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コレクション・都市モダニズム詩誌 全15巻

コレクション・都市モダニズム詩誌 全15巻

[監修] 和田博文

揃定価405,000円(揃本体375,000円) 
ISBN 978-4-8433-2877-4 C3392
A5判上製
刊行年月 2011年04月

関連情報

本書の内容

すべてのモダニズム文化の発火点が、詩雑誌だった。代表的都市モダニズムの稀覯詩誌をテーマ別に集成。

※刊行順の変更により、「第5巻 新散文詩運動」は、第5回配本にて刊行しました。

当時のモダニズム詩人は、文学のみならず写真・美術・映画などの西洋文化の紹介の中心的存在であり、これらの雑誌は、たんなる詩の雑誌ではなく、モダン都市文化の交通の網目の中心に存在するものとしてきわめて重要な役割を果たした。

刊行のことば   和田博文

 1920~30年代のアヴァンギャルドと都市モダニズムの詩は、19世紀後半から始まる近代詩を大きく切断し、現代詩のステージを作り出していった。ダダイズム・アナーキズム・短詩運動などの言語実験は、シュールレアリスム・新散文詩運動・新即物主義などの都市モダニズムの詩学へと展開していくのである。それらは、単に詩というマイナーなジャンルだけを囲い込んだのではない。東京はもとより大連やパリも含めたモダン都市空間の感受性に培われ、美術・映画・写真・演劇・音楽などの文化諸ジャンルと交流しながら、言語表現の新たな模索が続けられた。
 もちろんその行く手には、さまざまな困難も待ち構えていた。詩は検閲や弾圧に直面してその強度を試される。モダニズムが不可避的に戦争に突入していったように、都市モダニズムの詩も、共同幻想や、国策協力に呑みこまれていった。そして戦地や銃後で生死のドラマと向き合う苛酷な体験を経て、言語表現の試行錯誤は、戦後詩の新しいステージに転化していくのである。
 今から四半世紀近く前に調査を始めた頃、都市モダニズムの詩人でお元気な方はまだたくさんいらっしゃった。その頃が、都市モダニズム詩の体験を直接にお聞きする最後のチャンスだったように思う。詩人やご遺族のもとを訪ね、古書店から貴重な資料を回していただき、図書館や美術館に便宜をはかっていただいた結果、私の手元には詩誌が、原本・全頁写真・全頁コピーのかたちで残った。その間も詩誌の古書価は上がり、若い研究世代が今から全体性を追いかけようとしても、もう不可能なように見える。資料の共有は、研究の活性化の必要条件である。コレクションの刊行によって私は、今は亡き詩人たちから託されたバトンを、未来に手渡すことができたような気がしている。

【本書の特色】

●代表的な都市モダニズムの稀覯詩誌をテーマ別に復刻。
●欠号が発見されていない雑誌については、現存しているものを可能な限り収録。
●各巻末にエッセイ・関連年表・解題・人名別作品一覧・主要参考文献を付す。

コレクション・都市モダニズム詩誌 第1回 全3巻

刊行年月 2009年05月 揃定価81,000円 (揃本体75,000円) ISBN978-4-8433-2878-1 C3392
A5判上製

コレクション・都市モダニズム詩誌 第1巻 短詩運動

刊行年月 2009年05月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2883-5 C3392
A5判上製

[編]小泉京美

安西冬衛、北川冬彦を中心に、大連において創刊された『亜』は、短詩運動や詩の展覧会など斬新な言語実験を行い、大正末期から昭和初期にかけてのモダニズム詩誌の先駆をなした。
◆『亜』1号~35号(1924・11~1927・12)
◆短詩運動・関係文献
◎エッセイ「短詩運動」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献

コレクション・都市モダニズム詩誌 第2巻 アナーキズム

刊行年月 2009年05月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2884-2 C3392
A5判上製

[編]竹内栄美子

マルクス主義文学と袂を分ち、独自の道を歩み始めた萩原恭次郎、岡本潤、草野心平らアナーキスト詩人たちは、『太平洋詩人』、『バリケード』に拠り、独自の発信を行っていく。
◆『太平洋詩人』1巻1号~2巻4号(1926・5~1927・4)
◆『バリケード』1巻1号~1巻3号(1927・9~1927・11)
◎エッセイ「アナーキズム」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献

コレクション・都市モダニズム詩誌 第3巻 シュールレアリスム

刊行年月 2009年05月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2885-9 C3392
A5判上製

[編]鶴岡善久

上田敏雄・保の『文芸耽美』、山中散生の『シネ』、モダンを謳う『FANTASIA』、エコルド東京美術協会の『École de Tokio』、名古屋刊行の『夜の噴水』は、シュールレアリスムという20世紀最大の芸術思潮に対する日本からの返答である。
◆『文芸耽美』2巻4号、2年7月、8月、11月号(1927・2~1927・11)
◆『シネ』1号・3号~9号(1929・2~1930・6)
◆『FANTASIA』1輯~3輯(1929・6~1930・6)
◆『École de Tokio』1号~2号(1936・9~1937・1)
◆『夜の噴水』1号~4号(1938・11~1939・10)
◎エッセイ「シュールレアリスム」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献

コレクション・都市モダニズム詩誌 第2回 全3巻

刊行年月 2010年03月 揃定価81,000円 (揃本体75,000円) ISBN978-4-8433-3341-9 C3392
A5判上製 ※品切れ

コレクション・都市モダニズム詩誌 第4巻 ダダイズム

刊行年月 2010年03月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2886-6 C3392
A5判上製 ※品切れ

[編]佐藤健一

ドン・ザッキー(都崎友雄)の『世界詩人』、吉行エイスケの『売恥醜文』、マヴォイストが参加した『ヒドロパス』、評論活動中心の『論戦』、東洋大学詩人協会の『白山詩人』、大阪発の『ドドド宣言』は、破壊と否定のダダ旋風を巻き起こした。
◆『世界詩人』1号~3号(1925・8~1926・1)
◆『売恥醜文』4号・5号(1924〈月不明〉~1924・8)
◆『ヒドロパス』1号(1925・8)
◆『論戦』1巻1号~1巻3号(1925・5~1925・8)
◆『白山詩人』1号・3号、2巻3号(1926・7~1927・5)
◆『白山詩人』(第二次)昭和3年6月号・7月号・11月号・昭和4年3月号(1928・6~1929・3)
◆『ドドド宣言』ドドド・パンフレットNo.1(1927・2)
◆ダダイズム・関係文献
◎エッセイ「ダダイズム」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献

コレクション・都市モダニズム詩誌 第6巻 新即物主義

刊行年月 2010年03月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2888-0 C3392
A5判上製 ※品切れ

[編]和田博文

『旗魚』、『新即物性文学』には、徐々に新即物主義に対する理解を深めていく村野四郎の姿が映し出されている。マシン・エイジの詩学の到達点を示す『体操詩集』の原点がここにある。
◆『旗魚』1号~15号(1929・3~1933・4)
◆『新即物性文学』1号(1931・11)
◆新即物主義・関係文献
◎エッセイ「新即物主義」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献

コレクション・都市モダニズム詩誌 第7巻 主知的抒情詩の系譜1

刊行年月 2010年03月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2889-7 C3392
A5判上製 ※品切れ

[編]大塚常樹

百田宗治の主催する『椎の木』は、伊藤整、丸山薫、三好達治ら若きモダニストを輩出し、新詩運動の温床となった。伊藤ら主知的抒情詩人の交友圏を形成した同誌が、昭和詩の展開に果たした役割は大きい。
◆『椎の木』(第一次)1号~12号(1926・10~1927・9)
◆主知的抒情詩の系譜・関係文献
◎エッセイ「1920年代の主知的抒情詩の系譜」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献

コレクション・都市モダニズム詩誌 第3回 全3巻

刊行年月 2010年08月 揃定価81,000円 (揃本体75,000円) ISBN978-4-8433-3372-3 C3392

コレクション・都市モダニズム詩誌 第8巻 主知的抒情詩の系譜2・昭和の象徴主義1

刊行年月 2010年08月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2890-3 C3392
A5判上製

[編]国生雅子

『椎の木』の流れを汲む伊藤整の『信天翁』と百田宗治の『苑』、そして多くの外国文学者の協力を得た吉田一穂らの『新詩論』は、脈々と続く抒情詩の歴史に新時代の風を吹き込んだ。
◆『信天翁』1号~5号(1928・1~1928・6)
◆『苑』(季刊)1冊~3冊(1934・1~1934・7)
◆『新詩論』1輯(1932・10)
◎エッセイ「1930年代の主知的抒情詩の系譜」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献

コレクション・都市モダニズム詩誌 第9巻 昭和の象徴主義2

刊行年月 2010年08月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2891-0 C3392
A5判上製

[編]木股知史

第二輯以降、吉田一穂の単独編輯となった『新詩論』は、山内義雄ら西洋文学研究者と共にポー、マラルメの特集を組み、研究と実作の両面から新しい象徴主義の可能性を提示した。
◆『新詩論』2輯~3輯(1933・2~1933・10)
◆昭和の象徴主義・関係文献
◎エッセイ「昭和の象徴主義」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献

コレクション・都市モダニズム詩誌 第10巻 レスプリ・ヌーボーの展開

刊行年月 2010年08月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2892-7 C3392
A5判上製

[編]杉浦静

ともに『L'ESPRIT NOUVEAU』を誌名に掲げ、紀伊國屋書店とボン書店から刊行された二誌。生粋のモダニスト北園克衛と深い関わりのある両誌は、まさに新精神の体現者と言えよう。
◆『L'ESPRIT NOUVEAU』(紀伊國屋書店)1年1号~2年3号(1930・7~1931・8)
◆『L'ESPRIT NOUVEAU』(ボン書店)1号~3号(1934・11~1935・1)
◆レスプリ・ヌーボーの展開・関係文献
◎エッセイ「レスプリ・ヌーボーの展開」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献

コレクション・都市モダニズム詩誌 第4回 全3巻

刊行年月 2010年11月 揃定価81,000円 (揃本体75,000円) ISBN978-4-8433-3373-0 C3392

コレクション・都市モダニズム詩誌 第11巻 都市モダニズム詩の大河1

刊行年月 2010年11月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2893-4 C3392
A5判上製

[編]勝原晴希

春山行夫によって創刊された『詩法』は、『詩と詩論』、『文学』のエスプリ・ヌーボーの精神を継承し、20世紀欧米文学の紹介、摂取を行ないながら、行動主義や浪曼主義など新しい文学的課題にも果敢に挑戦した。
◆『詩法』1号~6号(1934・8~1935・1)
◆都市モダニズム詩の大河・関係文献
◎エッセイ「都市モダニズム詩の大河1『詩と詩論』から『詩法』へ」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献

コレクション・都市モダニズム詩誌 第12巻 都市モダニズム詩の大河2

刊行年月 2010年11月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2894-1 C3392
A5判上製

[編]阿毛久芳

春山行夫、近藤東らモダニズム文学のスターを中核に据えながら、新人の発掘にも積極的な姿勢を見せた『詩法』からは、後に『新領土』で活躍する永田助太郎ら多くの若手詩人が巣立っていった。
◆『詩法』7号~13号(1935・2~1935・9)
◆都市モダニズム詩の大河・関係文献
◎エッセイ「都市モダニズム詩の大河2『詩法』から『新領土』へ」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献

コレクション・都市モダニズム詩誌 第13巻 アルクイユクラブの構想

刊行年月 2010年11月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2895-8 C3392
A5判上製

[編]宮崎真素美

『MADAME BLANCHE』は、領域横断的な芸術家集団というコンセプトに基づき、北園克衛によって結成されたアルクイユクラブの機関誌。モダニズム文学に触発された若手詩人を糾合しつつ、文学と他の芸術ジャンルとの交通を図る。
◆『MADAME BLANCHE』1号~17号(1932・5~1934・8)
◆アルクイユクラブの機関誌・関係文献
◎エッセイ「アルクイユクラブの構想」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献

コレクション・都市モダニズム詩誌 第5回 全3巻

刊行年月 2011年04月 揃定価81,000円 (揃本体75,000円) ISBN978-4-8433-3374-7 C3392

コレクション・都市モダニズム詩誌 第14巻 VOUクラブの実験

刊行年月 2011年04月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2896-5 C3392
A5判上製

[編]西村将洋

北園克衛は、アルクイユクラブを発展解消し、新たにVOUクラブを結成。その機関誌として『VOU』を創刊した。表現領域の越境を一貫して追い求めてきた北園の試みが、ここに結実する。
◆『VOU』1号~20号(1937・5~1937・10)
◎エッセイ「VOUクラブの実験」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献

コレクション・都市モダニズム詩誌 第15巻 VOUクラブと十五年戦争

刊行年月 2011年04月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2897-2 C3392
A5判上製

[編]澤正宏

詩的実験に徹してきた『VOU』にも戦争の暗い影がさし始めた。『新技術』と改称後は、戦争詩や翼賛詩が誌面に登場することは無いものの、日本語の美化、郷土詩の確立を志向するようになる。
◆『VOU』21号~30号(1938・1~1940・10)
◆『新技術』31号~37号(1940・12~1942・9 *『VOU』号数を継承)
◎エッセイ「VOUと十五年戦争」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献

コレクション・都市モダニズム詩誌 第5巻 新散文詩運動

刊行年月 2011年04月 定価27,000円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-2887-3 C3392
A5判上製

[編]藤本寿彦

現実遊離の傾向を強めた『詩と詩論』から離脱した北川冬彦は、社会性を重視する新散文詩運動を展開。その拠点となった『時間』には、マルクス主義へと接近して行く北川の足跡が刻印されている。
◆『時間』1号~12号(1930・4~1931・6)
◆新散文詩運動・関係文献
◎エッセイ「新散文詩運動」
◇関連年表 ◇解題 ◇人名別作品一覧 ◇主要参考文献