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叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第6回 全6巻

叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第6回 全6巻

揃定価112,320円(揃本体104,000円) 
ISBN 978-4-8433-4299-2
刊行年月 2013年10月

本書の内容

叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第51巻

刊行年月 2013年10月 定価12,960円 (本体12,000円) IISBN978-4-8433-4300-5
A5判/上製

[解説]土田眞紀

雑器の美(民芸叢書第一篇) 日本民芸美術館 工政会出版部 昭和二年

民芸運動の草創期に刊行された本書は、民芸運動の原点を示す庶民の生活道具二十三点の写真図版、柳宗悦はじめ河井寛次郎、濱田庄司、富本憲吉、石丸重治、能勢克男によるテキストと一九二六年四月に配布された「日本民芸美術館設立趣意書」から成る。「雑器」=「民芸」「下手物」がもつ無名性の美への驚きとその意味を、各著者がそれぞれの視点で探っている。また刊行と同じ頃に東京銀座の鳩居堂で「日本民芸品展覧会」を開催し、将来的には美術館の開設を目指していた。本書刊行の前後には、『无型』創刊(一九二七年一月)、商工省工芸指導所や型而工房(一九二八年)の開設など、デザインや工芸が新たな段階を迎える時期であった。

叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第52巻

刊行年月 2013年10月 定価14,040円 (本体13,000円) IISBN978-4-8433-4301-2
A5判/上製

[解説]木田拓也

現代日本の工芸美術 渡辺素舟著 図案工芸社 昭和三年

工芸史家渡辺素舟は、无型創立メンバーとして工芸界の革新運動に積極的に関与するなど、昭和戦前期の工芸界に影響力をもった工芸評論家でもあった。著者は、さまざまな工芸運動の高まりのなかから生まれた「工芸美術」という新しい分野に的を絞り、古典主義、新古典主義、様式、象徴主義、写意、写実主義、現実主義、構成派、というカテゴリーに分類、その動向を客観的に分析している。当時の工芸美術界の鳥瞰図を示す重要な著作である。

叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第53巻

刊行年月 2013年10月 定価18,360円 (本体17,000円) IISBN978-4-8433-4302-9
A5判/上製

[解説]寺尾健一

現代工芸論 蒲生欣一郎著 大理書房 昭和十八年

著者は金沢の地を拠点に石川県美術館の開設運動や美術展の開催、金沢美術工芸専門学校(現金沢美術工芸大学)開校など一連の文化運動を推進した主要メンバーのひとり。若い頃から工芸への関心を抱き、東京美術学校教授高村豊周の知遇を得るなどして工芸概念の思索に取り組んだ。本書は未発表論考「工芸の思想性」(一九四〇年)を母胎とし、同時代ならではの論理と状況分析に取り組んだ貴重な成果。

叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第54巻

刊行年月 2013年10月 定価20,520円 (本体19,000円) IISBN978-4-8433-4303-6
A4判/上製

[解説]森仁史

多摩川原遊園京王閣図集 高梨由太郎 洪洋社 昭和二年
北九州の一住宅 安川第五郎氏邸 国際建築協会 昭和十二年五月 非売品
等々力住宅区の一部 国際建築協会 昭和十一年九月
白柱居 箱根仙石原山荘 国際建築協会 昭和十二年十月 非売品

本巻は建築家蔵田周忠の作品集四冊を収める。多摩川原遊園は、京王電軌鉄道が企業活動として一九二七年に開設した都市居住者のための郊外遊園施設(一九七九年閉園)。『京王閣』はコンクリート造のインターナショナル・スタイルに近い躯体の造形に、連続するアーチ型の窓や大浴場の逆円錐形の柱など表現主義の要素を残し、建築家の個性的表現と建物が社会で担う機能性とが共存している。『北九州の一住宅 安川第五郎氏邸』『等々力住宅区の一部』『白柱居 箱根仙石原山荘』は工場生産の規格材を用いたトロッケンバウによるいわば実験的な住宅建築。蔵田は室内の動線計画や備えられる家具についても合理性を追求している。

叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第55巻

刊行年月 2013年10月 定価16,200円 (本体15,000円) IISBN978-4-8433-4304-3
B5判/上製

[解説]内田青蔵

朝日住宅写真集 朝日新聞社 昭和二年

昭和四年二月の朝日新聞社主催「中小住宅建築設計競技」入選案より十六案を成城学園住宅地に建設し展覧会を実施した。本書はそれら「朝日住宅」十六棟の写真集で、詳細な説明と、櫻井忠温ほか居住者の感想や蔵田忠周の展示場印象記の記事を採録。欧米の様式を追随した「文化住宅」への反省や生活改善運動を背景に、昭和という新しい時代にふさわしい新しい生活様式としての住宅を、現実的観点から捉えるよう変化した。

叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第56巻

刊行年月 2013年10月 定価30,240円 (本体28,000円) IISBN978-4-8433-4305-0
B5判/上製

[解説]内田青蔵 [解説]林美佐

住宅論 佐野利器著 文化生活研究会 大正十四年
紫烟荘図集 分離派建築会編 洪洋社 昭和二年
住宅双鐘居 堀口捨己編 洪洋社 昭和三年

『住宅論』は昭和戦前期建築界の重鎮佐野利器が、関東大震災後、帝都復興院の理事・建築局長として帝都復興院の計画への参加や、東京市建築局長として区画整理事業等を推進するなど国家的事業に携わるのと並行して、生活改善同盟会(文部省外郭団体として大正九年創設)や本書発行元である文化生活研究会(大正九年創設)にも深く関わっていた頃の著作。社会改良家として「社会事業としての住宅計画」(本書第五章)という広い視点から住宅建築や生活に対する自らの考え方を示している。『紫烟荘(しえんそう)図集』『住宅双鐘居』はいずれも、建築家堀口捨己がその活動の初期一九二〇年代に手掛けた牧田清之助(呉服商)宅の、外観・内観のモノクローム写真を主とした作品集である。施主の牧田は堀口が翻訳した『現代オランダ建築』(一九二四年)に感銘を受けて設計を依頼したという。『紫烟荘図集』は分離派建築会の作品集のひとつとして編纂されており、巻頭には堀口捨己「設計者の感想 建築の非都市的なものについて」を掲げ、平面図一点、モノクローム写真十九点、居間の敷物のデザイン画(カラー)一点を収める。一方の『双鐘居』には、この作品集が分離派建築会第七回展に合わせて発行された旨の一文が掲げられ(堀口「はしがき」)、モノクローム写真二十三点と同じくカラー図版による居間の敷物のデザイン画一点、簡略な図面説明文を収める。