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満洲開拓文学選集 全18巻

満洲開拓文学選集 全18巻

[監修] 西原和海

揃定価275,400円(揃本体255,000円) 
ISBN 978-4-8433-5137-6 C3393
A5判/上製/カバー装
刊行年月 2017年04月

関連情報

本書の内容

田村泰次郎、伊藤整、徳永直といった錚々たる面々が集った 「大陸開拓文芸懇話会」の著作を中心に、小説、紀行文、評論、ドキュメント、歌曲などを集成。開拓青年訓練所、開拓青少年義勇軍、鏡泊学園、厚生船、分村移民……、多様なジャンルの作品が描き出す、満洲農業移民の実態。

刊行のことば

 この『選集』は、一九四〇年前後、「大陸開拓文芸懇話会」につどった文学者、および、その周辺の作家たちが筆を染めた、いわゆる「開拓文学」の著作を十八巻(全二十一冊収録)に集成するものである。数多い類書の中から、満洲農業移民をめぐる様々な事件、問題などを扱った、欠くべからざる内容のもの、稀覯の書を精選し、構成した。小説、紀行文、評論、ドキュメント、歌曲などの幅広いジャンルを通して、読者は、満洲開拓団・義勇軍の実態をリアルに感じ取ることができるに違いない。これらの著者たちが、満洲国で何を見、何を見ず、見あやまり、何をあえて見ようとしなかったか—その問いかけは今も生きていると思われる。

●特におすすめしたい方●
日本近代史、アジア史、植民地史、植民地文学研究者ほか研究機関、大学図書館・公共図書館など。

▼……主要執筆者略歴………▲

福田清人(ふくだ・きよと、一九〇四〜一九五五)文芸評論家、児童文学者。長崎県生まれ。第十次『新思潮』『文芸レビュー』等に作品を投稿。一九三九年、大陸開拓文芸懇話会の第一次視察旅行団に参加し同年『大陸開拓』を刊行。一九五五年に日本児童文芸家協会を設立。実践女子大学、立教大学などの教授を歴任。

湯浅克衛(ゆあさ・かつえ、一九一〇〜一九八二)小説家。香川県生まれ。小中学校時代を朝鮮で過ごす。一九三五年処女作「カンナニ」が「文学評論」に掲載される。翌年第二次『現実』を創刊、ついで『人民文庫』に参加。一九三八年には第二次移民団の経験を題材にした「先駆移民」を発表。翌年大陸開拓文芸懇話会の第一次視察旅行団に参加。戦後はブラジル移民を主題とした作品を著した。

鑓田研一(やりた・けんいち、一八九二〜一九六九)評論家、小説家。山口県生まれ。別号は鑓田芳花。神戸中央神学校卒業。機関誌『農民文芸』を拠点に、無政府主義的重農論を展開。また賀川豊彦に師事しキリスト教、親鸞などに傾倒した。一九四二年から翌年にかけては三部作『満洲建国記』を発表。戦後は日本農民文学会の結成に参加。

打木村治(うちき・むらじ、一九〇四〜一九九〇)作家、児童文学作家。大阪府生まれ、埼玉県育ち。早稲田大学政治経済学部卒。大蔵省に勤めたのち文学活動に入り『作家群』を主宰、一九三七年「部落史」で芥川賞候補。翌々年に第一次移民の入植を描いた『光をつくる人々』を刊行。戦後には『農民文学』を創刊。後年、児童小説の分野で活躍した。

田郷虎雄(たごう・とらお、一九〇一〜一九五〇)小説家、劇作家。長崎県生まれ。長崎師範学校卒業後、小学校に勤務。一九三一年に戯曲「印度」が第四回『改造』懸賞創作に当選。一九三九年、大陸開拓文芸懇話会の第一次視察旅行団に参加し、翌年開拓文芸選書の戯曲集『螟蛉子』に「満洲国」を発表。戦時中は翼賛会に所属し、戦後は少女小説を書いた。

張赫宙(ちょう・かくちゅう、一九〇五〜一九九七)作家。慶尚北道大邱生れ。大邱高等普通学校卒業。金史良とともに「在日朝鮮人文学」の嚆矢とされる。一九三二年「餓鬼道」が雑誌『改造』の第五回懸賞入選、日本文壇に登場。一九三九年、大陸開拓文芸懇話会に参加し満洲を視察。その経験を長篇小説『開墾』等に結実させた。一九五二年日本に帰化、筆名を野口赫宙とした。

大瀧重直(おおたき・しげなお、一九一〇〜一九九〇)小説家。秋田県生まれ。秋田県立本荘中学校卒。秋田魁新報社に五年間勤務したのち、一九三七年から満洲に渡り農村調査に従事。島木健作に師事、一九四四年「解氷期」で第一回大陸開拓文学賞を受けた。戦後はベーリング海や北欧を巡歴、主にルポルタージュを執筆。

久米正雄(くめ・まさお、一八九一〜一九五二)小説家、劇作家、俳人。長野県生まれ。東京大学英文科卒業。一九一五年から夏目漱石に師事。一九二二年に『破船』発表以後、流行作家となる。小説『白蘭の歌』は東宝と満映の合作で映画化。大戦中は日本文学報国会の事務局長を務めた。戦後は鎌倉ペンクラブ会長、鎌倉文庫社長としても活動。

伊藤整(いとう・せい、一九〇五〜一九六九)作家、評論家、翻訳家。北海道生まれ。東京商大中退。一九三二年刊行の『新心理主義文学』等により「新心理主義」の代表的理論家兼実作者として注目される。一九三九年大陸開拓文芸懇話会に参加。

山田清三郎(やまだ・せいざぶろう、一八九六〜一九八七)小説家、評論家。京都市生まれ。一九二二年『新興文学』を創刊、『種蒔く人』同人となり、以後プロレタリア文学の作家として活躍。のち転向。満洲に渡り、『藝文』などに多く執筆した。敗戦でソ連に抑留される。戦後はプロレタリア文学史の研究、回想記の記述につとめた。

満洲開拓文学選集 第1回配本 小説篇 全9巻

刊行年月 2017年04月 揃定価135,000円 (揃本体125,000円) ISBN978-4-8433-5138-3

満洲開拓文学選集 第1巻 開拓地帯 大陸開拓小説集(一) 大陸開拓文芸懇話会

刊行年月 2017年04月 定価11,880円 (本体11,000円) ISBN978-4-8433-5140-6

[解説]西原和海

大陸開拓文芸懇話会
開拓地帯 大陸開拓小説集(一)
 一九三九年十月刊・春陽堂

大陸開拓文芸懇話会は昭和十四年三月に発会。四月には第一陣として福田清人、伊藤整らが渡満した。その体験をベースにした小説を編んだ作品集。

【目次から】「新しき出発」大谷藤子/「焔」田郷虎雄/「青桐」湯浅克衛/「海をわたる心」徳永直/「渡満部隊」近藤春雄/「氷解」張赫宙/「義勇軍の寮母」福田清人/「犬」田村泰次郎/ほか

満洲開拓文学選集 第2巻 東宮大佐 福田清人

刊行年月 2017年04月 定価14,040円 (本体13,000円) ISBN978-4-8433-5141-3

[解説]小都晶子

福田清人
東宮大佐 一九四二年三月刊・東亜開拓社

福田清人による、東宮鉄男大佐の伝記小説。東宮は関東軍将校及び満洲国軍政部顧問を務め、満蒙開拓移民を推進し、「満洲開拓の父」と称された。戦中は伏されていたが、張作霖爆殺事件の実行者でもある。日中戦争初期の一九三七年、杭州湾上陸戦において戦死。小説は東宮の満洲における足取りを丁寧にくまなく取材し執筆されている。

満洲開拓文学選集 第3巻 二つなき太陽のもとに 湯浅克衛

刊行年月 2017年04月 定価15,120円 (本体14,000円) ISBN978-4-8433-5142-0

[解説]浦田義和

湯浅克衛
二つなき太陽のもとに
 一九四二年三月刊・地平社

長野県西筑摩郡の読書村の分村移民を、国内の視点から描いた小説。

満洲開拓文学選集 第4巻 鏡泊湖 鑓田研一

刊行年月 2017年04月 定価16,200円 (本体15,000円) ISBN978-4-8433-5143-7

[解説]大久保明男

鑓田研一
鏡泊湖  一九四〇年十一月刊・洛陽書院

鏡泊学園は満洲国認可第一号の学校として、一九三三(昭和八)年に発足。建国間もない満洲国の人材育成を目的とした。しかし、昭和九年に創立者、山田悌一を含む関係者が匪賊に殺害され、その後経営難となり昭和十年に解散。その経緯を小説化する。

満洲開拓文学選集 第5巻 温き歴史 打木村治

刊行年月 2017年04月 定価14,040円 (本体13,000円) ISBN978-4-8433-5144-4

[解説]田中益三

打木村治
温き歴史 一九四〇年十一月刊・昭和書房

著者は一九三八(昭和十三)年に満洲を訪問。小説三編、紀行七編に併せ、「満洲日記 抄」を収める。「稜線の保姆」は満洲の開拓青年訓練所に赴いた看護婦を主人公とした中編小説。「アンペラ物語」は湯原の移民団に赴いた際の一夜を描く短編。

満洲開拓文学選集 第6巻 標 木 田郷虎雄

刊行年月 2017年04月 定価12,960円 (本体12,000円) ISBN978-4-8433-5145-1

[解説]羽田朝子

田郷虎雄
標 木 一九四三年七月刊・翼賛出版部

厚生船を舞台とした小説。満鉄は物資や娯楽などのサービス提供するために厚生列車(移動巡回慰安列車)を運営していたが、厚生船はその河船版で、松花江、黒龍江を運航していた。

満洲開拓文学選集 第7巻 曠野の乙女 張赫宙

刊行年月 2017年04月 定価15,120円 (本体14,000円) ISBN978-4-8433-5146-8

[解説]朴敬玉

張赫宙
曠野の乙女 一九四一年五月刊・南方書院

張作霖の時代、「間島」地方に生きる、朝鮮人農民一家を描いた小説。間島地方とは豆満江(中国と朝鮮の国境)以北を指し、朝鮮人移民が多かった。漢民族との対立、朝鮮民族の抗日・独立運動と、その内部抗争、張作霖の圧政、漢民族と朝鮮民族の反目、馬賊の跳梁などの渦中、一家の運命も激しく変転する。

満洲開拓文学選集 第8巻 解氷期 大瀧重直

刊行年月 2017年04月 定価15,120円 (本体14,000円) ISBN978-4-8433-5147-5

[解説]岡田英樹

大瀧重直
解氷期 一九四三年四月刊・海南書房

ソ連から接収されたばかりの北満鉄路の駅を抱える県城を舞台として、「民族協和」をテーマに、県内村落に生起する様々な問題を描いた長編小説。

満洲開拓文学選集 第9巻 白蘭の歌 久米正雄

刊行年月 2017年04月 定価20,520円 (本体19,000円) ISBN978-4-8433-5148-2

[解説]岡田英樹

久米正雄
白蘭の歌 一九四〇年三月刊・新潮社

東京日日新聞と大阪毎日新聞に連載され、長谷川一夫・李香蘭で映画化もされた。開拓村を舞台に描かれる、満鉄の青年技師と、抗日戦争に身を投じる中国人女性の恋愛ドラマ。

満洲開拓文学選集 第2回配本 紀行/記録・評論篇 全9巻

刊行年月 2017年10月(予定) 揃定価140,400円 (揃本体130,000円) ISBN978-4-8433-5139-0

満洲開拓文学選集 第10巻 満洲の印象 風土研究会

刊行年月 2017年10月(予定) 定価14,040円 (本体13,000円) ISBN978-4-8433-5149-9

[解説]西原和海

風土研究会
満洲の印象 一九四四年八月刊・吐風書房

満洲事変後に渡満した文学者、画家、芸能人たちの紀行文を集成。

【目次から】「張作霖爆死直後」新居格/「娘娘廟の写真屋」徳川夢声/「新しき土」阿部知二/「熱河離宮」葛原しげる/「開拓村にて」大谷藤子/「佳木斯行」矢田津世子/「満洲風物抄」浅見淵/「赤煉瓦」春山行夫/「松花江」花柳章太郎/「興安嶺の一夜」島木健作/「影繪芝居」窪川稲子/ほか

満洲開拓文学選集 第11巻 満洲の朝 伊藤整/民族の緯糸 湯浅克衛

刊行年月 2017年10月(予定) 定価17,280円 (本体16,000円) ISBN978-4-8433-5150-5

[解説]浦田義和

伊藤整
満洲の朝 一九四一年十月刊・育生社弘道閣

著者は大陸開拓文芸懇話会の第一陣として、昭和十四年四月に渡満。その体験を綴った紀行文である。

【目次から】序/松花江の船旅/黒河の印象/農業の話/阿片吸引者/満人の寺子屋/青少年義勇軍/駅の風景/北京にて/息吹き(小説)

湯浅克衛
民族の緯糸 一九四二年七月刊・育生社弘道閣

日中戦争以降の、四度の朝鮮・満洲、二度の華北への旅行を記した随筆紀行集。湯浅が旅し眺めてきた、各民族を繋ぐ糸「民族の緯糸」がキーワードである。

【目次から】序/軸について/満洲十年前と今/熱河遊記/北京の白鳥/季節の印象/松花江(スンガリー)/浜綏線の弁当/風景として/開拓地の現実/通北の一夜/開拓地の生産施設/ほか

満洲開拓文学選集 第12巻 大陸の青春 福田清人

刊行年月 2017年10月(予定) 定価15,120円 (本体14,000円) ISBN978-4-8433-5151-2

[解説]田中益三

福田清人
大陸の青春 一九四二年三月刊・小学館

著者の、昭和十四・十六年の満洲旅行においての見聞記、昭和十二年の華中旅行(上海、蘇州)について、の文章で構成されている。講演録「大陸と文学」や、小説『東宮大佐』のための取材を題材とした文章など。

【目次から】満蒙開拓青少年義勇軍の現地生活/大陸の動脈 /義勇軍の若者 /北満の人達/開拓地の女性/龍春/二度目の満洲/満洲再訪問(東宮記念館での見聞/義勇隊開拓団 /北大営の跡/商工開拓民の先駆/満洲永住策/開拓と特殊技術者/原住民研究の要)/県城のある町/北満の青春/ある義勇軍の少年/満洲の国民学校/開拓地の文化問題/島木健作の満洲批判/ほか

満洲開拓文学選集 第13巻 満洲農村紀行 大滝重直

刊行年月 2017年10月(予定) 定価14,040円 (本体13,000円) ISBN978-4-8433-5152-9

[解説]岡田英樹

大滝重直
満洲農村紀行 一九四二年十月刊・東亜開拓社

昭和十四年に満洲に渡り、農村各地を「約一ヶ年を費やして」見て回ったとしている。その後も二度三度と満洲を訪れているが、基本的には自費による調査で、開拓村ではなく、日本色にまだ染められていない現地農民が暮らす農村を好んで訪れている。満洲建国により変貌しつつある農村の生活、建国理念としての「民族協和」が浸透するなかでの農民の意識の変化に大いなる喜びと期待を抱いていた。

【目次から】屯子の鼓動/南と北の曠野にて/満人農民訓練所/女子宣撫隊と共に/満人国民学校記/深夜の追撃/ある記録/白系露人村紀行/ふるさとの人々/開拓地文化の創造/県城/明日への道/あとがき

満洲開拓文学選集 第14巻 私の開拓地手記 山田清三郎/北満教育建設記 伊藤信雄

刊行年月 2017年10月(予定) 定価24,840円 (本体23,000円) ISBN978-4-8433-5153-6

[解説]坂本正博

山田清三郎
私の開拓地手記 一九四二年一月刊・春陽堂

当初プロレタリア文学の作家として活躍した山田清三郎であったが、転向後、満洲国にわたり、満洲文壇・新聞界で活躍。本書は昭和十四年の春から秋に赴いた、永安屯、哈達河の開拓団に取材したもの。

【目次から】永安屯にて(上)/永安屯にて(下)/哈達河にて

伊藤信雄
北満教育建設記 一九四一年四月刊・大都書房

著者は山田と旧知。永安屯での二年半における、小学校教員生活の記録。

【目次から】推薦の辞/拓士の姿/原から現地へ/入団日記/開校まで/寄宿舍の一日/入学式/放課後/四月八日/永安第二信/金太郎さん/植樹節/兄への手紙/石段造り/ほか

満洲開拓文学選集 第15巻 満蒙開拓青少年義勇軍 朝日新聞社/満洲開拓歌曲集 満洲移住協会

刊行年月 2017年10月(予定) 定価17,280円 (本体16,000円) ISBN978-4-8433-5154-3

[解説]田中益三

朝日新聞社
満蒙開拓青少年義勇軍
 一九三九年五月刊・朝日新聞社

満蒙開拓青少年義勇軍のガイドブックといった内容。現地レポートの他に座談会には、高見順、島木健作、田村泰次郎といった大陸開拓文芸懇話会の主要メンバーが勢揃いしている。

【目次から】青少年義勇軍とは/理想に咲く花々(内原訓練所訪問記)荒木巍/鉄路と義勇軍(現地一訓練所の生活)金子楽/義勇軍になるには/義勇軍の便り(先遣隊の栄誉にかけて 城間亀盛/それ匪襲だ!/零下四十度も心配御無用/大地に誓ふ/ほか

満洲移住協会
満洲開拓歌曲集
一九四一年七月刊・満洲移住協会

歌曲四十七曲の楽譜集。「我等は若き義勇軍」、「満洲開拓行進曲」、「大陸の花嫁」、「日満行進曲」、「松花江ぶし」、「拓けよ満洲」、など

満洲開拓文学選集 第16巻 義勇軍 佐倉浩二

刊行年月 2017年10月(予定) 定価11,880円 (本体11,000円) ISBN978-4-8433-5155-0

[解説]代珂

佐倉浩二
義勇軍 一九四四年六月刊・北光書房

開拓義勇軍に志願したものの、現地で病没した青年の手記を軸に、義勇軍の意義と歴史を描く。

【目次から】序/大高根/祖父の開墾/満洲を拓く/都の風/父の出征/義勇軍志願/希望を胸に/壮途/怒濤を越えて/大陸の土/三寒四温/若き芽の生命/名も知れぬ一兵士/残飯と小孩/勤労の歓びと病苦/泥の花/悩み/悲しき冬籠り/永住の地へ/ほか

満洲開拓文学選集 第17巻 開拓民運動のために 本間喜三治

刊行年月 2017年10月(予定) 定価12,960円 (本体12,000円) ISBN978-4-8433-5156-7

[解説]大久保明男

本間喜三治
開拓民運動のために
一九四〇年八月刊・清談社

開拓事業に関して、多く雑誌に発表をしていた本間喜三治の処女著作集。一章に分村、農業経営などについての論文、二章に移住についての調査報告、三章に開拓文学についての論稿という構成となっている。「古丁氏との三日間」は、中国作家・古丁の来日時の動向についての貴重な証言である。

【目次から】Ⅰ分村計画の新段階/分村計画と飼料問題/北満開拓地の農業経営/北海道集団移民に於ける少年移民 Ⅱ満洲移住地と満洲農業と/硫化物の害毒に脅える福井県北新庄村/理想農村萩野昭和郷 Ⅲ文学と農村問題/農村演劇隊の提唱/古丁氏との三日間/大陸開拓文学について/開拓文学的二つの作品 

満洲開拓文学選集 第18巻 大陸日本の文化構想 近藤春雄

刊行年月 2017年10月(予定) 定価12,960円 (本体12,000円) ISBN978-4-8433-5157-4

[解説]西原和海

近藤春雄
大陸日本の文化構想
一九四三年七月刊・敞文館

大陸開拓文芸懇話会の創立メンバーである近藤による評論。これまでの活動の総括と展望より構成されている。

【目次から】第一章 島国日本から大陸日本へ/第二章 新東亜の黎明、満洲建国/第三章 民族協和と芸文政策/第四章 満洲開拓と青少年/第五章 興亜文学と開拓文芸/第六章 満洲文学の展望/第七章 大陸芸能文化の新構想/第八章 大陸の生活文化/第九章 文化建設と日本人の使命/第十章 大陸文化と日本青年