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植民地期台湾の銀行家・木村 匡

植民地期台湾の銀行家・木村 匡

[著] 波形昭一

定価3,024円(本体2,800円) 
ISBN 978-4-8433-5111-6 C1023
A5判/並製/カバー
刊行年月 2017年01月

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本書の内容

幕末に生まれ戦中期まで生きた、一人の植民地銀行家を通して、植民地時代の台湾経済史の実態を詳細に分析。

 木村匡は、幕末の1860年(安政7年)に仙台藩士の子弟として生まれたが、戊辰戦争での負け組みのため、強い志を持ちながらも中央官庁での立身出世の道を阻まれ、未知の新領土台湾の官界=台湾総督府の官僚となった。が、20世紀初頭、学閥がものをいう官界に見切りをつけ、民間での活動に舵を切り替え、三十四銀行台湾総支配人、台湾商工銀行頭取にまで登り詰め、特に台湾商工銀行を内地の上位銀行に引けを取らない銀行にまで育て上げた。しかし、1923年(大正12年)新高・嘉義両行との合併に失敗し多額の不良債権を生んだ責任をとり、1926年(大正15年)郷里に帰還。その後は郷里のために尽くし、宮城県町村長会長の重責をも担い、1940年天寿を全うした。  
 本書は、「植民地銀行家」というキーワードに導かれ、経済史家としての著者の目から木村匡の銀行家としての実績を詳細に分析するとともに、帰郷後の生き方までを射程に入れて描いた、一個人の生涯に寄り添った一大伝記である。  
 そして、その生涯を描くことにより著者は一つの日本近代史を描いた。

●特におすすめしたい方 台湾史、日本近代史、経営史・経済史・企業史の研究者、大学・公共図書館など。

目次から

◆はじめに
◆第1章 生い立ちと文部省入省
◆第2章 台湾総督府官僚への転身と活動
◆第3章 三十四銀行台北支店長・台湾総支配人としての活動
◆第4章 台湾商工・台湾貯蓄両行の合同と頭取就任
◆第5章 台湾商工銀行の経営戦略と業容
◆第6章 銀行合同の失敗と頭取退任
◆第7章 台湾における社会活動—大正協会を事例に—
◆第8章 帰郷後、晩年における社会活動
◆第9章 驚異の著述・論述活動
◆おわりに
◆ 木村匡著述・論述目録
◆ 索 引