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国民服・衣服研究 全8巻【new!】

国民服・衣服研究 全8巻【new!】

[監修・解説] 井上雅人

揃定価158,400円(揃本体144,000円) 
ISBN 978-4-8433-5603-6 C3321
A5判/上製/カバー
刊行年月 2019年10月

関連情報

本書の内容

総動員体制下のメディアは、「国民服」をいかに普及させたのか?戦前の洋装化と、戦後ファッション文化のつながりを示す好文献。戦時下の生活や文化全般にわたる、生活文化総合雑誌。

財団法人大日本国民服協会の機関誌として創刊、戦時下の生活全般の多岐にわたる話題を提供し続けた雑誌。大日本国民服は第二次世界大戦末期に日本国民の男性のほとんどが着用した衣服で、簡便に軍服へ転用できる衣料の民間貯蔵を目的として1940年春に制定され、昭和15年11月1日勅令725号「国民服令」により着用が法制化した。その後、女性には婦人標準服が推奨された。しかし、それらの衣服は国民の生活に直ちに浸透したわけではなく、初期段階には普及のために様々な方策が取られた。その一環として創刊された本誌は、いわば衣服の話題を中心としたプロパガンダ雑誌といえる。 (※『衣服研究』は『国民服』の改題後継誌。いずれも文化学園大学図書館所蔵本を底本としました。)

●特におすすめしたい方●
日本近代史、社会史、文化史、商業史、メディア史研究者ほか研究機関、大学図書館・公共図書館など。

監修のことば           井上雅人(武庫川女子大学准教授)

 雑誌『国民服』は、その名の通り、「大日本国民服」いわゆる国民服を普及させるための雑誌である。国民服は、第二次世界大戦末期には、軍服を着ていない成人男性のほとんどが着用した衣服で、昭和十五年十一月一日勅令七二五号「国民服令」により法制化された。
 戦争の記憶と強く結びついた国民服は、一律的な着用が強制されたと思われがちだが、実は普及に時間がかかっている。その普及のため、財団法人大日本国民服協会の機関誌として創刊されたのが、この雑誌である。
 この雑誌は、昭和十六年十月の第一号からはじまり、『衣服研究』とタイトルを変え昭和十九年まで続けられた。その中での一番のイベントは、「婦人標準服」の公募と審査だろう。当時の「総動員体制」という名が示す通り、幅広い領域の人々が動員され、衣服に関わる文化政策に協力していく様がよくわかる。
 また、創刊時の副題に「生活文化綜合雑誌」とあるように、戦時下の生活や文化全般の話題も多く提供している。小説家から建築家まで、あらゆる生活と文化に関わる人々を巻き込んでおり、彼らが、戦中に何を書いたか確認できる貴重な資料にもなっている。
 雑誌『国民服』は、戦前の生活・家政学・ファッションが、いかに変質し、あるいは引き続き、戦後の生活や文化へとつながっていったかを証言してくれる貴重な資料である。

国民服・衣服研究 第1回配本 全4巻 国民服 1941(昭和16)年10月〜1942(昭和17)年9月

刊行年月 2019年10月 揃定価79,200円 (揃本体72,000円) ISBN978-4-8433-5604-3

国民服・衣服研究 第1巻 『国民服』1941年(昭和16年)10月号〜12月号

刊行年月 2019年10月 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-5606-7

●『国民服』十月号 一巻一号  昭和16年10月
文化人の奮起(火野葦平)/南方の生活設計(小山栄三)/臨戦態勢下の生活を語る〈座談会〉(窪川稲子・阿部静枝・三岸節子・成田順・岩本許子・高良富子)/衣服の臨戦態勢(氏家寿子)/国民服の頁 国民服と日本精神(石原通)ほか
●『国民服』十一月号 一巻二号 昭和16年11月
ドイツの被服資材(増田抱村)/農村服装を語る(今和次郎)/制服論(田中俊雄)/特集・臨戦生活と絹科学/随筆・郷里にて(中山省三郎)/国民服の頁 国民服の着方と心構へ(斎藤佳三)ほか
●『国民服』十二月号 一巻三号 昭和16年12月
戦線と銃後(荻州立兵)/満州国の文化施設(春山行夫)/公募 婦人標準服の発表/女は常に美しくあれ(伊東深水)ほか

国民服・衣服研究 第2巻 『国民服』1942年(昭和17年)1月号〜3月号

刊行年月 2019年10月 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-5607-4

●『国民服』一月号 二巻一号 昭和17年1月
“生活の歓び”を語る座談会(武者小路実篤・森崎善一・川島伝吉・中山省三郎・野井十・石原通)/イタリヤの生活文化(深尾須磨子)/新しい生活と工芸品(大島隆一)/連載小説 新しき隊列(火野葦平)/国民服の進路(八木静一郎)ほか
●『国民服』二月号 二巻二号  昭和17年2月
蘭印の生活を語る〈座談会〉(竹井十郎・久保田博・三雲祥之助・石原通)/特集 婦人標準服解説〔大東亜と婦人国民服(高良富子)/婦人標準服の包容性(斎藤佳三)/新婦人服に望む(式場隆三郎)〕/国民服着せかへ〈文壇の巻〉(近藤日出造)ほか
●『国民服』三月号 二巻三号  昭和17年3月
特集・衣料切符制早わかり〔衣料切符制解説〕/新生活と服装を語る〈座談会〉(三木清・柴田賢次郎・火野葦平・中山省三郎・上田広・石原通)/東亜共栄園の文化工作について(三雲祥之助)/標準服解説〔洋裁から見た婦人標準服(成田順)/和裁から見た婦人標準服(大妻コタカ)〕ほか

国民服・衣服研究 第3巻 『国民服』1942年(昭和17年)4月号〜6月号 

刊行年月 2019年10月 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-5608-1

●『国民服』四月号 二巻四号  昭和17年4月
ドイツの衣料切符制(松田正之)/南の風(赤松俊子)/国民服の生産から消費まで(真山吾一)/中衣物語(波野不二彦)ほか
●『国民服』五月号 二巻五号 昭和17年5月
ドイツの制服(佐々龍雄)/戦争と俳句(石塚友二)/中亜細亜人の服(西喜代子)/婦人標準髮型(立石隆英)ほか
●『国民服』六月号 二巻六号 昭和17年6月
特集・住生活の再建〔国民住宅(市浦健)/生活用具の文化性(高村豊周)/環境・定住・祖国(勝見勝)〕/征戦五閲月(三好達治)ほか

国民服・衣服研究 第4巻 『国民服』1942年(昭和17年)7月号〜9月号

刊行年月 2019年10月 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-5609-8

●『国民服』七月号 二巻七号 昭和17年7月
「美」と「機能」(野上弥生子)/南方衣服をどうするか 第一回研究会(岸武八・森口中佐・三雲祥之助・田中千代・田中俊雄・桝源次郎・幕田一郎・石原通)/比島服装漫語(中尾健弌)/防空と服装(黒田米子)/郷土研究 秋田地方の女子労働着(奈良環之助)ほか
●『国民服』八月号 二巻八号 昭和17年8月
カムチャトカのこと(稲田定雄)/南方へは日本服で(川喜多かしこ)/新ニツポンの着物(兼常清佐)/国民服の着用考現学(吉田謙吉)ほか
●『国民服』九月号 二巻九号 昭和17年9月
学生と服装(城戸幡太郎)/田中薫氏に訊く南方衣服〈座談会〉(田中薫・田中俊雄・清水登美・石原通)/朝鮮服の美しさ(秋田雨雀)/国民服着用の実際を観て(浙泉生)ほか

国民服・衣服研究 第2回配本 全4巻 衣服研究 1942(昭和17)年10月〜1944(昭和19)年11月 

刊行年月 2020年02月(予定) 揃定価79,200円 (揃本体72,000円) ISBN978-4-8433-5605-0

国民服・衣服研究 第5巻 『衣服研究』1942年(昭和17年)10月号〜12月号

刊行年月 2020年02月(予定) 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-5610-4

●『衣服研究』十月号 二巻十号 昭和17年10月
国民服文化の提唱(石川半三郎)/新生活運動展望 タイ国の新生活運動(奥村鐵男)/“働く女性の服装”座談会(氏家寿子 垣内芳子・近藤八重子・桑沢洋子・原田清子・潮田あき子)/風俗時評(新居格)/婦人服装の問題(古谷綱武)ほか
●『衣服研究』十一月号 二巻十一号 昭和17年11月
特集グラフ 男鹿の女風俗/大陸と衣服 満州旅行から(網野菊)/都下 学生の服装調査報告(吉田謙吉)/創作 龍川先生(木山捷平)ほか
●『衣服研究』十二月号 二巻十二号 昭和17年12月
特集グラフ 緬羊(自給自足を目指す香川県の飼羊)/冬の衣生活 郷土の冬衣(森口多里)/衣裳と着附 衣裳の話・着附の話(尾上菊五郎)/衣服の考へ方(小川安朗)/国民服の頁 「各人各説」に応へる(大日本国民服協会)ほか

国民服・衣服研究 第6巻 『衣服研究』1943年(昭和18年)1月号〜3月号

刊行年月 2020年02月(予定) 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-5611-1

●『衣服研究』一月号 三巻一号 昭和18年1月
特集グラフ 独・ソ防寒衣服の戦ひ/戦時下礼装の研究〔明治より現代に至る礼装の変遷(江馬務)/女子の礼装をどうするか? あるがままの姿に新しい型を(杉野芳子)〕/“断袖細袴”(川合玉堂)/比島画信(猪熊弦一郎)/着物の美しさ(三岸節子)ほか
●『衣服研究』二月号 三巻二号 昭和18年2月
特集グラフ ほぐし銘仙の工程/特集・国民学校教職員の服装問題〔男子教員の云ひ分 無言の影響(今井誉次郎)/各人各説 お様子拝見(ハガキ回答)〕/冬の俸給生活者服装調査(庄司光)ほか
●『衣服研究』三月号 三巻三号 昭和18年3月
戦時下の審美学(村岡花子)/帰還作家に訊く南方衣服(火野葦平)/洒落てわかる簡素の美(草野天平)/衣服の“用”の効用(山口誓子)/衆とともに協力(成田順)/衣料切符第一回消費調査(東京市役所)ほか

国民服・衣服研究 第7巻 『衣服研究』1943年(昭和18年)春季版・夏季版・秋季版

刊行年月 2020年02月(予定) 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-5612-8

●『衣服研究』春季版 三巻四号 昭和18年4月
特集グラフ 勝ち抜くための銃後男子衣生活展/新生活実践の決断(吉岡弥生)/防空服装日街頭調査報告(森岩謙一)/防空服の日常化へ(杉野芳子)ほか
●『衣服研究』夏季版 二十号 昭和18年7月
南方の衣服(田中千代)/決戦衣生活の確立/決戦下簡素化された国民衣料所持標準案/和服更生暑熱用国民服乙号の作り方(大日本国民服協会技術部)ほか
●『衣服研究』秋季版 二十一号 昭和18年10月
醜い晴着と式服(清水幾太郎)/伝統の良さと深さ(鳴海碧子)/新編 国民服読本ほか

国民服・衣服研究 第8巻 『衣服研究』1944年(昭和19年)春季版・夏季版・秋季号/解説

刊行年月 2020年02月(予定) 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-5613-5

●『衣服研究』春季版 二十二号 昭和19年4月
大東亜被服政策の動向(増田抱村)/航空被服への課題(小田三都雄)/倭文と神衣(高橋新吉)/紙のきもの(北園克衛)ほか
●『衣服研究』夏季版 二十三号 昭和19年9月
決戦下国民衣生活の問題(石原通)/衣料疎開に就いて(佐々木元茂)/時局と婦人標準服(岩本許子)ほか
●『衣服研究』秋季号 二十四号 昭和19年11月
決戦衣生活の徹底(倉田英)/空襲と生活(玉井政雄)/農民の衣服現況より観たる食料増産対策に就て(石原通)/疎開地の衣生活(長谷健)/ビルマの着物ばなし(火野葦平)ほか