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『談奇党』『猟奇資料』 全4巻【new!】

叢書エログロナンセンス 第Ⅲ期
『談奇党』『猟奇資料』 全4巻【new!】

[監修・解説] 島村 輝

揃定価59,184円(揃本体54,800円) 
ISBN 978-4-8433-5307-3 C3390
A5判/上製/クロス装/カバー
刊行年月 2017年12月(予定)

関連情報

本書の内容

アウトサイダー的な出版人・知識層が目論んだ、サブカルチャー領域からの権力批判、文明批評の可能性と限界—。 『グロテスク』の後継誌とされる『談奇党』全八冊と別刷小冊子、 およびその後継誌『猟奇資料』全一冊を復刻。

『談奇党』『猟奇資料』復刻刊行にあたって 島村 輝 フェリス女学院大学教授

 『叢書エログロナンセンス』シリーズは、戦前ジャーナリズム界の異才・梅原北明を中心とした「珍書・奇書」類のうち、発刊当時の事情やその後の年月の経過によって閲覧・入手の困難となった書物、とりわけ多く「発売禁止」等の措置を受けた雑誌類を中心にして、復刻刊行するものである。これまでに第Ⅰ期として梅原北明の関与した代表的雑誌『グロテスク』(一九二八〔昭和三〕年一一月〜一九三一〔昭和六〕年八月)を復刻刊行した。ここでは永く幻と謳われた第二巻第六号(一九二九〔昭和四〕年六月)を発見し収録した。第Ⅱ期としては、北明個人の編集となってからの『文藝市場』(一九二七〔昭和二〕年六月〜一〇月)、その後継誌として上海にて出版されたとされる『カーマシヤストラ』(一九二七年一〇月〜一九二八年四月)の復刻を行なった。
 これまでの復刻により、『変態・資料』『文藝市場』『カーマシヤストラ』『グロテスク』という、梅原が編集に携わった雑誌が揃ったことになる。今回その第Ⅲ期として復刻刊行するのは、『グロテスク』の後継誌とされる『談奇党』(一九三一年九月〜一九三二年六月)全八冊、別刷小冊子『談奇党員心得書』、および『談奇党』の後継誌として発刊されたものの、創刊号(第一輯)のみの刊行にとどまった『猟奇資料』全一冊である。
 北明は『グロテスク』の後期には「珍書・奇書」出版への情熱を喪い、その分野から離れた立場にいたとされ、その実質上の後継誌である『談奇党』『猟奇資料』の編集等に、直接携わっていなかったことは確実であろう。しかしこの雑誌の創刊と継続的刊行に当って、北明の強い影響を受けた人物が、執筆にも刊行にも、大きな役割を果たしたことが、その内容を精査するにつれて次第に明らかになってきた。
 『グロテスク』から『談奇党』『猟奇資料』へと引き継がれた底流から、当時のアウトサイダー的な出版人・知識層が目論んだ、サブカルチャー領域からの権力批判、文明批評の可能性と限界を窺い知ることができるだろう。 (第四巻「解説」より)

●特におすすめしたい方  
大学図書館・公共図書館・近代文学、演劇、美術、映画、風俗史、メディア史などの研究者・研究機関ほか。

叢書エログロナンセンス 第Ⅲ期 『談奇党』『猟奇資料』 第1巻 『談奇党』創刊号(昭和6年9月) 『談奇党』第二号(昭和6年10月) 『談奇党』秋季増大号(昭和6年10月)

刊行年月 2017年12月(予定) 定価16,200円 (本体15,000円) ISBN978-4-8433-5308-0

▼『談奇党』創刊号(昭和六年九月)
「世界ナイト倶楽部の研究」 談奇党調査部
「現代艶道通鑑」 妙竹林斎
「エロスの神々 ー性器崇拝とそのシムボルー」 イー・ゴールド・スミス
「談奇党夜話(第一夜)」 談奇党同人
「友色ぶり(一)(陰間川柳考)」 鳩々園主人
「江戸性的小咄雑考」 梓道人
「罷唾録」 耽好洞人
「慎色慾と不老長寿 ー談奇党員へのメッセージー」 談奇党編集局
「円宿ホテルの一夜」 黒味猟子
「ジヤン・ベルネル夫人の狂楽(一名愉快な寡婦の冒険)」 シヤルロツト作/芝盛光訳

▼『談奇党』第二号(昭和六年十月)
「狂歌の好色的考察」 狂夢楼主人
「便所楽書名所案内(附・所楽書雑考)」 貞岡松治
「薬学研究 精液が薬物となつた話」 破琴荘主人
「友色ぶり(二)(陰間川柳考)」 鳩々園主人
「江戸性愛笑話蒐」 戯笑亭主人
「聖林のナイト倶楽部 ー映画人の性生活ー」 談奇党調査部
「談奇党夜話」  談奇党同人
「神の戯れ」 マツ・コオノス
「性検閲アメリカ通信」 談奇党編集局
「倫敦の寡婦クラブ」 ヘンリー・クラウソン作/山田宗是訳

▼『談奇党』秋季増大号(昭和六年十月)
「交合条例 閨房秘書」 談奇党編集部
「現代艶道通鑑 性科学と性的技巧」 妙竹林斉
「東京淫神邪仏考」 片田信雄
「支那性愛秘話集成」 狂夢楼主人
「江戸大奥秘話 龍田の憤死」 江川蘭三郎
「太平禅寺物語」 愚老庵 訳述
「復讐の淫虐魔 ー或る死刑囚の懺悔録の一節ー」 フリイドリツヒ・ユンケル作/宮下浩訳

叢書エログロナンセンス 第Ⅲ期 『談奇党』『猟奇資料』 第2巻 『談奇党』第三号(昭和6年12月) 『談奇党』第四号(昭和7年1月) 『談奇党』新春特集号(昭和7年2月)

刊行年月 2017年12月(予定) 定価16,200円 (本体15,000円) ISBN978-4-8433-5309-7

▼『談奇党』第三号(昭和六年十二月)
「珍書屋征伐」 耽好同人
「最近軟派出版史」 志摩房之助
「エロ出版捕物綺談」 談奇党編集部
「最近珍書手帖覚書」 談奇党編集部
「現代猟奇作家版元人名録」 談奇党調査部

▼『談奇党』第四号(昭和七年一月)
「近代検黴考 詩歌俗謡に表はれた検黴」 谷新三
「友色ぶり(三)(陰間川柳考)」 鳩々園主人
「治療秘話 瘡」 志摩速夫
「研究資料 毛の性愛学」 津田貞明
「随筆 妙竹林集(その一)」 妙竹林斎
「魔都新嘉坡の裏面」 談奇党調査部
「モンテカルロの佝僂男 ー性的変質不具者の生活記録ー」 モオリス・ブルウジエ作/宮下活訳

▼『談奇党』新春特集号(昭和七年二月)
「研究資料  ■の底解題」 談奇党編集部
「屍姦者の心理」 羽田鋭治遺稿
「談奇党マンダン集」 MOK生
「シヤワー・ルーム」 荻沢寛
「漫説 屎尿風景」 左右目双平
「談奇小説 踊る夢魔」 タケシ・ハラ
「世界を震撼せしめた巴里の青髯事件」 前仏蘭西高等法院判事 ドラモンド・ラ・デイユ
「南欧好色文学名作集」 花房四郎訳

叢書エログロナンセンス 第Ⅲ期 『談奇党』『猟奇資料』 第3巻 『談奇党』第五号(昭和7年3月) 『談奇党』臨時版(昭和7年6月)

刊行年月 2017年12月(予定) 定価15,120円 (本体14,000円) ISBN978-4-8433-5310-3

▼『談奇党』第五号(昭和七年三月)
「『りんの玉』雑考」 琳珠斉
「鮑とり雑考」 平井蒼太
「訓蒙性的戯談」 対江堂巫山
「談奇党夜話(その三)」 談奇党同人
「南欧黄表紙奇譚(その一)」 談奇党編集部訳
「昭和情痴秘聞 陰獣倉吉物語」 破琴荘主人
「猶太人の女と基督教徒」 ピエトロ・フオルチニ作/花房四郎訳

▼『談奇党』臨時版(昭和七年六月)
「強姦検察法」 アルフレツト・タイロル
「現代色道禁秘論」 妙竹林斎
「海の恋の物語」 花房四郎
「本朝艶本解説」 新守庄二
「談奇風景」 黒田英介
「西洋談奇秘話 二人の破戒僧」 志摩房之助
「東海道中 色行脚」 十返舎一九
「享保異聞 豊州公乱記」 佐賀春之介
「研究資料 性愛論」 ダブリユウ・エッチ・ロング博士

叢書エログロナンセンス 第Ⅲ期 『談奇党』『猟奇資料』 第4巻 『猟奇資料』第一輯(昭和7年10月) 解説(島村 輝) 関連年表(大尾侑子)

刊行年月 2017年12月(予定) 定価11,664円 (本体10,800円) ISBN978-4-8433-5311-0

▼『猟奇資料』第一輯(昭和七年十月)
「芳綱筆年中行事一覧」
「なんでもかでも喰物見立角方」
「有るやうで無い物 無いやうで有る物 見立番付」
「アヴアンチユウル広告集」
「印度古代の禁欲論」 河田修二
「勧止点淫戯説」 右汾山人
「旅枕 五十三次繁昌記」 可山笑人
「随想 外道曼華」 妙竹林斎
「支那民謡集」 千葉脩
「はつもの漫談」 堀暹
「艶笑倒澆蝋燭」 黒田英介
「頓智畸屋主人公から葉書一束」 雅靖山人
「地獄極楽通信」 以無天理居士
「出版講座」 洛成館編輯局
「猟奇小説 烙印」 花房四郎
「義士異聞 廓の傑士」 花房四郎

▼解説(島村 輝)

▼関連年表(大尾侑子)