HOME書籍検索 > グロテスク 全10巻+補巻

グロテスク 全10巻+補巻

叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期
グロテスク 全10巻+補巻

[監修・解題] 島村 輝

揃定価223,560円(揃本体207,000円) 
ISBN 978-4-8433-4979-3 C3390
A5判/上製/クロス装/カバー
刊行年月 2015年10月

関連情報

本書の内容

梅原北明の代表的な雑誌。サブカルチャーの領域から「自由」抑圧への、反逆の一撃・・・・・・。関東大震災からアジア太平洋十五年戦争までを繋ぐ、サブカルチャー領域の貴重資料。

昭和3(1928)年11月〜昭和6(1931)年8月にかけて発行された、梅原北明の代表的な雑誌。北明は風俗壊乱罪で市ヶ谷刑務所に投獄された後、仮釈放で出獄すると、すぐに創刊号を北明のペンネーム烏山朝太郎の名で編集・発行している。度重なる当局の弾圧をかわすため、グロテスク社、文藝市場社、談奇館書局など数回にわたり発行所を変更、発禁処分の際に新聞に『グロテスク』死亡通知の広告を出したことでも有名。「戦争前夜」から現在を照射し、関東大震災からアジア太平洋十五年戦争までを繋ぐ、サブカルチャー領域の貴重資料。

梅原北明 うめはら・ほくめい(一九〇一〜一九四六) 
大正・昭和のエログロナンセンス文化を牽引した編集者、翻訳家。明治三十三(一九〇〇)年、富山県に生まれる。大正七(一九一八)年、早稲田大学高等予科に入学、左傾化し翌々年中退。全国水平社の運動などに関わり関西で活動。関東大震災後、再び上京、出版社・新聞者に勤める。大正十四(一九二五)年、翻訳『全訳デカメロン』が話題となる。同年『露西亜大革命史』を刊行、プロ作家との繋がりを強めていき、大正十五(一九二六)年、雑誌『文芸市場』(一九二六〜一九二七)を創刊。その後、叢書『変態十二史』(一九二五)の刊行を皮切りに、雑誌『変態資料』(一九二六〜一九二八)などエログロ系にシフトしていく。その梅原の出版活動で最も著名な雑誌が『グロテスク』(一九二八〜一九三一)である。

続刊予定(刊行日未定)叢書エログロナンセンス 第2期
『文藝市場』(昭和2年6月〜10月/梅原北明個人編集期)
『カーマ・シャストラ』
全6巻・揃定価:本体76,000円+税  ISBN978-4-8433-4852-9 C3390 A5判上製・クロス装・カバー

『グロテスク』復刻刊行にあたって 島村 輝 フェリス女学院大学教授

 戦前ジャーナリズム界の異才・梅原北明は、猥雑なエネルギーと好事家的コレクション記事に満ちた雑誌類を次々と発行し、斯界に一大旋風を引き起こしていった。かつて本書肆より復刻刊行された『変態・資料』(一九二六年創刊)も、また今回復刻刊行される『グロテスク』(一九二八年十一月創刊)も、その流れのうちにある。これら雑誌類、およびその周辺から多数出版された「珍書・奇書」類こそ、まさにその後のメディアを席巻することとなる「エロ・グロ・ナンセンス」ブームを準備した中核であった。
 それまでの一連の雑誌が、会員制による頒布という形式をとっていたのに対し、『グロテスク』は店頭に並べられる公刊形式となっていた。「文献本位」「内容主義」を謳って「隠れたる同志の出現」を期待しつつ発刊された本誌だが、やはり立て続けの発禁処分など、厳しい取締の対象となった。かつて丸山眞男は「人慾の解放としての自由ならば、その時々、断片的にこの日本の封建社会にあったではないか。……大正デモクラシーのもとでのエロ・グロ・ナンセンスの自由もそうであった。それは本来の近代的自由ではない」(「日本における自由意識の形成と特質」)と述べたが、北明らの残した仕事の跡をふりかえると、これが丸山のいうように「本来の近代的自由ではない」と単純に切り捨てられるべきものでなく、サブカルチャーの領域からの「自由」抑圧への、反逆の一撃ともいうべきものであったことは、明らかであろう。
 関東大震災からアジア太平洋十五年戦争までを繋ぐ、サブカルチャー領域の貴重資料として注目を集めてきた『グロテスク』だが、さまざまな事情から、これまで復刻が実現しなかった。現物を直接目にすることが困難となった現在、「戦争前夜」から今を照射する鏡として、すべての文学・文化に関心を持つ人々が、この復刻を手許に置かれることを心から希望する。

▲・・・・・・主要執筆者略歴・・・・・・▲

青野季吉(あおの・すえきち、一八九〇〜一九六一)文芸評論家。新潟県出身。早稲田大学英文学科卒業。『種蒔く人』『文芸戦線』の同人として、一九二〇年代のプロレタリア文学運動の指導的役割を担った。

浅田 一(あさだ・はじめ、一八八七〜一九五二)法医学者。大阪出身。東京帝国大学卒業。長崎医大教授、東京医専(現東京医大)教授を務めた。主著に『法医学講義』『性的犯罪者』など。

渥美清太郎(あつみ・せいたろう、一八九二〜一九五九)演劇評論家。東京出身。青山学院高等部卒業。『演芸画報』『演劇界』の編集に携わり編集長も務めた。『大南北全集』『日本戯曲全集』などを編纂、主著に『邦楽舞踊辞典』『日本舞踊史』などがある。

石井研堂(いしい・けんどう、本名・民司、一八六五〜一九四三)編集者、明治文化研究家。福島県出身。雑誌『小国民』(のち『少国民』)の編集長を務めたほか、『実業少年』など多くの児童雑誌に携わった。主著に『中村正直伝』『明治事物起原』など。

石川 巌(いしかわ・いわお、一八七八〜一九四七)書誌研究家。山形県出身。哲学館(現・東洋大学)卒業。西鶴ものや明治初期の風俗書、明治大正期の文学書を蒐集。また『書物往来』やその後継誌『東京新誌』を編集した。主著に『明治初期戯作年表』『藤村書誌』など。

井上紅梅(いのうえ・こうばい、本名・進、一八八一〜一九四九)中国文学者。東京出身。一九一三年に上海に渡り、『支那風俗』『金瓶梅支那の社会状態』などで中国事情を日本に紹介した。

上田恭輔(うえだ・きょうすけ、一八七一〜一九五一)陶磁学者。主著に『支那陶磁の時代的研究』『支那骨董と美術工芸図説』『趣味の支那叢談』など。

生方敏郎(うぶかた・としろう、一八八二〜一九六九)随筆家、評論家。群馬県出身。早稲田大学英文学科卒業。口語体で執筆する風刺的な文章が人気を博した。主著に『敏郎集』『虐げられた笑ひ』『明治大正見聞史』など。また戦時下でも個人雑誌『ゆもりすと』『古人今人』を発行し続けた。

大泉黒石(おおいずみ・こくせき、本名・清、一八九四〜一九五七)小説家、ロシア文学者。長崎県出身。長崎鎮西学院中学卒業。ロシア人の父をもち、幼少期はヨーロッパで生活した。虚無的な小説『老子』をはじめユーモア小説や怪奇小説を手がけた。ゴーリキーの翻訳『どん底』なども知られる。

大曲駒村(おおまがり・くそん、本名・省三、一八八二〜一九四三)川柳研究家、浮世絵研究家。福島県出身。主著に『川柳語彙』『川柳大辞典』など。関東大震災の記録『東京灰燼記』でも知られる。

岡崎桂一郎(おかざき・けいいちろう、?〜一九四一) 主著に『日本米食史』『保健衛生一日二食論』(永井潜との共著)など。

尾崎久弥(おざき・きゅうや、一八九〇〜一九七二)近世文学研究家。愛知県出身。国学院大学高等師範部卒業。国学院大学講師を経て、戦後は名古屋商科大学教授などを務めた。主著に『江戸軟派雑考』『浮世絵美人大首画の研究』『江戸軟文学考異』ほか主著多数。

加藤藤吉(かとう・とうきち、一八九四〜?)花街研究家、写真家。主著に『日本花街志』『柳橋沿革史』。

川端勇男(かわばた・いさお、別名・南沢十七、一九〇五〜一九八二)小説家、翻訳家。宮城県出身。東京外国語大学卒業。探偵小説、科学小説を手がけた。主著に『支那秘薬処方全書』『内燃機王ディーゼル』『緑人の魔都』(南沢十七名義)など
小生夢坊(こいけ・むぼう、一八九五〜一九八六)評論家・随筆家・漫画家。石川県出身。浅草を中心に、樋口一葉記念館、下町風俗資料館の建設など様々な文化事業に関わりをもった。主著に『小生夢坊随筆集』『天狗まんだん』がある。

小酒井不木(こさかい・ふぼく、別名・鳥井零水 一八九〇〜一九二九)医学者・探偵小説家。愛知県出身。東京帝大医学部を卒業。児童文学作品を数多く執筆した。代表作に『紅色ダイヤ』『少年科学探偵』シリーズがある。

今 東光(こん・とうこう、一八九八〜一九七七)小説家。神奈川県出身。弟は小説家の今日出海。新感覚派の作家として『文芸時代』創刊に参加するが後に脱退、プロレタリア作家同盟に加入した後、一九三〇年に出家する。戦後『お吟さま』で直木賞を受賞。

杉田直樹(すぎた・なおき、一八八七〜一九四九)精神科医。東京出身。東京帝国大学卒業。東京帝国大学を経て名古屋医科大学教授などを務めた。主著に『優生学と犯罪及精神病』『処女の書』など。

斎藤昌三(さいとう・しょうぞう、一八八七〜一九六一)書物研究家。神奈川県出身。発禁本の研究で著名。昭和六年、書物展望社を設立。主著に『書痴の散歩』『書物誌展望』など。

酒井 潔(さかい・きよし、一八九五〜一九五二)翻訳家・編集者。愛知県出身。魔術、秘薬、性愛に関する研究を行い、梅原北明らとともに、昭和初期のエログロナンセンス文化をリードした。

佐々木喜善(ささき・きぜん、一八八六〜一九三三)民俗・文学者。岩手県出身。民話や口承文学の収集・研究を行い、郷里である遠野地方の民話などは柳田国男の『遠野物語』にまとめられた。
十菱愛彦(じゅうびし・よしひこ、別名・トービス星図 一八九七〜一九七九)劇作家・小説家。兵庫県出身。主著に『闇に咲く』がある。

高田義一郎(たかだ・ぎいちろう、一八八六〜一九四五)医師。主著に『変態性慾考』『愛児と共に』。

永見徳太郎(ながみ・とくたろう、一八九〇〜一九五〇)劇作家・美術研究家。長崎県出身。南蛮美術品の収集、研究も行った。主著に『長崎版画集』『愛染艸』。

中山太郎(なかやま・たろう、一八七六〜一九四七)民俗学者。栃木県出身。東京専門学校(現・早稲田大学)卒業。新聞記者生活を送る傍ら、雑誌「郷土研究」に感銘を受け、新聞社を退社後、柳田国男に師事する。博文館の編集局長を勤めた。主著に『日本婚姻史』『日本巫女史』など。

那珂良二(なか・りょうじ、一九〇〇〜一九五〇)科学小説家。主著に『非武装艦隊』『成層圏要塞』がある。

原 比露志(はら・ひろし、一九〇一〜 =原浩三)会員制の同性愛サークル「アドニス会」の創設メンバー。主著に『日本好色美術史』『寝室の美学』『港々の猟奇街』など。

湯朝竹山人(ゆあさ・ちくさんじん、一八七五〜一九四四)小唄研究家。兵庫県出身。万朝報の宗教欄や俗謡欄を執筆した後、研究に専心し『書物展望』などに論考を発表した。主著に『小唄漫考』『食通耳学問』など。

そのほか
笹川臨風/佐藤惣之助/里村欣三/辻 潤/徳永 直/南方熊楠 など

叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 第1回配本 全5巻

刊行年月 2015年10月 揃定価102,600円 (揃本体95,000円) ISBN978-4-8433-4840-6

叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 1 創刊号・第1巻第2号(昭和3年11月・12月)

刊行年月 2015年10月 定価16,200円 (本体15,000円) ISBN978-4-8433-4842-0

▼創刊号(昭和三年十月) (文献もの)「愛の魔術」酒井潔 「くかたち考」高田義一郎 「日本文身考」谷井基次郎 「非人乞食考」梅原北明 「父に非ず」浅田一/(考証もの)「ヴオルテルとカラス事件との関係」才田礼門 「セントヱルモの怪火」藤原咲平/(珍本市場)「近代禁書解題」(一)斎藤昌三 「ミラボー伯の珍本」梅原北明/(文芸資料)「或る隠亡の話」(一)田口章太/「世界列妖伝」(一)酒井潔/(ゆうもあ)「蘆原将軍と語る」尾高三郎
▼第一巻第二号(昭和三年十一月) 「勤燬淫書徴信」大泉黒石/「レスビヱンヌ」酒井潔/「日本文身考」谷井基次郎/「川柳浴場志」(一)大曲駒村/「近代禁書解題」(二)斎藤昌三/「非人乞食考」梅原北明/「世界内房座談会」生方敏郎、高田義一郎、斎藤昌三、尾高三郎、以無天理庵主人、伊藤竹酔、酒井潔、梅原北明/「ユーゼーヌのアルバム 或は彼女の人生」/「ピヱ・タ・テール 男部屋女部屋」ウラノクロネコ/「食膳春薬」才田礼門/「動物綺談」黒川義太郎/「唐海遺珠」(一)以無天理庵主人/「正忍記 秘本 忍術奥義書」/「同名異人 高橋お伝毒婦譚」烏山朝太郎

叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 2 第2巻第1号・第2巻第2号(昭和4年1月・2月)

刊行年月 2015年10月 定価25,920円 (本体24,000円) ISBN978-4-8433-4843-7

▼第二巻第一号(昭和四年一月) (東西二大名画)「狸の睾丸画集」一勇斎国芳 「グロテスク画集」リチヤード・ミユーラー/「聖天秘抄」酒井潔/「阿片考」梅原北明/「瑰奇的合巻物雑考」尾崎久弥/「世界惨虐刑罰史」才田礼門/「日本惨虐刑罰史」高田義一郎/「サデイストとマゾヒスト(対話)」梅原北明、杉田直樹/「童貞論」浅田一/「銀鶏の奇書『変生男子之説』」斎藤昌三/「非人乞食考」梅原北明/「鼻の畸型【畸型見世物(一)】」小酒井不木/「唐海遺珠」以無天理庵主人/ピエ・タ・テール/「近代禁書解題」斎藤昌三/「続川柳浴場志」大曲駒村/「閨律(支那奇文)」/「京本通俗小説(第二十一巻)」混沌庵/「勤燬淫書論(淫書征伐)」大泉黒石/「蛇と柘榴」加藤朝鳥/「張先生」マホメツト・サイシヤ/「観相奥秘伝」中司哲巌/「近世詐術捕物考」烏山朝太郎/「文身の受難者」片岡昇/「秘本 正忍記(忍術奥義書)」/(特別附録)「山荘の一夜」生方敏郎 「生ける彫像」大泉黒石 「いんごるずびい伝説」たます・いんごるずびい著、山田久伍訳
▼第二巻第二号(昭和四年二月) (口絵)「人喰娘(原色版)」国周筆 「其の子、其の母」エルセン筆 「万客の全図」無飽三財図会より/「最近輸入珍書秘画解説史」梅原北明/「勤燬淫書論」大泉黒石/「世界惨虐刑罰史」才田礼門/「聖天秘抄」酒井潔/(隅の安楽椅子)「英国著聞大兇列伝」田山石馬訳 「日本囚獄史」梅原北明/「近代禁書解題」斎藤昌三/「Kiyo Hotel」/「ピエ・タ・テール」/「唐海遺珠」以無天理庵主人/「畸型見世物考(眼の畸型)」小酒井不木/「銀鶏の奇書『変生男子説』」斎藤昌三/「江戸大奥痴態録」皆川美彦/ひゆうめ・わごん/「強精剤の座談会」徳永保、高田義一郎、梅原北明、酒井潔

叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 3 第2巻第3号・第2巻第4号(昭和4年3月・4月)

刊行年月 2015年10月 定価18,360円 (本体17,000円) ISBN978-4-8433-4844-4

▼第二巻第三号(昭和四年三月) ネグロ舞踊の女王ジョセフィーヌ・ベーカー(コロタイプ)/だんす・もでるん(アルバム)/「恋のカロル殿下」ガブリエル・ペルー著、酒井潔訳/「睡夢」岡崎桂一郎/「世界惨虐刑罰史」才田礼門/「近代禁書解題」斎藤昌三/(新旧モダン)「江戸時代のモボとモガ」宮川曼魚 「明治初期のモダン物語」石井研堂 「近世ハイカラ変遷史」梅原北明 「ダンス・ホールの変遷」饒平名紀芳 「カルトンの一夜」ムハメツト・サイシヤ/「匂へる園夜話」園秀隆/「川柳お竹大日」加山三郎/「江戸大奥痴態録」皆川美彦/「銀鶏の奇書『変生男子之説』」斎藤昌三/(犯罪研究資料)「支那の泥棒市場」上田恭輔 「近世詐術捕物考」烏山朝太郎 「犯罪隠語集」樺山勝美 「支那泥棒隠語」混沌庵主人
▼第二巻第四号(昭和四年四月) 「支那第三奇書 多妻鑑」鳴弦斎訳/「振鷺亭の怪談会本」尾崎久弥/「勤燬淫書論」大泉黒石/「近代禁書解題」斎藤昌三/「睡夢」岡崎桂一郎/「日本囚獄史」梅原北明/「偷暇漫録」混沌庵主人/「芝居漫談 流行風俗」渥美清太郎/「頭の畸型」小酒井不木/「正忍記」/「曲独楽に就て」松井源水/「世界阿片綺談」梅原北明/「春宵訪花賦」窪田文雄/「一九二二年と一九二七年」浅田一/「銀幕裏狂態秘話」饒平名芳記/「匂へる園夜話」園秀隆/「幻覚実験室」ジヨルジユ・アンクテイル作、延原辰夫訳/「恋のカロル殿下」ガブリエル・ペルー作、酒井潔訳/「彼の一家」フランクリン・ミラー作、田山石馬訳/「或る女の復讐」ドウルヴィリヰ作、才田礼門訳/「黒い瞳」ムハメツド・サイシヤ/「浮気行進譜」花房四郎

叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 4 第2巻第5号・第2巻第7号(昭和4年5月・7月)

刊行年月 2015年10月 定価23,760円 (本体22,000円) ISBN978-4-8433-4845-1

▼第二巻第五号(昭和四年五月) 「魔論(一)」酒井潔/「江戸横浜羅紗女史」中島幸三郎/「当世痴人伝(解題)」斎藤昌三/「多妻鑑」鳴弦斎訳/「睡夢」岡崎桂一郎/「日本囚獄史」梅原北明/「日本近代畸人録」芦湖山人/「四分律の註釈」水野指月/「尾崎君の「振鷺亭の怪談会本」を読む」南方熊楠/「身辺雑記」梅原北明/「幻覚実験室」アンクテイル作、延原辰夫訳/「匂へる園夜話(一分一話物語)」(三)園秀隆/「恋のカロル殿下」ガブリエル・ペルー作、酒井潔訳/「談奇館漫録」(第一回)馬場孤蝶、生方敏郎、杉田直樹、今東光、斎藤昌三、広瀬木兎、酒井潔、梅原北明
▼第二巻第六号(事前押収のため未見)
▼第二巻第七号(昭和四年七月)(口絵)「横浜名物 ラシヤメンの錦絵」「明治二年四月遊郭の客座敷に貼出した(帯刀にて登樓禁止)の府令写し」「街の角」フエリシアン・ロプス作/「妬律」広野居士/「江戸横浜羅紗女史」中島幸三郎/「支那符呪考」井上紅梅/「長崎軟訛録」永見徳太郎/「横浜名物 チヤブ屋今昔譚」斎藤昌三/「日本刑罰史」梅原北明/「幕末以後の戯作ものゝ作者」鈴木古鶴/「東西毒薬綺談」高田義一郎/「南国の風俗を覗く」本山桂川/「変り行く支那の世相」堀川鼎/「中居屋驚異記」野史台陰士/「映画鋏厄史」山下二郎/「緊褌一番」淡島綱男/「南方熊楠論」本山桂川、中山太郎/「ゲオルグ・グロス」渋谷於寒/「蒙古黄金城石器人国二大発掘」中里機庵/「会本から芝居」高沢初風/「モダン笑話 装飾品の不平」堀江真鯉夫/「あとりえを廻る」原宏

叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 5 第2巻第8号・第2巻第9号(昭和4年8月・9月)

刊行年月 2015年10月 定価18,360円 (本体17,000円) ISBN978-4-8433-4846-8

▼第二巻第八号(昭和四年八月) (口絵)「嬰児殺し地獄の夢」「三界図会」/「漫画漫文 グロテスク恋愛」杉田三太郎/「大東京トーキー」於寒/「維新時代長崎鴛鴦秘帖」永見徳太郎/「江戸横浜羅紗女史」中島幸三郎/「中居屋尊王驚異紀」野史台隠士/「支那符咒考」井上紅梅/「東西毒薬考」高田義一郎/「映画鋏厄史」山下二郎/「現代異端画人伝」渋谷於寒/「こんにゃく本研究 砂払に就て」五猫庵/「はらみ女の迷信考」X・Y・Z/「風呂敷雑考」稲垣豆人/「映俳星花実鑑」寺井龍男/「性的人相学入門」大熊光山/「美しき血祭(小説)」大泉黒石/「編輯雑記」梅原北明/「伝説 水に関する情痴」中山太郎/「江戸時代情痴秘録」石川巌/「歌舞伎に現はれた情痴」渥美清太郎/「芝居に現れた情痴」吉田暎二/「現代俳優恋愛行進曲」村山薫
▼第二巻第九号(昭和四年九月) (口絵)「変生男子」「世界便所発展の図」「モガの理想境」/「現代見世物展覧会」和田信義文、於寒画/「寄席興行変遷史」野村無名庵/「最近興行受難史」小生夢坊/「現代映画興行宣伝綺譚」饒平名芳記/「競馬興行と競馬狂の話」桂小南/「劇場禁制考」飯塚友一郎/「支那霊薬発達史」井上進/「大蒙古の黄金郷を尋ねて」中里機庵/「徳川閨門秘誌」皆川美彦/「支那符咒考」井上紅梅/「人でなしの記録」本山桂川/「刀剣漫録」混沌庵主人/「備前擂盆一代記」石川巌/「映画鋏厄史」山下二郎/「現代異端画人伝」渋谷於寒/「世界便所発展史」梅原北明/「舶来黄表紙」青山光夫/「河童考」法月吐志楼/(小説)「幽霊寺の恋愛」綿貫六助/「かぷりす・ぱすとらある」原比露志

叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 第2回配本 全5巻

刊行年月 2016年02月 揃定価108,000円 (揃本体100,000円) ISBN978-4-8433-4841-3

叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 6 第2巻第11号・第2巻第12号(昭和4年11月・12月)

刊行年月 2016年02月 定価25,920円 (本体24,000円) ISBN978-4-8433-4847-5

▼第二巻第十号は十月刊行に遅延したため、第十一号として刊行
▼第二巻第十一号(昭和四年十一月) (口絵)「絵画化されたレーニンズム」/「浮世風呂談義」原比露志/「珍本目録の話」ミス・エロス/「近代遊蕩文学史」石川巌/「独逸中世の軽妙文学」想龍川/「幽霊芝居変遷史」渥美清太郎/「浄瑠璃エロティシズム」大宮志丈/「変態「だんまり」私見」菅原寛/「支那革命畸人伝」井上紅梅/「臍から臍へ」那珂良二/「女は男のどこにセツクスアツピールを感じるか」花園歌子、岡村文子、岡春江/「身の代金の話」松崎耽生/「男は女のどこにセツクスアツピールを感じるか?」畠山清行、瀬木菊次郎/「支那悪食考」上田恭輔/「魔性異族へ婚嫁する女性」佐々木喜善/「俗遙の破礼文句」湯朝竹山人/「映画鋏厄史」北川壽雄/(殺人三題)「嬰児圧殺考」徳田彦安 「奇談 他殺考」偏狂学人 「毒薬トフアナー水」川端勇男/「水産動物性譚」三村信二/「幕末探奇女浪士伝」中里機庵/(モダン・グロテスク)「或るダンサーの科学的ミステリー」下村千秋 「街頭からデパートのグロ」浅原六朗 「かふえー」岡田宗太郎/懸賞募集「一九二九年の魔可不思議(三人の北明事件)」/(人間肉献立表)「人肉生食の史実」大泉黒石 「女肉を喰ふ話」玉城譲/「現代恋愛狂態記(漫画、漫文)」杉田三太郎/「表紙並に本文カット」渋谷於寒
▼第二巻第十二号(昭和四年十二月) 「元死刑執行官の手記」ジヨン・エリス/「西洋売女変遷史」梅原北明/「忠臣蔵穿鑿」田村寿栄松/(歳末用心記)「現代御法度珍商売往来」和田信義「盗賊話雑稿」流々逸人「泥棒用心秘話伝書」松崎耽生/「近代花街年表」加藤藤吉/「近世避妊考」川端勇男/「映画鋏厄史」(二)北川寿雄/「幕末探綺女浪士伝」(二)中里機庵/(モダン・グロテスク)「モダン辻泥年末模様」邦定忠治「血の財布?」関口好男「どろん女優」渋谷於寒/(創作)「青銅の燭台」十菱愛彦 「空前愛憎臍」井東憲/「近代女房操縦法(漫画)」小野佐世男/「モダン・エロチック風景(漫詩・漫画)」須山計一

叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 7 第3巻第1号・附録(昭和5年1月)

刊行年月 2016年02月 定価30,240円 (本体28,000円) ISBN978-4-8433-4848-2

▼第三巻第一号(昭和五年一月) (口絵)「マルニツチ(操人形)解説、画説明」佐々謙自訳/「人を殺した天使の味方」把伊丹三郎/「歌舞伎の小唄」湯朝竹山人/「上代人の恋愛と生活」皆川美彦/「人肉料理」大泉黒石/「首」朝川煌/「女相撲」松浦泉三郎/「近代花街年表」加藤藤吉/「馬に因む小咄襍編」封酔小史/「丙午迷信考」中山太郎/「馬の脚物語」三保貞治/「一九五〇年の売笑婦は?」葉山嘉樹、スザツコ・フジ、綾小路譲、山澪子、愚路ヨシ/「鱶」伴中/「貼りまぜ帖」那珂良二/「幕末探綺女浪士伝」中里機庵/(美人共有制度とならば)「美人・漫談」尾崎士郎「美人共有制度と公娼制度」堀木克三「女性よ喜べ」川路柳虹「美人共有とはなつたが」青野季吉/「少年読本」稲垣足穂/「丸子」黒島伝治/「楕円の月」辻潤/(モダン・グロテスク)「彼女の正月」岡春江「彼の正月の日記」丘目八郎/「科学的妖怪」仲木貞一/「蛸入道は前進する」金子洋文/「人を喰つた男の評伝(梅原北明の巻)」生方敏郎、大泉黒石、今東光、大曲駒村、高田義一郎、斎藤昌三、石井研堂、和田信義、鈴木龍二、綿貫六助、幹谷土句子/(グロテスク恋愛体験記)「魔女に接した俺」守安麗之助「ランルを噛む恋」中堀耕二「素寒貧愛欲奇譚」松井選外

叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 8 第4巻第1号・第4巻第2号(昭和6年4月・5月)

刊行年月 2016年02月 定価20,520円 (本体19,000円) ISBN978-4-8433-4849-9

▼第四巻第一号(昭和六年四月)  復活記念号 (口絵)「狂人の描いた傑作画展覧会」主催グロテスク社/(グロテスク文献)「世界接吻史」大塚倭堂/「世界食人肉考」中戸川薫明 「淫事戒」高井蘭山著、加山三郎解説/「梅原美枝子夫人の死」/(新鋭探偵小説)「恋愛殺人鬼」宮本良 「稲妻強盗綺談」大久保保雄 「ブラード家の怖るべき秘密」ウイリアム・デ・ダグラス/「有閑インテリ層に咲く悪の華」新居格/「ブルジヨワ・エロ・グロについて」徳永直/(課題小説『妖怪の放屁』)「二千米突の屁」久野豊彦 「妖怪の放屁」水島流吉 「妖怪の放屁」馬上英一郎 「妖怪の放屁」十菱愛彦 「妖怪の放屁」今野賢三/「ゴシツプの嵐」グロシヤツ党書記局/「魔奇術の話」松旭齊天華/「骸骨と寝る」三田林蔵/「死刑囚島倉儀平」小生夢坊/(現代変装術三題)「変装七景(街のナンセンス)」中山呑海、筑波正弥 「百面相の話」蝶華楼馬楽 「近代探偵変相術秘伝」伴中/(グロテスク小説)「死体を売る」梅原北明 「ロアンの幽霊」峰岸義一 「舗道の人魚」間宮茂輔 「蹂躙」里村欣三/(グロテスク・サロン)「明治見世物考」松浦泉三郎 「文壇人のエロ・グロ感」文壇名士二十余名 「魔術鏡」マツクス・フエルミイ、呉尾巴虎訳 「梅原北明殿鑑定書」中司哲巌/「近世現代全国獄内留置場体験座談会」肥田琢司、江馬修、小生夢坊、矢部栄吉、松原一夢、鈴木厚、布施辰治、梅原北明、飯田素之助、尾高三郎、花房四郎、中戸川薫明、庄司保太郎、遠藤幸次郎
▼第四巻第二号(昭和六年五月) (口絵)「春たけなは」「此の恋成功せり」「珍顔大会」「土人の名征矢」「土人小屋の門番」/(特選怪奇売物)「艶書蒐集病患者」一ノ木麟太郎 「樹木礼拝狂」マーギユライト・ウイルコックス、馬上英一郎 訳「生命の宴」森下日吉、熊坂義男、吉野光枝、古海卓二/(東洋デカメロン展)「日本でかめろん」結城六郎 「朝鮮でかめろん」大塚倭堂 「台湾デカメロン」渡邊誠 「支那でかめろん」神山美花/「寛永噂の聞書」笹川臨風/「点景京大阪」河井酔茗/(グロテスク文献)「日本海賊史」中戸川薫明 「江戸時代艶書往来」杉並忠雄 「中世に於ける湯女」フランツ・スコツト /「ゴシツプの嵐(文壇の巻)」グロ・シヤツ党書記局/(尖鋭グロテスク小説)「女賊行状記」津村京村 「情火」尾高三郎 「ロアンの幽霊」峰岸義一/「拗体俗曲」佐藤惣之助/「近世現代全国獄内留置場体験座談会」肥田琢司、江馬修、小生夢坊、矢部栄吉、松原一夢、鈴木厚、布施辰治、梅原北明、飯田素之助、尾高三郎、花房四郎、中戸川薫明、庄司保太郎、遠藤幸次郎

叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 9 第4巻第3号・第4巻第4号(昭和6年6月・7月)

刊行年月 2016年02月 定価21,600円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-4850-5

▼第四巻第三号(昭和六年六月) (口絵)「高貴なラヴシーン」「裸形の天使達」「聖女審判」「今の驚き」「昔の驚き」「日本の迷信」「ナイトクラブの序幕」/(グロテスク怪奇事実読物)「癩病三代相」中戸川薫明 「嬰児のやうな蹠をした男」/(当世インチキ物語展覧会)浜丘浪三 「馬の脚からお金が絞れる話」禅天魔「アニ、計らんや物語」小生夢坊 「ハレムの人妻」皆川美彦 「居留地に躍る媚女」守安麗之介 「アメリカ賭博地獄」青山倭文二 「モデルにされた男」坂井一郎 「民間妖術師列伝」渡邊誠/(グロ文献)「近世私娼史」宮本良 「江戸時代男娼征伐史」塙鴻之介/グロテスク・サロン/ゴシツプの嵐/「支那式グロ風景」高須芳次郎/「江戸小唄節の風景」湯朝竹山人/(アヴアンチユール作品展)「紐育殺人委員会」ジヨセフ・デルモントン、伊東鋭太郎訳 「浮浪者街の美少年」岡下一郎 「生命の宴」森下日吉、熊坂義男、吉野光枝、古海卓二 「仮装淫売婦」大田洋子 「逢ふてぞ死なむ物語」松浦泉三郎/モダン・グロ・トピツク
▼第四巻第四号(昭和六年七月) (口絵)「クウ・クラツクス・クランの示威運動」「南洋植民地に於けるニユー・ガールと独逸売笑婦の代表的美人」/(グロテスク特別長篇読物)「ハルビン秘話 松花江の秘密クラブ」瀬田房雄 「艶書学指南」小此木貞助/(御案内!?エロ・グロ最大級特輯篇)「裸体学校優等生」桜井忠温 「港港に売笑婦」青野季吉 「行く処皆春」平山蘆江 「刺青の女給に買はれた話」松崎天民 「淡水艶女伝」大泉黒石 「檻の中のパラダイス」青山繁 「島原湊・博多・小倉」広瀬安太郎 「神戸断章」太田ナミコ 「殖民地の二ユー・ガール」石垣粂治/「ゴシツプの嵐」グロシヤツ党書記局/「グロテスク・サロン(文壇夜話)」武野藤介/(エロ探・実話物語四篇)「淫書魔」一ノ木麟太郎 「殺人魔失踪事件」那珂良二 「探偵余録 当世蔭間覗き」伴中 「乳房を食べる」楠田匡介/(グロ文献)「仏郎機は小児を煮て喰ふ」永見徳太郎 「欧米に於ける変態妓楼」中戸川薫明/(グロテスク論壇) 「グロ漫談 寒ねつ玉の問題」井上紅梅「俗説始元考」星川周太郎 「日本妖怪雑史」北川寿雄 「掏摸盛衰小史」後藤徹 「中堅女優のスタヂオ生活」大搭寺謙/(ネオ・グロテスク傑作小説)「トピツク・イラン・イラン」佐々木杜雄 「童貞同盟の壊滅」平井三吉「本当は誰の子供?」神山美花 「蠱惑の人魚」十菱愛彦

叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 10 第4巻第5号(昭和6年8月)/総目次/解説

刊行年月 2016年02月 定価9,720円 (本体9,000円) ISBN978-4-8433-4851-2

▼第四巻第五号(昭和六年八月) (口絵)「大手術」「沙梨阿弥」「夏の譜」/「愛憎殺害譚」佐々木喜善/「事実怪談納骨堂の怪と生首にキツスする女」山田寒一/「婦女を覗ふ魔性蛇」岡田建文/「怨みの爪踉」東城晋/「近世私娼史」(二)宮本良/「南京魔窟街のポーランド娘」霧島クララ/「支那性遊記」小生夢坊/「北満の殺人見聞記」松本二朗/「大連の泥棒市場」竹内大三位/「偽造銀貨綺談」後藤徹/「愚弄亭巣苦川柳痴考」(一)堀江真鯉夫/「春譜」大津朔二郎/「死唇の囁き(梅太郎殺し秘聞)」大原一平/「グロテスク三題噺」志摩房之助/「蠱惑の人魚」十菱愛彦/「地下鉄散歩」佐々木杜雄/「淡水艶女伝」大泉黒石/「幻の廃屋」伊東鋭太郎/「山春一家の代目披露」/「グロテスク・サロン」中戸川薫明

叢書エログロナンセンス 第Ⅰ期 グロテスク 補巻(第2巻第6号)

刊行年月 2016年02月 定価12,960円 (本体12,000円) ISBN978-4-8433-4974-8

【『グロテスク』幻の第2巻第6号を発見!】

 梅原北明主幹による、『グロテスク』(昭和3年10月~昭和6年8月)の第2巻第6号(昭和4年6月)は長らく幻の号として伝えられてきた。
 警察当局による発売禁止処理の常連であった『グロテスク』だが、この号は「製本中に押収され発売頒布禁止命令」を受けたため、まったく流通がなかったものと思われていた。だが、わずかながら現存することが『発禁本―明治・大正・昭和・平成 城市郎コレクション』(別冊太陽、1999年)などにより伝えられていた。
 復刻版『グロテスク』の刊行を開始した小社では、この度、偶然にもこの幻の号を入手。2016年2月刊行の第2回配本に併せ、補巻として刊行する次第である。