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映画芸術研究 全9巻【new!】

映画芸術研究 全9巻【new!】

[監修・解説] アーロン・ジェロー

揃定価204,600円(揃本体186,000円) 
ISBN 978-4-8433-5717-0 C3374
A5判/上製/カバー
刊行年月 2020年07月(予定)

関連情報

本書の内容

芸術性、リアリズム論、精神分析、文学や演劇の映画化、映画批評の在り方、映画の社会性・文化性、著作権・・・・・・、錚々たる執筆陣が徹底的に分析、昭和初期における画期的映画論誌。

刊行にあたって         アーロン・ジェロー

 映画は二〇世紀というモダン時代を象徴してはいるが、そもそも映画とは何なのか、その近代性を追究し、過去のメディアといかに異なるかを問うことが映画理論の領域であるのならば、日本における映画理論は、なぜ日本国内においてさえあまり知られていないのか。傑作映画を世界に多く輩出し、映画の理論的な活動が活発であったにもかかわらず、日本で刊行されている映画理論入門書の中でさえもあまり触れられていない。今回の『映画芸術研究』の復刻によって、その誤謬を正す機宜を得た。欧米の映画理論を多く紹介した佐々木能理男、佐々木富美男の編集による『映画芸術研究』は、当時における画期的な映画論誌であった。映画やトーキーの芸術性、リアリズム論、精神分析、文学や演劇の映画化、映画批評の在り方、映画の社会性・文化性、著作権などといった普遍的な問題を意欲的に取り上げるだけに留まらず、長文に亘るその追究は独創的でもある。エイゼンシュテイン、プドフキン、アルンハイムなどの著名な外国人の映画理論をも加え、主たる東京帝大美学出身の執筆陣がそれらを徹底的に分析し、日本の映画論壇の存在感をあぶり出す。学術的な記事の他にも成瀬巳喜男、島津保次郎、瀧口修造、亀井文夫、飯島正、千葉亀雄などの映画制作者や評論家が、理論と実践の接点をも探求している。象徴的だったのは、『映画芸術研究』の各号に掲載された小津安二郎、溝口健二や衣笠貞之助などの映画に対する評論は、「映画批評」ではなく「映画研究」と称されたことである。『映画芸術研究』は、日本の映画研究のレールを敷いた雑誌の一つであることは間違いない。  (イェール大学教授)

【本書の特色】

●1933年4月刊行第1輯より1935年9月刊行第3年第7輯まで、全18冊を数える当時の画期的映画論誌全冊を完全復刻し、詳細な解説を附す。
●各号に小津安二郎や溝口健二、衣笠貞之助らの映画批評を掲載。これらの映画批評は「映画研究」とまで称され、日本の映画研究のレールを敷いた重要な雑誌。
●エイゼンシュタイン、プドフキン、アルンハイム等々外国人の映画論と成瀬巳喜男、島津保次郎、瀧口修造、亀井文夫、千葉亀雄等日本の映画理論との接点を探求する。
●映画やトーキーの芸術性、文学や演劇の映画化、映画批評の在り方、著作権等々普遍的な問題を意欲的に掲載し、学術的記事も豊富に取り上げる。

★特にお薦めしたい方  映画史、メディア史、歴史学、思想史、社会史、政治史、近代史、文化史、風俗史などの研究者・研究機関。大学図書館。映像・メディア関係専門学校。海外の日本学関連研究施設など。

映画芸術研究 第1回配本 全5巻

刊行年月 2020年07月(予定) 揃定価108,900円 (揃本体99,000円) ISBN978-4-8433-5718-7

映画芸術研究 1 映画芸術研究 第一輯(1933年4月)/第二輯(1933年5月)

刊行年月 2020年07月(予定) 定価20,900円 (本体19,000円) ISBN978-4-8433-5720-0

映画芸術研究 第一輯 一九三三年四月発行
発声映画芸術の根本問題(佐々木能理男)/発声映画の芸術的展望(ウイリアム・ハンタア/小林勝訳)/映画芸術に於ける社会主義的レアリズムの諸問題(ベエロ・ボラアジュ/ボリケンシュタイン/ザレスキイ/馬上義太郎訳)ほか

映画芸術研究 第二輯 一九三三年五月発行
映画芸術学の方法に関する断想(板垣鷹穂)/オペレッタ、レヴュー其他(森岩雄)/映画批評の新精神(泣澤宴)/ルウベン・マムウリアン評伝(双葉十三郎)/成瀬巳喜男論(杉本俊一)/シネマと演劇(ベルン・ハルト・ディボルト/岡田真吉訳)ほか

映画芸術研究 2 映画芸術研究 第三輯(1933年7月)/第四輯(1933年8月)

刊行年月 2020年07月(予定) 定価18,700円 (本体17,000円) ISBN978-4-8433-5721-7

映画芸術研究 第三輯 一九三三年七月発行
映画芸術の内容と形式に就いて(佐々木能理男)/ヴィクトル・トリヴァス映画を語る(岡田真吉)/映画俳優の演技の分析(イッポリト・ソコロフ/相川楠彦訳)/涙をもつた活動写真術! 勉学の方法(エイゼンシュテイン/佐々木能理男訳)ほか

映画芸術研究 第四輯 一九三三年八月発行
アメリカ映画の精神分析学(泣澤宴)/時代劇映画の双曲線(佐々木能理男)/日本新鋭しねあすと十人抄 山上伊太郎氏・伏見晃氏・小林正氏・伊丹万作氏・小津安二郎氏・木村荘十二氏・小石栄一氏・山中貞雄氏・稲垣浩氏・内田吐夢氏(杉本俊一)ほか

映画芸術研究 3 映画芸術研究 第五輯(1933年10月)/第六輯(1933年11月)

刊行年月 2020年07月(予定) 定価24,200円 (本体22,000円) ISBN978-4-8433-5722-4

映画芸術研究 第五輯 一九三三年十月発行
新しき美学の設計と映画芸術の様式決定(井伊亜夫)/トオキイ劇作法第一課(一)(佐々木能理男)/小説のトオキイ化に於ける諸問題 映画、演劇、文芸の交流、劇的シチュェションの考察—(大内秀邦)/ 時代劇映画脚本の新生面 —又は山上伊太郎研究—(杉本俊一)/ルイズ・マイルストン論(相川楠彦)ほか

映画芸術研究 第六輯 一九三三年十一月発行
探竿影草(小林勝)/新しき美学の設計と映画芸術の様式決定(二)(井伊亜夫)/トオキイ劇作法第一課(二)(佐々木能理男)/クレショフ映画芸術論(三) 我が経験論(馬上義太郎訳)/映画俳優の演技の分析(イ・ソコロフ)(三)(相川楠彦訳)ほか

映画芸術研究 4 映画芸術研究 第七輯(1933年12月)/第八輯(1934年2月)

刊行年月 2020年07月(予定) 定価20,900円 (本体19,000円) ISBN978-4-8433-5723-1

映画芸術研究 第七輯 一九三三年十二月発行
映画芸術への頌歌 演劇と映画(芸術方法の歴史的発展を基礎とする両ジヤンルの対比研究)(井伊亜夫)/Charles R.Rogers とその一党(筈見恒夫)/クレショフ映画芸術論(四) 我が体験録(馬上義太郎訳)/映画俳優の演技の分析(イ・ソコロフ)完(相川楠彦訳)ほか

映画芸術研究 第八輯 一九三四年二月発行
映画文化の限界性(菊盛英夫)/映画批評に於ける哲学の貧困(井伊亜夫)/映画批評の当面の問題 —映画批評の新段階に寄せて—(北川鉄夫)/トオキイ脚本構成論(佐々木能理男)/俳優の仕事 —舞台と映画(プドーフキン)ほか

映画芸術研究 5 映画芸術研究 第九輯(1934年7月)/第十輯(1934年10月)

刊行年月 2020年07月(予定) 定価24,200円 (本体22,000円) ISBN978-4-8433-5724-8

映画芸術研究 第九輯 一九三四年七月発行
映画の社会性 —えぴぐらむ風に—(大森義太郎)/発声映画の原理としての非同時性(プドーフキン)/発声映画に於けるリズムの諸問題(プドーフキン)/映画芸術の挽歌(高季彦)/波頭のウイリアム・ウエルマン(相川楠彦)/伊丹万作(杉本俊一)ほか

映画芸術研究 第十輯 一九三四年十月発行
映画病理学(映画と社会)(井伊亜夫)/現実離脱による現実形成(佐々木能理男)/プロデューサー偏重論の批判(菊盛英夫)/映画芸術の挽歌(二)(高季彦)/映画に於ける不安の精神(井伊亜夫)/技巧のことなど(成瀬巳喜男)/ジョージ・ギューカー論(野口光久)ほか

映画芸術研究 第2回配本 全4巻

刊行年月 2020年12月(予定) 揃定価95,700円 (揃本体87,000円) ISBN978-4-8433-5719-4

映画芸術研究 6  映画芸術研究 第十一輯(1934年12月)/第十二輯(第三年第一輯)(1935年1月)

刊行年月 2020年12月(予定) 定価26,400円 (本体24,000円) ISBN978-4-8433-5725-5

映画芸術研究 第十一輯 一九三四年十二月発行
映画批評と綜合芸術としての映画(佐々木能理男)/映画と芸術性(井伊亜夫)「にんじん」から「テナシチイ」へ(内藤濯)/「其の夜の女」のことども(島津保次郎)/島津保次郎の素描(相川楠彦)/伊藤大輔論(杉本俊一)ほか

映画芸術研究 第十二輯(第三年第一輯) 一九三五年一月発行
映画に於けるリアリズムの道(菊盛英夫)/批評の寓話 —マテオ・フアルコネの論理—(井伊亜夫)/当面の問題 —映画理論家は何を為すべきか—(若江俊二)/論争の春(高季彦)/「坊つちやん」の脚色(小林勝)/リアリズムに即いての断章 —神企て人決す—(北川鉄夫)/相川楠彦君の死を悼む/ルネ・クレエル論文集(瀧口修造訳)ほか

映画芸術研究 7 映画芸術研究 第三年第二輯(1935年2月)/第三年第三輯(1935年4月)

刊行年月 2020年12月(予定) 定価25,300円 (本体23,000円) ISBN978-4-8433-5726-2

映画芸術研究 第三年第二輯 一九三五年二月発行
映画芸術の世界観 —僕のトオキイ芸術学・序論—(菊盛英夫)/春琴抄と映画(井伊亜夫)/ルネ・クレール論(高季彦)/新世界の序楽(杉山平一)/「最後の億万長者」を見て(岡田真吉)/改訳 映画脚本と映画監督(四)(プドーフキン)ほか

映画芸術研究 第三年第三輯 一九三五年四月発行
制作と鑑賞(佐々木能理男)/山中貞雄小論(滋野辰彦)/キング・ヴイダーの人間描写(佐々木能理男)/ダイナミツク・メロドラマ(中野俊彦)/ヘクト=マクアーサアが興行者と喧嘩した話(大門一男)/伊丹万作その人と芸術(杉本峻一)ほか

映画芸術研究 8 映画芸術研究 第三年第四輯(1935年5月)/第三年第五輯(1935年6月)

刊行年月 2020年12月(予定) 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-5727-9

映画芸術研究 第三年第四輯 一九三五年五月発行
映画の文化水準(千葉亀雄)/映画を作るもの(飯島正)/リユイズ・マイルストン論(中野俊彦)/ロバート・リスキンの脚色について(永見隆二)/ゲツア・フオン・ボルフアリイ小論(野口久一)/ブロードウエイの聖書(バイブル)(ヴアラエテイ紙批判)(中野俊彦)/舞踊映画の展望(中村秋一)ほか

映画芸術研究 第三年第五輯 一九三五年六月発行
文学、映画、等々(今日出海)/映画の詩的抽象と表現の問題(佐々木能理男)/傾向映画に関する回想(1)(岸松雄)/シナリオ学の確立について(八住利雄)/ジユリアン・デユヴイヴイエ素描(筈見恒夫)/初夏映画雑筆(津村秀夫)ほか

映画芸術研究 9 映画芸術研究 第三年第六輯(1935年7月)/第三年第七輯(1935年9月)

刊行年月 2020年12月(予定) 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-5728-6

映画芸術研究 第三年第六輯 一九三五年七月発行
映画批評家への書簡(井伊亜夫)/ザナツクの悟達 —日本映画に就いての感想(1)(菊盛英夫)/傾向映画に関する回想(2)(岸松雄)/アメリカ映画脚色の傾向(永見隆二)/人は何故猿を嫌悪するか —映画になつた「春琴抄」のこと—(井伊亜夫)ほか

映画芸術研究 第三年第七輯 一九三五年九月発行
大熊信行氏「恋愛・映画・新聞小説」への返信 —経済学者の第二思想に答へる映画研究者の第二思想—(井伊亜夫)/改正著作権法と映画(佐々木能理男)/演劇作品の映画化(ジヤツク・ドヴアル/岡田真吉訳)/ロシア映画様式に就て(2)(今村太平)ほか