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皇族軍人伝記集成 第11巻 東久邇宮稔彦王

皇族軍人伝記集成 第11巻 東久邇宮稔彦王
東久邇日記 日本激動期の秘録(東久邇稔彦著 1968年) やんちゃ孤独(東久邇稔彦著 1955年)

定価20,900円(本体19,000円) 
ISBN 978-4-8433-3563-5
刊行年月 2012年02月

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本書の内容

東久邇宮稔彦王〔ひがしくにのみや・なるひこ・おう〕
明治二〇年(一八八七)〜平成二年(一九九〇) 久邇宮朝彦親王の第九王子。明治三九年(一九〇六)に東久邇宮家を創立。大正九年(一九二〇)にフランスに留学し、多くの著名人と交流する。大正一五年に帰国後、軍の要職を歴任し、日米開戦後は防衛総司令官を務める。終戦に臨んで皇族として、事態収拾が期待され組閣。皇籍離脱後は「ひがしくに教」を興すなど物議を醸す。百二歳の高齢で逝去。最終階級は、陸軍大将。

■『東久邇日記 日本激動期の秘録』(東久邇稔彦著・徳間書店・一九六八年)本書は、日米開戦の年の正月から敗戦の年の十月までの日記を刊行したものである。刻々と迫る対米戦争にどのように対応するか。その回避を模索する朝野の人々、開戦後の和平を模索しつつ戦局の悪化に深く憂慮する指導層の動向が浮き彫りとなる。敗戦前夜の日本の命運に心痛する姿を描き、敗戦直後の組閣の模様や占領軍との渉外などの記述も興味深く、皇族軍人資料にとどまらない、近現代史資料として定評のある日記の復刻。

■『やんちゃ孤独』(東久邇稔彦著・読売新聞社・一九五五年)洒脱な語り口でユーモアを交えて自らの半生を語る。子供時代の田舎や学習院でのやんちゃな思い出から陸軍幼年学校から始まる軍人としての窮屈な生活、七年に及ぶパリ留学でクレマンソーから聞いた「日米戦争論」など、貴重な体験が平易な口調で語られるが、その底に常にある皇族としての「孤独」の宿命が伝わる。『東久邇日記』で述べられる昭和の戦争時代のことも語られるが、明治天皇、大正天皇に関する皇族という立場からの思い出話も資料的に興味深い。