HOME書籍検索 > 近代中国都市案内集成 大連編 全18巻

近代中国都市案内集成 大連編 全18巻

シリーズ・近代アジアの都市と日本
近代中国都市案内集成 大連編 全18巻

[監修・解説] 松重充浩 [監修・解説] 木之内誠 [監修・解説] 孫安石

揃定価343,440円(揃本体318,000円) 
ISBN 978-4-8433-4993-9 C3325
A5判/上製/クロス装/函入
刊行年月 2016年04月

関連情報

本書の内容

四〇年にわたる、大陸の先進都市・大連建設の記録。

監修にあたって 松重充浩 日本大学教授/木之内誠 首都大学東京教授/孫安石 神奈川大学教授

 明・清時代に青泥窪と呼ばれた一寒村は、三国干渉の見返りとして関東州を租借していたロシアによりダルニー(ロシア語で「遠方」の意)と命名され、一大商港としての歩みを始めることとなる。同地は、日露戦争時に日本により占領され大連と改めて命名され、日露戦後は日本の租借地となる。以後、大連は、日本の統治下で近代的な都市建設と経営が進められ、中国の東北地域を代表する大都市へと発展する。  
 大連の建設・経営に指導的な立場にあった戦前・戦中期の日本人にとって、同地は、「満蒙物資の呑吐港」として発展する「商工都市」、中国人をはじめとした様々な民族が共住しロシアやヨーロッパに連絡する満鉄線の起点となる「国際都市」、日本の圧倒的な影響でインフラが整備された「近代都市」、近代日本の現地統治の正当性を付与する「聖地」旅順を含む戦績をたどる「観光都市」、等々、様々なイメージをもって語られるものだったが、そのことは、大連の持つ多様性と共に、その大連の総体的な把握の難しさを示すものともなっていると言えよう。  
 今回、ゆまに書房が復刻する『近代中国都市案内集成 大連編』は、上述した多様な大連イメージを確認し、再検討していくことを可能とする書物を中心に構成されている。たとえば、『大連商工名録』や『大連商工案内』では中国と外国の商工業をはじめとする日本の現地商工業の状況を示す基礎的なデータが、『大連市事情』では大連が内包する内外の政治的諸関係が、『露治時代ニ於ケル関東州/露国占領前後ニ於ケル大連及旅順』や『大連市政二十年史』では大連の歴史的前提と都市形成の経緯が、『大連旅順観光案内』では20世紀以降の帝国日本が内包するツーリズムの諸事象が、それぞれ記録されている。その意味で、本シリーズは、日本敗戦前の大連を理解し検討していく上で共有されるべき重要なプラットフォームの役割を果たすものとも考えられよう。それは同時に、既にゆまに書房から刊行されている『近代中国都市案内集成』の他のシリーズとの比較を通じて、日本による植民都市建設・経営の諸特徴を明らかにしていく道を拓くものともなっている。  
 時代の体験者たちの退場が迫る今、本復刻が、戦前・戦中期の都市大連の相貌に想いを馳せ、時代の残影を読み取ろうとする一人でも多くの方に利用していただけることを切に願う次第である。

本書の特色

●多数の書籍から選りすぐった、ロシア統治時代から太平洋戦争にいたる大連の歴史を示す案内書、報告書、公式資料等19点を収録。
●政治・経済に加え、日本人社会、民政、ツーリズム等、多様な視点から大連史を紹介。
●最終巻に日中の研究者による解説論文6本、地図、日本統治時代の概要を示す年表等(予定)を附し、読者の理解に便を図る。

各巻収録文献内容
早稲田大学大学院政治学研究科 松本和久 記

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第1回配本 全6巻

刊行年月 2016年04月 揃定価124,200円 (揃本体115,000円) ISBN978-4-8433-4994-6

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第26巻 露治時代ニ於ケル関東州/露国占領前後ニ於ケル大連及旅順

刊行年月 2016年04月 定価17,280円 (本体16,000円) ISBN978-4-8433-4997-7

●露治時代ニ於ケル関東州 矢野太郎編(1931年・関東庁)  
●露国占領前後ニ於ケル大連及旅順 南満洲鉄道株式会社調査課編(1911年・南満洲鉄道株式会社調査課)
関東州の接収後、関東都督府や満鉄等はロシア統治時代の研究のため、ロシア語文書を収集・翻訳した。『露治時代ニ於ケル関東州』は同府職員矢野太郎による翻訳であり、ロシアの東方進出から関東州における行政の確立までを詳述する。ロシア語と日本語の地名の対照表を掲載しており、日露資料の比較時に有用である。『露国占領前後ニ於ケル大連及旅順』は日露戦争時、大連・旅順で押収したロシア政府の文書より、20世紀初頭、施政に当たったロシア人名、交通、貿易等の統計等を訳出している。また、ロシアによる租借時の露中交渉の経緯等も記しており、国際関係史研究にとっても重要な資料である。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第27巻 露治時代関東州法規類集/露治時代ニ於ケル大連市

刊行年月 2016年04月 定価19,440円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-4998-4

●露治時代関東州法規類集 矢野太郎訳(1931年・関東庁)  
●露治時代ニ於ケル大連市 関東庁編(1931年・関東庁)
『露治時代関東州法規類集』は、ロシア統治期関東州の官制、行政規則、土地利用、学校等に関する条例約40本を掲載する。『露治時代ニ於ケル大連市』は1903年、ロシア治下の大連市が刊行した資料を翻訳したものである。市内の管轄区域、建設、港湾について記すほか、特に政府による土地払い下げ経緯の説明が詳しく、都市成立の研究に有用である。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第28巻 大連商工名録 昭和2年版

刊行年月 2016年04月 定価19,440円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-4999-1

●大連商工名録 昭和2年版 大連商業会議所編(1927年・大連商業会議所)

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第29巻 大連商工案内 昭和9年版

刊行年月 2016年04月 定価24,840円 (本体23,000円) ISBN978-4-8433-5000-3

●大連商工案内 昭和9年版 大連商工会議所編(1934年・大連商工会議所)

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第30巻 大連商工案内 昭和17年版

刊行年月 2016年04月 定価30,240円 (本体28,000円) ISBN978-4-8433-5001-0

●大連商工案内 昭和17年版 大連商工会議所編(1942年・大連商工会議所)
大連における日本人の商会組織であった大連商業会議所(のちの大連商工会議所)は、大連における産業を広く紹介するために1〜2年おきに『商工名録』、『商工案内』を発行していた。本資料は大連にあった主な民間企業を業種別に整理し、各社の経営者、住所、電話番号の一覧を示したものであり、五十音順の索引をつけることで、利用者の便を図っている。本シリーズでは発行の確認できる12点より、3点を選んで復刻した。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第31巻 三十周年 大連港概要

刊行年月 2016年04月 定価12,960円 (本体12,000円) ISBN978-4-8433-5002-7

●三十周年 大連港概要 古川達四郎(1936年・南満洲鉄道株式会社大連鉄道事務所)
著者は満鉄大連事務所所長。本書は30年にわたる大連港の統計や各種施設の管理・経営の経緯、各国船舶の往来の状況及び写真を豊富に含み、大連港史研究に有用な内容となっている。また、巻末に附録として諸規則、料金表等を掲載している。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第2回配本 全6巻

刊行年月 2016年10月 揃定価115,560円 (揃本体107,000円) ISBN978-4-8433-4995-3

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第32巻 大連要覧

刊行年月 2016年10月 定価20,520円 (本体19,000円) ISBN978-4-8433-5003-4

●大連要覧 浅野虎三郎(1915年・大連要覧発行所)
大正初期の大連について、官庁や企業の資料、雑誌等から情報を集め、それまで手薄であった埠頭や満鉄以外の案内を充実させたもの。学校や中小の商店、日本人団体(各種協会、校友会)等を紹介しており、形成途上にあった日本人社会の姿を伝える。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第33巻・第34巻 大連 全2巻

刊行年月 2016年10月 揃定価51,840円 (揃本体48,000円) ※分売不可 ISBN978-4-8433-5004-1

●大 連 篠崎嘉郎(1922年・大阪屋号書店)
序文は大隈重信による。大連の地理から行政、経済、交通、工業から遊廓まで1300頁以上にわたって詳述し、さながら大連の百科事典の様相を呈する。1920年代大連の政治経済はもとより、末端の生活状態を知るうえでも最も依拠すべき資料である。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第35巻 大連港

刊行年月 2016年10月 定価11,880円 (本体11,000円) ISBN978-4-8433-5005-8

●大連港 神足篤太郎編(1925年・南満洲鉄道株式会社埠頭事務所内大連港編纂所)
大連港の宣伝のために満鉄が作成した豪華本。流麗なデザインと豊富な写真で、大連の埠頭、鉄道、事務所等の様子を生き生きと紹介している。また、広告のページでも多くの写真が使われており、当時の大連を視覚的に理解する上で好適な資料である。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第36巻 大連要覧

刊行年月 2016年10月 定価18,360円 (本体17,000円) ISBN978-4-8433-5006-5

●大連要覧 大連民政署編(1928年・大阪屋号書店)
昭和初期の大連の情況を周知するために、大連市民政署が作成したもの。行政、財政、教育、法務、警察等市の概況について豊富な統計とともに紹介する。また、市の諸規則についても簡潔に説明されており、当時の大連市の状況を手軽に確認できる。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第37巻 大連市事情

刊行年月 2016年10月 定価12,960円 (本体12,000円) ISBN978-4-8433-5007-2

●大連市事情 馬承家編(1937年・満洲帝国地方事情大系刊行会)
大同学院による「満洲帝国地方事情大系」の1冊。大連の概況、特に財政、海運等について豊富な統計、資料を以て情況を示している。また、大連市の政治面に焦点を当て、同市が外地には珍しい市制を採用しており、市民自治から「満洲国」の発展をリードするというユニークな観点に立っている。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第3回配本 全6巻

刊行年月 2017年04月(予定) 揃定価103,680円 (揃本体96,000円) ISBN978-4-8433-4996-0

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第38巻 大連市政二十年史

刊行年月 2017年04月(予定) 定価15,120円 (本体14,000円) ISBN978-4-8433-5008-9

●大連市政二十年史 大連市役所編(1935年・大連市役所) 大連市が市制20周年記念式典に合わせ編纂したもの。外地では珍しい特別市制成立の過程を、市民からの請願という面から描く。また、市議会議員の名簿や日誌等の公式資料を附し、中国の地方志類では欠落している、日本統治時代大連の政治史の貴重な記録となっている。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第39巻 大連民政三十一年記念誌

刊行年月 2017年04月(予定) 定価21,600円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-5009-6

●大連民政三十一年記念誌 大連民政署編(1938年・大連民政署)
行政機関の移管により、廃止が決定された大連民政署の歴史を回顧した記念誌。大連市民生署の管理下にあった水道、社会事業、公益団体等についての記述が主であるが、同署の管理外にあった教育、土木、衛生等についても記してあり、明治〜昭和初期の大連社会を研究する際に欠かせない資料となっている。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第40巻 旅順戦蹟志

刊行年月 2017年04月(予定) 定価25,920円 (本体24,000円) ISBN978-4-8433-5010-2

●旅順戦蹟志 弦木悌次郎(1914年・川流堂小林又七本店)
著者は旅順攻略戦に参加した元軍人であり、日露戦争後、実地踏査や将校への聞き取りをもとに作戦記録を内部資料として作成した。本書はこれを旅順戦跡の訪問者向けに改めたものであり、一連の戦闘の経過を詳細に記すほか、水師営の会見場や表忠塔等の史跡訪問の手引を掲載している。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第41巻 大連旅順観光案内

刊行年月 2017年04月(予定) 定価10,800円 (本体10,000円) ISBN978-4-8433-5011-9

●大連旅順観光案内 国際観光案内出版部(1940年・国際観光案内出版部)
昭和10年代には観光目的での満洲渡航が一般的となった。本書では近代的都市と大陸の素朴な風情を兼ね備えた、魅力的な観光地として大連を描く。豊富な写真とともに、ホテル、レストラン、高級品の専門店等を紹介し、大連が消費文化の先端であったことも示す。本書は大連の観光案内として最も完成度が高いと言えるだろう。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第42巻 関東州案内

刊行年月 2017年04月(予定) 定価12,960円 (本体12,000円) ISBN978-4-8433-5012-6

●関東州案内 眞鍋五郎(1942年・亜細亜出版協会)
本書発刊の目的は、太平洋戦争の激化に伴い、日本の発展の原点である関東州の認識を新たにすることにあると著者は説く。前半で関東州の状況一般を概説し、後半では大連、旅順市内の名所を紹介するほか、鉄道・バス旅行に利用できるよう沿線の小都市を案内するという珍しい体裁を取っている。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 近代中国都市案内集成 大連編 第43巻 国民必読旅順戦蹟読本/年表・解説

刊行年月 2017年04月(予定) 定価17,280円 (本体16,000円) ISBN978-4-8433-5013-3

●国民必読旅順戦蹟読本 旅順戦史研究会編(1939年・満蒙社出版部)
日中戦争が長期化する中、「興亜大業発祥の聖地」である旅順を訪問し、日露戦争における先人の労苦を偲ぶガイドとして作られたもの。戦跡訪問の手順、現地での注意のほか、戦闘にまつわる現地の解説が豊富であり、当時のナショナリズムにおける旅順攻略戦の意義を知る手がかりとなる。