HOME書籍検索近代日本のセクシュアリティ 全35巻 > 近代日本のセクシュアリティ 第4回配本 全5巻

近代日本のセクシュアリティ 第4回配本 全5巻

近代日本のセクシュアリティ 第4回配本 全5巻
風俗から見るセクシュアリティ

[編] 井上章一

揃定価89,100円(揃本体81,000円) 
ISBN 978-4-8433-2769-2 C3336
A5判上製/カバー
刊行年月 2007年12月

本書の内容

近代日本のセクシュアリティ 第19巻 ジャーナリズムと性

刊行年月 2007年12月 定価17,600円 (本体16,000円) IISBN978-4-8433-2771-5 C3336

北村兼子は、大正十二(一九二三)年に聴講生として関西大学に入学(最初の女子学生である)。修了後の大正十五(一九二六)年、大阪朝日新聞の花形記者となる。入社より自由闊達な執筆活動を展開し注目を集める。昭和二(一九二七)年退社、本巻にはこの時期の著書『竿頭の蛇』、『怪貞操』を収録。退社後もホノルルでの汎太平洋婦人会議(一九二八)、ベルリンでの万国婦人参政権大会(一九二九)に日本代表として出席するなど活躍をしたが、昭和六(一九三一)年、二十七歳で病没。
 
『竿頭の蛇』大正十五年/改善社書店発行/北村兼子[著]
【目次から】馬鹿で児を産め/むし/妙な良心/最近事件の一考案/眼/細紐/失業者/家族制度/映画になる実話/『ひげ』の自己宣伝/卒業して、それから/桃を盗んだ女巡礼/ある夫婦の話/泥棒になる話/ウソからでた実話/婦人記者の観た女性犯罪/泥棒礼讃罪人歓迎(刑務所を労働学校としてはどうか)/下駄直し/フランス嘆美/凱旋のその夜/眼を開いて夢を見てゐる男/毛織会社にて/中山歌子事件の一考察/破産詩人/馬賊/女の見た男/姑の死顔/魔ヶ淵心中/辰の行衛/『ひげ』の批評の批評/▼大阪朝日の婦人記者▲北村兼子さんに贈る書 里の仙人/兼子女史著『ひげ』=婦人記者といふもの=/女の見た『ひげ』/『ひげ』の北村兼子女史へ 和製のカイゼルより/筑/馬鹿で児を産め―続編―
 
『怪貞操』昭和二年/改善社書店発行/北村兼子[著]
【目次から】遊廓改良から公娼廃止まで/竜宮ものがたり/人利引上げ/堕落婦人記者/恋の潜航を著した時の心持/女秘書/嬰児が商品に/男心と女心/遊廓の建主改従主義/川柳感/婦人科/婦人の力による小作争議解決/にせもの/特作映画 卑怯なる者よ汝の名は男なり/犬の手にころぶ/女がかいた女が男がかいた女と同じだ/吾輩は弁士である/尼さん/うどん戦/恋の潜航の批評/怪貞操(続)

近代日本のセクシュアリティ 第20巻 異郷と性

刊行年月 2007年12月 定価19,800円 (本体18,000円) IISBN978-4-8433-2772-2 C3336

奥野他見男は明治二二(一八八九)年、石川県生まれ。大正四(一九一五)年にデビューし一世を風靡したユーモア作家である。『ハルピン夜話』は「東洋の楽天地」ハルピンの歓楽をなまなましく伝える、「実体験レポート」であり、大ベストセラーとなった。好評を受けて発表された『支那街の一夜』はその前日譚。
 
『ハルピン夜話』大正十二年/潮文閣発行/奥野他見男[著]
【目次から】あゝハルピンよ/一夜千金の歓楽郷/カフエーの女/夜の公園/秘密室/深夜の享楽/夜の一時二時頃/二人の世界/快よき人々/床屋さん/美しき母娘/晩餐の招待/珍らしき話/純ロシアの家庭/恍惚たる美女/一代の豪華/日本の芸者/赤裸々の群れ/左様なら/附録

『支那街の一夜』/大正十二年/潮文閣発行/奥野他見男[著]
【目次から】あゝ驚奇の世界/カフエーで歌う支那娘/舟遊びの艶姿/物凄い泥棒街/支那の吉原見物/喇嘛寺の淫怪/美しい仙境/支那にあるロシア酒場/佳人に戯むるゝ一夜/悲しき栄華の跡よ/女学校参観/小鳥の如く震へる娘/アカシヤの誘惑/赤裸々の女を見るの記/手紙の主/湯崗子の一夜/馬賊に捕はれた人の話/美しき暁の悲劇/小さき訪づれ/歓迎会/名曲の奏でらるゝ所/万感に乱れて/船室の物語/波をゆくエピソード/総てよ、左様なら

近代日本のセクシュアリティ 第21巻 性の空間1

刊行年月 2007年12月 定価17,600円 (本体16,000円) IISBN978-4-8433-2773-9 C3336

平山蘆江は明治十五年(一八八二)神戸生れ。長谷川伸、白井喬二らと「二十一日会」を結成し、第一次『大衆文藝』の同人として活躍。日露戦争中に満洲に渡った後、帰国し『都新聞』の記者となり花柳演芸欄を担当する。都都逸や小唄の革新と普及にも努めた。現在の「風俗ライター」の走りであろうか。花柳界に通じた著者による、2作品を収録する。
 
『花柳行状記』昭和九年/岡倉書房発行/平山蘆江[著]
【目次から】序/花柳行状記/花柳下半季/花柳やりくり帖/花柳街通信/新橋情話/口腹自伝

『芸者繁昌記』昭和十一年/岡倉書房発行/平山蘆江[著]
【目次から】芸者繁昌記/情事うらおもて/花柳界雪月花/指の香/花柳人情話/そばとすし/風俗夫婦物語/怪談/木曽路の秋/お大事に/桐の雨/蘭杏クラブ/ふところ手

近代日本のセクシュアリティ 第22巻 性の空間2

刊行年月 2007年12月 定価24,200円 (本体22,000円) IISBN978-4-8433-2774-6 C3336

松川二郎は明治二〇(一八八七)年、福井県生まれ。明治三九(一九〇六)年に読売新聞に記者としてつとめる。旅行記、探検記などを多くこなすジャーナリストとして活躍。昭和五(一九三〇)年には旅行時代社を興す。『全国花街めぐり』は「全国の花街を網羅した最初の著述」(「著者の言葉」)であり、各花街ごとに、簡潔かつ細密な情報を記した本書は「後世史家が昭和の時代相を考究する上にも」(「同」)必読の資料である事は間違いない。
 
『全国花街めぐり』昭和四年/誠文堂発行/松川二郎[編]
【目次から】著者の言葉/東京/東京総記/新橋/柳橋/浜町/芳町/日本橋/赤坂/池の端/浅草公園/神楽坂/富士見町/四谷荒木町/四谷大木戸/麻布/白山/駒込神明町/湯島天神/講武所/鳥森/新富町/霊岸島/深川/向島/吉原/州崎/新宿/品川/五反田/目黒/渋谷/玉川/二子神明町/調布/玉の井/青梅/八王子/松山武蔵/浦和/大宮/秩父/木更津/鴨川/松岸/潮来/水戸/下館/宇都宮/足尾/大田原/伊香保/下仁田/磯部/甲府/下諏訪/高田越後/柏崎/三条/新潟/名古屋/犬山/岐阜/木曽福島/岡崎/浜松/静岡/伊東温泉/宇治山田/山中温泉/片山津温泉/高岡/富山/滑川/魚津/小川温泉/大阪/大阪総記/大阪花柳辞典/南地五街/曽根崎/新町/堀江/松島・飛田/住吉/京都/京都総記/祇園新地/先斗町/木屋町・下河原/宮川町/島原/宇治/奈良/広島/宮島/松山伊予/道後温泉/鳥取/松江/美保関/博多/熊本/中津・耶馬渓/別府/大分/下之江/佐伯/日田/延岡/長崎/仙台/石ノ巻/気仙沼/鳴子温泉/八戸/山形/湯田川/湯ノ浜/酒田/横手/角館/秋田/土崎港/能代港/弘前/東山温泉/花巻温泉ほか

近代日本のセクシュアリティ 第23巻 アンソロジー 「美人論」の変遷

刊行年月 2007年12月 定価9,900円 (本体9,000円) IISBN978-4-8433-2775-3 C3336

明治・大正・昭和を通しての「美人」とはいかなるものか、を考察する多彩な文献を収録する。
【主な収録内容】美貌の新しき解釈(真葛居士)/新聞記者はなぜに醜婦にも美人の称号を与へるか(松崎天民)/街頭装飾品としての東京の女と大阪の女(清水康三)/誰でも美人になれる座談会(諸家)/美人の印象(諸家)/女の表情と表情術(斎藤羽雪)/日本婦人と表情美(森律子)/表情の様式化(有島生馬)/夏の女(諸家)/芸術家の観たる「夏の女」(諸家)/夏季服装軽美論(加藤咄堂)/浴衣姿の美人に対して(諸家)/夏と女(諸家)/曲線美を見せるお仕度の仕方(遠藤波津子)/夏の女性の醜い姿態と美しい姿態(諸家)/美人箴/美人と毒婦(深尾韶)/美人訓(河岡潮風)/大臣に美人なしと評された女学校(川村文芽)/美しい女と賢い女と(三輪田元道)/容貌の美と誘惑の手(三輪田元道) ほか