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外務省戦後執務報告 アジア局 編 全18巻【new!】

外務省戦後執務報告 アジア局 編 全18巻【new!】

[監修・解説] 大澤武司

ISBN 978-4-8433-5614-2 C3321
A5判/上製/クロス装/カバー
刊行年月 2019年10月

関連情報

本書の内容

1952年平和条約発効後における、対アジア外交の動向をリアルタイムで示す外務省内部資料を初公刊。

刊行にあたって         大澤武司(福岡大学教授)

 第二次大戦後、敗戦国となった日本は、東西冷戦という国際環境のなか、アメリカの庇護のもと、自由主義陣営の一員として国際社会に復帰した。戦後の日本外交は、時に対米「従属」外交と揶揄されるようにアメリカ重視であったが、その一方で、新たに独立を果たしたアジア諸国との関係を構築するため、戦前の日本によるアジア侵略という「負の遺産」を背負いながらも、これらの国々と直接に向き合う「アジア外交」にも取り組まねばならなかった。
 本資料集『外務省戦後執務報告 アジア局編』は、戦後日本の「アジア外交」を立体的・体系的に理解するために不可欠な、外務省各局編纂の内部資料「業務進捗状況」及びアジア局編纂の「執務月報」を収録する。今回、利用請求ならびに審査、利用決定を経て復刻の対象とするのは、日本独立直後の一九五二年五月から一九六四年四月までの一二年間、吉田茂内閣から池田勇人内閣までを網羅するまさに戦後日本の「アジア外交」の創成期ともいえる時期のものである。
 いうまでもなく、戦後の日本は、アジア諸国との戦後処理を先送りする「片面講和」の枠組みのなかで独立した。その日本がまず着手すべきは、アジア諸国との平和条約や賠償協定の締結など、戦前の「負の遺産」を処理するための「アジア外交」であった。また、これに加えて、東西冷戦という対立構造のなか、政府間交渉が困難な国家も数多くあり、これらの国々との非公式な外交懸案の解決も「アジア外交」の重要な構成要素であった。アジア局は、まさにその主管局として「アジア外交」の現場にあり、そこで編まれた「執務月報」には、そのアジア認識や業務実態、さらには外交案件の経緯や交渉の進捗状況、その見透しなどが克明に記されている。
 本資料集の中核を構成する「執務月報」では、まず冒頭の「執務概観」の項で前月分の日本の「アジア外交」の全体像が俯瞰され、これに続く「一般問題」の項で主にアジア諸国との平和条約や国交樹立、賠償協定などの外交交渉の進捗状況、経済協力の進展状況、個別の外交案件の展開状況などが整理される。そして、これに続いて「執務月報」の本体部分として、個別の国家・地域ごとの外交案件について、アジア局各担当課から報告された詳細な関係情報が整理・列記される。
 ちなみに「執務月報」の分量は毎号平均五〇ページから七〇ページというなかなかの読み応えである。当初、本「執務月報」は、アジア地域の在外公館の執務参考に資するために作成されたが、一九五四年春には、当時六〇近くあったほぼすべての在外公館に発送されるようになり、国内外の外務省関係機関で「アジア外交」に関する豊富な情報が共有されるに至った。
 最後に本資料集『外務省戦後執務報告 アジア局編』の意義だが、それは、アジア局が「アジア外交」の全体像をいかに認識し、それぞれの外交案件の優先順位をいかにして定め、いかなる見透しを持ちつつ、膨大な日常業務を同時並行して展開していたのかが一目瞭然となることであろう。本資料を利用することで、アジア局あるいは担当課という政策立案者の視点から「アジア外交」を理解することができ、よりリアルな戦後日本の「アジア外交」研究を生み出すことが可能となろう。このような研究成果の積み重ねが、戦後日本外交史研究、あるいは戦後東アジア国際政治史研究のさらなる進展につながると考える。

◆本書の特色◆

◎外務省内で回覧された、アジア局「執務報告」月報(1952〜1964年)を影印復刻。
◎国府、中共、南北朝鮮、南西諸島、東南アジア等に対する外交の動向が、月単位で把握可能。
◎重要会談、経済、要人の往来、引揚、領土等に関する情報を豊富に含む。
◎和平協定の締結によるアジア各国との関係確立や、経済計画・多国間会議への参加による日本の国際社会への復帰の経緯を詳細に示す。
◎第1回では、外務省各局の「業務進捗状況」資料を収録。

収録内容の一例
▼「執務年報 昭和二十七年度」
アジア局、欧米局、経済局、条約局、情報文化局による執務状況報告(在日朝鮮人送還、アメリカからの援助、国連加盟問題、日米行政協定の実施状況等)
▼「業務進捗状況」
右記各局の所管する「案件名、現状・予定、終了時期の見通し、交渉又は処理に関する問題点」の一覧表
▼「アジア局執務報告」
・中国(国府)、インド、ビルマ等との平和条約交渉
・アジア各国における大使館・領事館の開設
・中共、韓国による日本漁船拿捕
・アジア各国との航空協定締結交渉
・竹島問題
・在外日本資産処理問題
・不法入国者の送還、大村収容所に収容中の外国人の釈放問題
・アジア諸国に対する経済協力
・コロンボ計画加入問題
・賠償打合会
・戦犯遺骨の送還
・第五福竜丸事件
・沖縄・奄美大島・小笠原諸島の日本復帰陳情
・専門家・技術者の派遣・受入
・各国高官、政治家の来日

●特におすすめしたい方● 
大学図書館、日本近現代史・アジア各国史・国際関係史・外交史の研究者、関係研究機関など。

外務省戦後執務報告 アジア局 編 第1回配本 全6巻

刊行年月 2019年10月 揃定価136,400円 (揃本体124,000円) ISBN978-4-8433-5615-9

外務省戦後執務報告 アジア局 編 01 「執務報告」綴(業務進捗状況を含む)上巻

刊行年月 2019年10月 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-5618-0

執務年報 昭和二十七年度(昭和二十八年四月)
(追加)業務進捗状況 (昭和二十七年十二月)
業務進捗状況 第二号 (昭和二十八年十月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 02 「執務報告」綴(業務進捗状況を含む)下巻

刊行年月 2019年10月 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-5619-7

業務進ちょく状況 第三号(昭和二十九年一月)
昭和二十八年四月一日現在 業務進捗状況(昭和二十八年四月)
二八年一〇・一現在 業務進捗状況 第二号(昭和二十八年十月)
昭和二九、一、七〔業務報告〕(昭和二十九年一月)
昭和二九、一、二〇 業務進ちょく状況 第三号(昭和二十九年一月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 03 「執務報告」綴 アジア局の部 第1巻

刊行年月 2019年10月 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-5620-3

アジア局執務月報 第一号〜第九号(昭和二十七年五月〜昭和二十八年一月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 04 「執務報告」綴 アジア局の部 第2巻 

刊行年月 2019年10月 定価24,200円 (本体22,000円) ISBN978-4-8433-5621-0

アジア局執務月報 第十号〜第十八号(昭和二十八年二月〜十月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 05 「執務報告」綴 アジア局の部 第3巻

刊行年月 2019年10月 定価26,400円 (本体24,000円) ISBN978-4-8433-5622-7

アジア局執務月報 第十九号〜第二十七号(昭和二十八年十一月〜昭和二十九年七月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 06 「執務報告」綴 アジア局の部 第4巻

刊行年月 2019年10月 定価24,200円 (本体22,000円) ISBN978-4-8433-5623-4

アジア局執務月報 第二十八号〜第三十六号(昭和二十九年八月〜昭和三十年四月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 第2回配本 全6巻

刊行年月 2020年10月(予定) ISBN978-4-8433-5616-6

定価:未定
07〜12 「執務報告」綴 アジア局の部 第5巻〜第10巻

外務省戦後執務報告 アジア局 編 第3回配本 全6巻

刊行年月 2021年04月(予定) ISBN978-4-8433-5617-3

定価:未定
13〜18 「執務報告」綴 アジア局の部 第11巻〜第16巻