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近代日本のセクシュアリティ 第1回配本 全6巻

近代日本のセクシュアリティ 第1回配本 全6巻
<性>をめぐる言説の変遷

[編] 斎藤光

揃定価105,840円(揃本体98,000円) 
ISBN 978-4-8433-2142-3 C3336
A5判上製/カバー
刊行年月 2006年07月

本書の内容

近代日本のセクシュアリティ 第1巻 通俗性欲学以前

刊行年月 2006年07月 定価11,880円 (本体11,000円) IISBN978-4-8433-2143-0 C3336

明治前半期の社会進化論の文脈に沿って紹介されたテキストの復刻。一連の性科学書の紹介は「造化機論ブーム」とも言える現象を生み出した。この『通俗造化機論』三編はそのブームを受けて訳述されたもの。

『通俗造化機論』明治九年/稲田佐兵衛発行/ゼームス・アストン[著]/千葉繁[訳]
【目次から】陽経の論/精虫の論/陰経の論/情欲の論/懐妊の論/胎児に男女ある論/胎児の生長の論/早年にて交媾するの害ある論/淫欲を過して後に害ある論/淫に耽るの害ある論/志意と智慧との論/資質に区別ある論/婚姻并に性質に自然の理ある論/気力の強と弱との論/生命の寓在并に長生の論/懐妊を鑑定むる論/産徴并に誕生の論/淫欲を強むる薬剤の論

『通俗造化機論 二編』明治十一年/稲田佐兵衛発行/エドワルド・フート[著]/千葉繁[訳]
【目次から】懐妊の論/陰具を鄙む根元の論/身体の生長するに従ひて陰茎陰門の変化する論/交合の快楽は電気に基くの論/嫉妬の論/野蛮の国と開化の国との婚姻の論/夫婦同衾すべからざるの論/男女交合の度数の論

『通俗造化機論 三編』明治十二年/稲田佐兵衛発行/エドワルド・フート[著]/千葉繁[訳]
【目次から】売淫女/不和の夫婦/淫乱の病源/交合を嫌ひ又は交合に感なき病症/陰部の食傷/卵巣病/陰陽二関の適偶を撰ぶべき論/病婦の形容を論ず/病夫の形容を論ず/男子の密語/陰茎並に其病を論ず/陰嚢並に其病を論ず

近代日本のセクシュアリティ 第2巻 変態性欲と近代社会 1

刊行年月 2006年07月 定価20,520円 (本体19,000円) IISBN978-4-8433-2144-7 C3336

一八八六年にドイツ語圏で刊行された『変態性欲心理』の原著は、「近代性科学の出発点」(解説より)に位置し、「サディズム」「マゾヒズム」「フェティシズム」等の、「性倒錯者」の概念が、ここから生まれ、世界的に普及した。?外も本書から刺激を受けている。日本の知識社会に「変態性欲(=性倒錯)」を紹介、現代に通俗的な意味にまで定着した上記の言葉を、はじめて体系的に解説した古典的著作の翻訳。

『変態性欲心理』大正二年/大日本文明協会発行/エビング(R・V・クラフト=エビング)[著]/黒沢良臣[訳] 
【目次から】色情生活の心理学に関する事項 生理学的事項 生物学的事項 性欲病理学(神経性及精神性)総論(末梢性神経病/脊髄性神経病/脳性なる神経病/倒錯的衝動に於ける対異性性欲/代償的色情及び性欲衝動に因る対異性感覚の消失)病理各論(精神的障礙の種々なる定型及び状態に於ける病的性欲生活の現象/後天的精神薄弱状態/癲癇/週期性精神病/躁病/女子淫乱症と男子淫乱症/憂鬱症/ヒステリー/偏執病)性欲的生活と法律(陰部露出症の形式に於ける猥褻罪/強姦及び淫楽的兇殺/ザディスムスを基礎とせる身体損傷、物体毀損、及び動物虐待/マゾヒスムス及び色情的隷属/フェティシスムスに基づける身体損傷、強盗及び窃盗/十四歳以下のものとの猥褻行為/反自然的猥褻行為(獣姦及び鶏姦)/屍好症/近親姦淫/被監督者に対する不道徳なる行為)

近代日本のセクシュアリティ 第3巻 変態性欲と近代社会 2

刊行年月 2006年07月 定価17,280円 (本体16,000円) IISBN978-4-8433-2145-4 C3336

大正一〇年前後、「変態」に関する著作が流行し、この巻に収録される二著も、そのブームに乗って刊行されたものである。『変態性欲講話』は、時流において刊行された著作。これに対し『変態性欲の研究』は、ドイツで学位を得、流行の一翼を担った羽太鋭治による通俗科学的著作。大正中期のブームの実相を伝える二著を収録。
 
『変態性欲講話』大正十年/三光社発行/高橋北堂[編]
【目次から】第一講 変態性欲総説(性欲及び変態性欲の意義と其範囲/変態性欲の原因/正当なる性欲発達の妨礙/変態性欲の防遏/色欲異常と微毒との関係)第二講 同性間の変態性欲(同性間変態性欲の意義及其の原因/生来の同性間変態性欲/後発的同性間性欲/半陰陽)第三講 狂的変態性欲(色情狂)(総説/狂的色欲病者の種類及各性質/性欲的狂崇/狂的強姦/狂的変態性欲者に準ずべきもの)第四講 混合性精神障礙(其意義及種類/変質者/変質的性格者)第五講 変態性欲の防遏方法(自涜的遂情の害及其の防遏方法/同性間性欲の害/同性間性欲の防遏)
 
『変態性欲の研究』大正十年/学芸書院発行/羽太鋭治[著]
【目次から】序論 性欲生活の一斑(性欲と恋愛/性欲生活の進化/性欲生活の生理/性欲生活の心理)本論 変態性欲の研究(変態性欲の分類/性欲亢進の異常/残忍性々欲/被残忍性々欲/性的狂崇/同性間性欲/男子先天的同性間性欲/女子先天性同性間性欲/児童時代と変態性欲/反自然的行為)

近代日本のセクシュアリティ 第4巻 生活における「性」への発言

刊行年月 2006年07月 定価21,600円 (本体20,000円) IISBN978-4-8433-2146-1 C3336

『青年男女と性的生活』は、医学・生理学者の著者が結婚問題を通して、生物主義的道徳主義的観点から「性の教育」を説く。また『近代文化と性生活』は、「街頭の性」―つまり男女の社交としての近代の性文化を、医学者の立場から論じる。通俗性を抑制したその筆致からは、大正中期から昭和初期の「エロ・グロ・ナンセンス」時代の「性」を、アカデミズム主流がどう捉えていたかを窺う上で貴重な文献である。
 
『青年男女と性的生活』大正九年/婦女新聞社発行/永井潜[著]
【目次から】神秘の問題/飢餓と恋愛/動物の交尾期/人間の生殖/月経の起原に関する諸説/生殖線の内分泌/性欲問題と其取扱方/大脳の働の二方面/生活体は不死なり/モーバーの検査/生殖細胞と体細胞種/種族保続の為の自己保続/生殖と個体の生命/倫理思想もこゝに湧く/シルラーの『鐘の歌』/結婚問題/黄金の結婚/自由結婚/性欲濫用/恐るべき手淫の害/結局は各自の自覚

『近代文化と性生活』(性科学全集第二編)昭和六年/武侠社発行/杉田直樹[著]
【目次から】近代文化と性生活/力強き性欲本能/性教育の必要/性教育の理想/青年の性衛生/性生活と家庭/一夫一妻主義/夫婦の性的関係/夫婦問題の諸説/優生学上から観た結婚/断種絶産の手術/新らしき恋愛、新らしき貞操/恋愛と母性愛/離婚/医学上より見たる産児制限/婦人の一生と性欲/中年の婦人/四季と婦人美/春の婦人と其性欲の動き/女性美の性的魅力/現代表情美/婦人の容色の衰へ/婦人と禁欲/精神活動の源泉としての性欲/婦人の生活と能率増進/流行の心理/女性と精神変質/青春の危機/男女と職業/性生活と享楽、社交/宗教と性欲/近代人のエロチシズム/マソヒスムスとサヂスムス/売笑の現在と将来/裸体と文化/近代の神経病的犯罪/近代文化と性的犯罪/生殖機能と犯罪傾向/婦人と現代的神経病/性欲の疾患と変態/性欲機能の疾患/性病の智識/享楽生活の衛生/性雑題

近代日本のセクシュアリティ 第5巻 性とイデオロギー

刊行年月 2006年07月 定価21,600円 (本体20,000円) IISBN978-4-8433-2147-8 C3336

一九一〇年代から三〇年代に世界を席巻したマルクス主義とモダニズムという「二つのM」(解説より)を通しての「性」に関する海外と国内の著作を収録。フロイド・デルは『機械時代の恋愛』でアメリカの性にまつわる因習を告発する。彼は「マルクス的Mからモダン的Mへ堕落した人物」とのレッテルを貼られた作家、批評家である。また太田典礼は「太田リング」で著名な産児調節運動で知られ、『貞操の分析』は彼の戦前の著述である。
 
『機械時代の恋愛』昭和七年/先進社発行/フロイド・デル[著]/中島幸子・田村とし子[訳]
【目次から】本書の内容目的/生物学と歴史/父系制の惰落と崩壊/現代に於ける父系的より近代的習慣への過度/父系的及近代的児童訓育/誤れる社会観念の二三/より以上誤れる社会観念の二三/尚一層誤れる社会観念の二三/異性愛へ到達の遅延及失敗/青年期の道程の四種/青年期に於ける異性愛の発達/結婚時代/近代に於ける結婚上の諸問題
 
『貞操の分析』昭和十一年/アスカ社発行/太田典礼[著]
【目次から】処女性を失つて悩める女性へ/処女性の医学的抹殺/貞操の分析/未婚者の性生活/喫茶店亡者/接吻の医学/青春の生理と心理/学生と性慾/売笑の現実/売笑婦の数字/身の上相談に現はれた性の悩み/不感症の医学/未亡人の問題/母性愛は絶対か/性と文学/春・女の美学/女性美/性とホルモン/堕胎について/婦人向き売薬の批判/新・性教育論

近代日本のセクシュアリティ 第6巻 アンソロジー 明治期の性言説をめぐって

刊行年月 2006年07月 定価12,960円 (本体12,000円) IISBN978-4-8433-2148-5 C3336

明治初年から明治末まで医学雑誌、一般誌に掲載されたセクシュアリティ関連記事論文(本編78編、補遺1編)を集成。造化機論系の言説の形成から、通俗性欲学的言説圏が「性雑誌」と呼ばれる一群を生む前提として、伝統的性欲観「色」「淫」から、ヨーロッパ的「科学的」性観念「性慾」「性」への変遷を跡付ける。8編を収録する鴎外の記事論文からは、明治期のセクシュアリティ全体の中における彼の位置が明らかになるだろう。

【主な収録内容】淫欲抑制剤トシテ「サリシリツク」酸ヲ用フル説/男子陰具の変形/男子生殖器ニ関係セル神経諸病ノ論/手淫ニ耽リタル一少年ノ奇説/■事病ニ沃土保爾母溶液ノ効アル説/処女膜ノ解剖説/■事病ニ於ル一種ノ治法/交媾力衰弱(腎虚)交媾力虚脱及ビ陰萎症ノ説/ほか69編