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社史で見る日本経済史 第6期 第3回 全5巻

社史で見る日本経済史 第6期 第3回 全5巻

揃定価110,000円(揃本体100,000円) 
ISBN 978-4-8433-5161-1
A5判/上製/函入
刊行年月 2017年06月

本書の内容

社史で見る日本経済史 第6期 第90巻 濱屋百貨店二十年史(株式会社濱屋百貨店 刊 1960年)

刊行年月 2017年06月 定価23,100円 (本体21,000円) IISBN978-4-8433-5162-8

[解説]末田智樹

1939(昭和14)年、長崎県長崎市に地上2階(木造建築)、地下1階(鉄筋建築)建ての百貨店が開業する。本書は、創業の当初から経営に参与した常務取締役が「私記的に記述していたものを、濱屋創業二十年を機会に、その記録を一本にまとめ」たもの(「濱屋百貨店二十年史刊行にあたりて」)。地方都市における百貨店の沿革史であるとともに、当時の雰囲気も伝わる重要な資料。2017年現在、浜屋百貨店は創立80周年を迎え、長崎唯一の百貨店として営業を続ける。

社史で見る日本経済史 第6期 第91巻 今 井 沿革と事業の全貌(現:札幌丸井三越)(田中一 編・日刊土木建築資料新聞社 刊 1940年)

刊行年月 2017年06月 定価22,000円 (本体20,000円) IISBN978-4-8433-5163-5

[解説]末田智樹

今井(現:札幌丸井三越)は、1872(明治5)年、今井藤七が札幌に開業した呉服商に始まる。その初期から滝川、室蘭、函館、小樽、旭川に支店を展開し、1916(大正5)年に「時代に適せる百貨店」として札幌本店の営業を開始、1919(大正8)年には株式会社今井商店となる(「今井商店年譜」)。本書には、現存しない建築物の図面・写真も多数掲載され、百貨店史および建築史としても高い資料的価値を持つ。巻末の「資料篇」に収録される広告も興味深く貴重である。

社史で見る日本経済史 第6期 第92巻 ホテルの想ひ出(大阪ホテル/名古屋ホテル)(下郷市造 著・大阪ホテル事務所 刊 1942年)

刊行年月 2017年06月 定価22,000円 (本体20,000円) IISBN978-4-8433-5164-2

[解説]砂本文彦

大阪ホテルは、20世紀初頭の大阪を代表するホテルの一つ。「大阪に於ける草分けのホテル」、「超モダンの豪華なホテル」として脚光を浴びる(「株式会社大阪ホテル(中之嶋公園)」)。一方、名古屋ホテルは、名古屋に於ける「草分けの洋式建物」、「本格的ホテル営業の元祖」として人気を博すが(「名古屋ホテルの前身」)、1921(大正10)年には経営不振により大阪ホテルの傘下となる。本書は、両ホテルの発展を近代日本のホテル産業の歩みとともに纏めた好史料といえる。

社史で見る日本経済史 第6期 第93巻 東洋汽船六十四年の歩み(中野秀雄 編 1931年)

刊行年月 2017年06月 定価23,100円 (本体21,000円) IISBN978-4-8433-5165-9

[解説]松浦 章

1896(明治29)年、渋沢栄一、安田善次郎、大倉喜八郎らの協力のもと、浅野総一郎を社長として東洋汽船株式会社が創立される。1898(明治31)年には、日本最初の本格的な貨客船として、3隻(日本丸、亜米利加丸、香港丸)のサンフランシスコ線定期航海を開始。日露戦争の際には社船すべてが御用船として徴用される。1926(大正15)年に経営難のため定期航路を日本郵船に譲渡した後は貨物船専業となる。現存する同社の資料から読みやすくまとめられた本書は、近代日本の海運史を背景に、その発展の軌跡を辿れる貴重社史である。

社史で見る日本経済史 第6期 第94巻 阿波國共同汽船株式会社五十年史(阿波國共同汽船株式会社 編・刊 1938年)

刊行年月 2017年06月 定価19,800円 (本体18,000円) IISBN978-4-8433-5166-6

[解説]松浦 章

徳島・阪神間航路(阿摂航路)を独占的に利用していた大阪商船(1884年設立)が、徳島県の主要物産であった藍の運賃を値上げしたことから、1887(明治20)年に対抗機関として阿波國共同汽船が設立される。1906(明治39)年には芝罘大連線を開設し大連を中心に航路を拡げていく。本書では、その事業の発展を「沿革」、「航路」、「船舶」、「資本」、「事務組織」、「営業所」、「事業及び財産」に分けて詳述する。近代日本の海運業界を映し出す稀覯書である。