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戦後復興期貿易関係特別会計【new!】

戦後復興期貿易関係特別会計【new!】

[著] 柴田善雅

定価5,280円(本体4,800円) 
ISBN 978-4-8433-5716-3 C3033
A5判/並製/カバー
刊行年月 2020年07月

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本書の内容

占領下貿易に関わった、特別会計の歳入歳出・資産負債、歳入歳出外資金運用、取引先等を分析。さらに解散団体財産処理の二特別会計業務を解説。

財政制度及び政治的見地から、戦後占領下の我国の経済政策を分析。

【本書のねらい】

 戦後占領下経済政策は連合国総司令部と日本政府の双方が担当したが、とりわけ占領下貿易がアメリカ対日援助に依存し、それを国内に受入れ処分することが政府の重要な業務となった。為替交易調整特別会計貿易資金と、それを承継した貿易資金特別会計貿易資金が受入れそれを貿易公団に卸して、国内流通市場に流した。
 他方、日本の輸出品も1947年度より貿易公団が買い取り、それを特別会計に納入し政府が輸出した。この体制がドッジ・プランの実施に移される1949年度より貿易特別会計に切り替えられ、360円固定相場で市場売却円建て収入を米国対日援助見返資金特別会計に繰り入れ、同会計から政府支出・出資・融資等に支出された。さらに1950年度から援助輸入は米国対日援助物資等処理特別会計が経理した。
 この制度の変遷は『昭和財政史:終戦から講和まで』のなかで概観が与えられているが、貿易公団まで視野に入れて政府貿易を統計的に検証した解説はない。『通商産業政策史』でも貿易公団との取引については制度の簡単な解説に止まり、その事業規模については研究がなされていない。
 本書は占領下貿易に関わった特別会計の歳入歳出・資産負債、さらには取引先にまで視野を広げて分析する。さらに解散団体財産を没収して処分した二つの特別会計と、朝鮮戦争勃発による国際商品高騰に対処した緊要物資輸入基金特別会計を、章を立てて解説を加える。解散団体財産処理の二特別会計の業務の内容は従来全く検討されてこなかった分野であり、連合国総司令部による超国家主義団体への経済的懲罰という側面があり、財政制度史ではあるが政治史的内容に近づく。

柴田善雅 しばた・よしまさ 1949年新潟市生まれ。1973年早稲田大学政治経済学部卒業。1975年早稲田大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。1983年大蔵省入省。 同年一橋大学大学院経済学研究科経済史及び経済政策専攻博士後期課程単位取得退学。1995年大東文化大学国際関係学部教授、2020年名誉教授。2005年、博士(学術)(早稲田大学)。

目次

序  章 戦後復興期貿易関係特別会計研究の課題と方法 
第1章 占領下貿易統計の概観と援助輸入
第2章 貿易の再開と為替交易調整特別会計貿易資金の政府貿易
第3章 貿易資金特別会計貿易資金の貿易関係取引
第4章 貿易特別会計の貿易関係取引
第5章 米国対日援助物資等処理特別会計の援助処理
第6章 緊要物資輸入基金特別会計による緊要物資輸入
補 章 外国貿易特別円資金特別会計と解散団体財産収入金特別会計による解散団体財産処分
終  章 戦後復興期貿易関係特別会計の終焉と結語
【参照文献】【索引】