HOME書籍検索日本外交史人物叢書 全27巻 > 日本外交史人物叢書 第2回配本 全17巻

日本外交史人物叢書 第2回配本 全17巻

日本外交史人物叢書 第2回配本 全17巻

[監修] 吉村 道男

揃定価292,600円(揃本体266,000円) 
ISBN 978-4-8433-0694-9 C3331
A5判上製/函入
刊行年月 2002年12月

本書の内容

日本外交史人物叢書 第11巻 寺島宗則自叙伝(寺島宗則著・「伝記」第3巻第4~6号・一九三六刊)/榎本武揚子(一戸隆次郎著・嵩山房・一九〇九刊)

刊行年月 2002年12月 定価13,200円 (本体12,000円) IISBN978-4-8433-0677-2 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

●寺島宗則自叙伝
寺島宗則 1832~1893 薩摩藩出身。冒頭の横山健堂の解題的文章では「明治外交史の初頁に現はれる外交家で」、「最初の実質的外務大臣」と位置づけられた、寺島の出生から明治二〇年までの自らの経歴を記した自叙伝。幕府遣欧使節随行、薩英戦争時の英捕虜体験、薩藩留学生としての渡英、外務省の近代的体制確立への尽力と条約改正問題に取り組む姿が描かれる。「肝要なところは、入念に説明してあり、簡にして要領を得た自叙伝」と横山に評され、「穏当な書き方で誇張の痕跡は見えず、伯の風格がよく現はれてゐる。幕末明治の史料としても感興的」内容。
●榎本武揚子
榎本武揚 1836~1908 幕臣出身。幕命でオランダへ留学後、幕府海軍の重職を歴任、最後まで明治政府に抗戦しながらも、降伏後も重用され、駐露公使として樺太・千島交換条約締結に尽力。条約改正取締御用掛として条約改正の下交渉にあたり、海軍卿、駐清公使、逓信・文部相など歴任。大津事件後、外相に就任し、条約改正に取り組み、独自の改正案を作成するも、内閣の総辞職で中断。その後も農商務相などに就く。「榎本子は真個の英男子、再び得べからざる豪傑」と賛仰する著者の手に成るもっとも早い伝記。

日本外交史人物叢書 第12巻 伯爵陸奥宗光遺稿(陸奥広吉・岩波書店・一九二九刊)

刊行年月 2002年12月 定価35,200円 (本体32,000円) IISBN978-4-8433-0678-9 C3331
A5判上製/函入 ※在庫僅少

陸奥宗光 1844~1897 和歌山藩出身。激務の合間を縫って起稿されながら、陸奥生前には、当時の事情を勘案して陽の目を見なかった「蹇蹇録」を始めとした陸奥の著作に詩文と略系、小伝を巻末に収めた遺稿集。「当路の承認を得」、陸奥の腹心・中田敬義、竹越与三郎などの協力の下に公刊されたものである。治外法権の撤廃、日清戦争の戦時外交・講和条約締結、三国干渉の処理など明治前期外交に大きな足跡を残した陸奥の外交思想の内側を知るための必須資料である。

日本外交史人物叢書 第13巻 わが七十年を語る(林権助述・岩井尊人編著・第一書房・一九三五刊)

刊行年月 2002年12月 定価23,100円 (本体21,000円) IISBN978-4-8433-0679-6 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

林権助 1860~1939 会津藩出身。林が自らの生涯を語る回顧談。会津藩士の家に生まれ、幼時に辛酸をなめた逸話から始まり、外務省入省後、日清・日露戦前後に朝鮮・中国に勤務し数々の交渉に携わり、駐韓公使として日韓併合の下地となる日韓協約締結の思い出が語られる。続いて駐伊、駐中国、駐英大公使を歴任したときの回想、スイス・ジュネーブの国際会議代表として出席した時の心境、日英同盟廃棄の経緯等が語られる。外交官の回顧録として特に知られた貴重文献のひとつ。

日本外交史人物叢書 第14巻 都築馨六伝(馨光会編・同会・一九二六刊)

刊行年月 2002年12月 定価14,300円 (本体13,000円) IISBN978-4-8433-0680-2 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

都築馨六 1861~1923 上州高崎生。「伊藤・山県・井上三公の帷幄に参し、献替する所、最も多く、内務と外務と文政と、至る所に抱負と経綸とを行ひ、殊に万国平和会議に臨みて、談論風発、英気颯爽、各国代表者を瞠 若 たらしめた」(引より)都筑の伝記。パリ留学中、欧米を巡回する山県有朋の随員となり、その知遇を得、山県のロシア皇帝戴冠式出席に随員となり、山県・ロマノフ協定の締結に貢献。伊藤の外交政策をサポートし、ハーグで開かれた第二回万国平和会議では、日本委員となり、その時起きた韓国皇帝密使事件について、語られる。

日本外交史人物叢書 第15巻 故伊集院彦吉男爵十周年忌追悼録(追悼会発起人編・同会・一九三四刊)/諸井六郎君追悼遺芳録(諸井忠一編・同・一九四一刊)/安達峰一郎博士追悼録(追悼録発行記念会編・同・一九三五刊)

刊行年月 2002年12月 定価14,300円 (本体13,000円) IISBN978-4-8433-0681-9 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

●故伊集院彦吉男爵十周年忌追悼録
伊集院彦吉 1864~1924 鹿児島県出身。本書は、『伊集院彦吉男・青木宣純将軍追悼録』の前半部分を成すものであり、伊集院没後十周年追悼会の記録である。伊集院は、義和団事変後、天津総領事として居留地経営に著功。また日露戦争前後、駐清公使等として活躍し、駐伊大使時代には、パリ講和会議全権の一員となり、後に外相を勤めた。外交畑の薩摩閥のホープとして期待されながら急逝した。そのかれを偲んで、外務省の同僚たちが在りし日の伊集院の活躍ぶりを語る。
●諸井六郎君追悼遺芳録
諸井六郎 1872~1940 埼玉県生。諸井は、中国、ヨーロッパ各地に在勤後、条約改正取調委員、同準備委員会委員及び幹事として、小村外相のもとで条約改正業務に手腕を発揮した。その後、文書課長、ホノルル総領事など歴任し、駐アルゼンチン公使を勤めた。本書は、諸井没後に外務省を中心とした知友が開催した追悼会の速記と追悼の記から成り、末尾に諸井が職務の余暇にまとめた郷土史研究『徳川時代之武蔵本庄』の書評(本庄栄治郎)を収めた追悼遺芳録。
●安達峰一郎博士追悼録
安達峰一郎 1869~1934 山形県生。「世界の良心」とも謳われた国際法の権威。早くから国際法研究に志し、東大在学中、パテルノストロの講義の通訳をはじめ、明治中期の日本の国際法発展に寄与し、その知識を外交実務にも大いに発揮。駐仏大使就任後、常設国際司法裁判所裁判官に選ばれ、後に同所長となるも、任期中に死去。オランダで国葬の礼を受ける。その安達を偲んで編まれたのが本書。軍国主義台頭の気運高まる中、国際的信望を得た安達の活躍を知友が回想する。

日本外交史人物叢書 第16巻 人の目の塵を見る 外交回顧録(有田八郎著・大日本雄弁会講談社・一九四八刊)/馬鹿八と人はいう一外交官の回想(有田八郎著・光和堂・一九五九刊)

刊行年月 2002年12月 定価29,700円 (本体27,000円) IISBN978-4-8433-0682-6 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

●人の目の塵を見る―外交回顧録
有田八郎 1884~1965 新潟県生。国民多数が戦争に邁進する中、「戦争の終結をひそかに考える少数者のひとり」であった著者が、「三国同盟、南方進出、日米交渉、終戦処理等の問題について事実を略述し、これに対して随処に忌憚なき批評を試みた」もの。「太平洋戦争と表裏をなす日華事変関係の部分は」「他日に譲る」とある通り、本書は『馬鹿八と人はいう――外交官の回想』と姉妹編をなすものである。
●馬鹿八と人はいう―外交官の回想
外交官生活を中心に、出生から戦後の東京都知事選挙立候補までの生涯を回想したもの。有田は、広田・第一次近衛・平沼・米内内閣の外相として、特に混迷を極めた日中間の交渉と対米開戦阻止に多くの力を注いだ。その間の経緯は第2章「満洲事変の勃発から日華事変へ」から第5章「戦争に突入」までに、詳しく述べられている。当時の政府内部の動きを知る上で、欠かすことのできない基本文献である。

日本外交史人物叢書 第17巻 回顧八十年(佐藤尚武著・時事通信社・一九六三刊)

刊行年月 2002年12月 定価27,500円 (本体25,000円) IISBN978-4-8433-0683-3 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

佐藤尚武 1882~1971 大阪府生。本書は、前編が昭和二〇年四月に、後編が同三七年夏に執筆されたものである。佐藤尚武は、養父佐藤愛麿も有名な外交官であり、自身も有数のロシア・ソ連通の外交官として知られる。前編では、対露外交の回顧と軍部の台頭によって険しくなる国際環境の中で奮闘する様子が綴られる。後編では駐ソ大使として終戦交渉に尽力しながら、逆にソ連から対日宣戦を通告された時の無念、抑留について、また戦後の参議院時代や国連協会との関わりが語られる。

日本外交史人物叢書 第18巻 日米外交秘話―わが外交史(来栖三郎著・創元社・一九五二刊)

刊行年月 2002年12月 定価12,100円 (本体11,000円) IISBN978-4-8433-0684-0 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

来栖三郎 1886~1954 神奈川県生。戦後なお「偽りの大使」として米国から指弾された著者が、日米交渉に至る自らの外交官人生を回顧し、日本外交の問題点を反省しながらも、その「狙いには暗い影は決してなかった」ことを明らかにすることを念願として執筆した書。個人的には批判的であった日独伊三国同盟に駐独大使として署名した経緯が語られ、続いて開戦回避を目的とした日米交渉に特派大使として渡米し、精進を傾けて打開を模索しながら真珠湾攻撃によって水泡に帰するまでの交渉内容が証言される。

日本外交史人物叢書 第19巻 澤田節蔵回想録(澤田壽夫編・有斐閣出版サービス・一九八五刊)

刊行年月 2002年12月 定価15,400円 (本体14,000円) IISBN978-4-8433-0685-7 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

澤田節蔵 1884~1976 鳥取県生。太平洋戦争中、「霞ヶ関」外交の長老として重きをなし、弟・澤田廉三も著名な外交官として知られる澤田節蔵が、九〇余年の自らの歩みを記した回想録。明治末年から急速に向上する日本の国際的地位とともにキャリアを重ねる平穏な時代から昭和に入り、舵取りの難しい外交舞台において国際連盟帝国事務局長を勤めた時の回想など興味深い証言が語られる。鈴木内閣顧問として終戦を迎えた後、戦後にも日本政府代表としてユネスコ総会に臨むなど内外で活躍する様子が綴られる回想録。

日本外交史人物叢書 第20巻 船津辰一郎(在華日本紡績同業会編・東方研究会・一九五八刊)

刊行年月 2002年12月 定価16,500円 (本体15,000円) IISBN978-4-8433-0686-4 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

船津辰一郎 1873~1947 佐賀県生。その語学力と識見、そして温厚な人柄で、「老中国(ラオチョンクォ)」とも呼ばれた船津の伝記。明治中期から昭和初年まで中国各地を勤務し、ノンキャリアながら「特進」者として奉天総領事まで昇進、その後、在華日本紡績同業会理事、上海特別市政府顧問を務め、敗戦期まで中国に滞在した。日中戦争勃発直後、その収拾のため、かれが行った「船津工作」は有名であり、その後も日中の和平工作に尽力した。船津の関わった工作は、かれの手記の一部を引用しながら(「北支事変平和工作失敗日記(摘要)」、「南華交渉失敗日記」)、本書でもくわしく触れられており、貴重な証言となっている。

日本外交史人物叢書 第21巻 アメリカと明日の日本(野村吉三郎著 読売新聞社・一九四七刊)

刊行年月 2002年12月 定価9,900円 (本体9,000円) IISBN978-4-8433-0687-1 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

野村吉三郎 1877~1964 和歌山県生。開戦前夜、駐米大使として苦難の交渉に従った時の回想録『米国に使して』の続編。日米提携を念願とした知米派の提督である野村吉三郎が、三国同盟に始まる日本の歩みを批判的に回顧。開戦前夜の日米の調停に苦悩した著者が、その体験に基づき日米間に横たわる誤解を語り、その解消と敗戦占領下の日本の現状を踏まえ、将来への指針を示す。また野村が、大使時代について日録風にまとめた「華府回想(インメモリィ・オヴ・ワシントン)」(雑誌「サロン」臨時増刊号・一九四九年一二月)も併録した。

日本外交史人物叢書 第22巻 欺かれた歴史:松岡と三国同盟の裏面(斎藤良衛著・読売新聞社・一九五五刊)/太平洋戦争由来記(大橋忠一著・要書房・一九五二刊)

刊行年月 2002年12月 定価19,800円 (本体18,000円) IISBN978-4-8433-0688-8 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

●欺かれた歴史:松岡と三国同盟の裏面
松岡洋右 1880~1946 山口県生。「内外から余りにも誤解されている松岡外交の正しいすがたを、世に明らかにすることが本書公刊の目的である」。自序第一に掲げられているこの言葉の通り、外務省顧問として松岡補佐の筆頭を務めた著者・斎藤が、「軍部懐柔のための表面的方針」と異なる、その裏にかくされた「軍部には絶対秘密にされた方針」を具体的かつ詳細に叙述。危機の時代を、内外勢力の微妙なバランスを計りながら、綱渡りのような外交政策で乗り切ろうとし、挫折した松岡外交の真意を伝えるために書かれた証言の書。
●太平洋戦争由来記
外務次官として松岡外交を支えた著者の松岡回顧録。斎藤と同様、国内的には軍部を操縦し、対外的には米独ソ三国の思惑を利用して構想された松岡外交の、平和を目指した真の意図を知る部下・大橋の眼から著された書。奇矯な言動がともすれば外交に悪影響を及ぼしたと指摘される松岡だが、その実、かれが緻密に計算された外交戦略の下に行動していたことが、三国同盟、日米交渉など、実際の交渉現場における松岡の姿から語られる松岡外交当事者の記録。

日本外交史人物叢書 第23巻 中国の嵐の中で:日華外交三十年夜話(堀内干城著 乾元社 一九五〇刊)

刊行年月 2002年12月 定価12,100円 (本体11,000円) IISBN978-4-8433-0689-5 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

堀内干城 1889~1951 奈良県生。幣原外交の一翼を担った堀内の外交官人生の回顧。北京関税特別会議(一九二五~一九二六)に代表される対中国外交、特に通商問題にエキスパートとして携わった堀内の回想から、大正から昭和にかけての日中の貿易問題について、またそれに付随して生起した諸問題が、詳細に明らかにされる。それから満州・「支那」事変の収拾に奔走したときの様子や敗戦後、留用技術者とともに三年半中国に留った折りの見聞、「中共」の将来についての示唆に富んだ指摘など、興味深い話が縷々語られる。

日本外交史人物叢書 第24巻 破滅への道:私の昭和史(上村伸一著 鹿島研究所出版会・一九六六刊)

刊行年月 2002年12月 定価13,200円 (本体12,000円) IISBN978-4-8433-0690-1 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

上村伸一 1896~1983 千葉県生。敗戦にいたる動乱期を、外交官の上村の眼を通して描いた「体験的昭和外交史」。昭和の幕開けを革命進行中のソ連駐在中に迎え、その後、満州事変以後の軍部の暴走を抑止すべく、中国外交の現場で奔走。著者の立会ったさまざまな難局における軍部、あるいは中国側との折衝の様子が詳細に証言される。転じて開戦前夜の日米交渉について、そして開戦を迎えたイギリスでの見聞、戦時下の終戦工作について述べ、満州で迎えた敗戦時の混乱と悲劇、その後のシベリア抑留を、反省を込めて描き出す。

日本外交史人物叢書 第25巻 モスクワにかける虹(松本俊一著・朝日新聞社・一九六六刊) 

刊行年月 2002年12月 定価12,100円 (本体11,000円) IISBN978-4-8433-0691-8 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

松本俊一 1897~1987 台湾生。日ソ国交回復交渉に携わった外務省OB(駐英大使)で、当時衆議院議員の松本俊一が、発端から共同宣言成立までを綴った秘録。交渉成立に立ちはだかる難問・北方領土問題と抑留者引揚問題、また当時の日本の状況を反映した外務省と別ルートによる外交交渉、そして内外から重くのしかかる交渉への圧力について、予備交渉全権、本交渉全権のひとりとして成立に終始、尽力した著者の視点から克明に語られる。本書末に「附属参考資料」として収められた日ソ双方が取り交わした公文書、書簡は本文の該当部分とともに参照すると、交渉過程を、より具体的に把握することができる。外務省の旧ソ連関係の史料が公開されていない現在では、本書の果たす役割は大きい。

日本外交史人物叢書 第26巻 日本外交秘録(朝日新聞社編・一九三四刊)

刊行年月 2002年12月 定価11,000円 (本体10,000円) IISBN978-4-8433-0692-5 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

牧野伸顕、秋月左都夫、林権助、松井慶四郎、石井菊次郎、幣原喜重郎、芳沢謙吉という長老たちが、明治大正の外交を回顧する座談会速記録。「本書は、明治大正年間に於ける我国外交の裏面史である」と、冒頭明記されているように、条約改正から第一世界大戦に至る、弱小国から列強の一員に連なる時代の日本外交の生き証人たちによる、当事者しか知りえない楽屋話の数々。座談会に欠席した栗野慎一郎の「外交官生活の追懐」も併録されており、巻末には幕末から昭和九年までの日本外交年表も掲げられている。太平洋戦争に傾斜して行く時代背景の下、日本外交を総括する趣も感じられる内容。

日本外交史人物叢書 第27巻 図録 日本外交大観(朝日新聞社編・一九三六刊)

刊行年月 2002年12月 定価13,200円 (本体12,000円) IISBN978-4-8433-0693-2 C3331
A5判上製/函入 ※品切れ

黒船来航以来の日本外交史を写真と書簡・秘録とで編集したものであり、上記、『日本外交秘録』の姉妹編。「初期外交時代、条約改正前後、日清戦争前後、日英同盟前後、日露戦争前後、欧州大戦前後、華府会議前後、倫敦会議前後、聯盟脱退まで」と、章別構成され、各期を代表する外交の立役者の活躍する姿と外交史を画する交渉現場及びその解説、それに関する貴重資料が写真版で、網羅的に収められている。日本外交の全貌を立体的に追体験させる魅力あふれる内容である。