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竹中工務店建築写真集 全5巻

写真集成 近代日本の建築 第Ⅲ期
竹中工務店建築写真集 全5巻

[監修・解題] 石田潤一郎 [解題・解説] 松隈 章 [解説] 松本 始 [協力] 株式会社竹中工務店

揃定価140,400円(揃本体130,000円) 
ISBN 978-4-8433-4772-0 C3352
A4(横)判/上製/クロス装/函入
刊行年月 2015年08月

関連情報

本書の内容

明治維新以降から戦前におけるあらゆる分野の建築物を収録する近代日本の名建築物写真集。現在では失われてしまった建築物をも収載する極めて貴重な建築資料集。

(写真集成 近代日本の建築 第15巻〜第19巻)
各本体26,000円

刊行にあたって     石田潤一郎(京都工芸繊維大学教授)

 竹中工務店は日本を代表する建設会社として広くその名を知られる。江戸時代には名古屋に本拠を置く棟梁であったが、明治維新後、寺社だけでなく、洋風建築も手がけることとなる。明治三二年(一八九九)の神戸支店開設を機に、第十四世竹中藤右衛門の指揮の下、近代的建設業への変身を加速させていく。  
 大正期に入ると社内に設計専門の部署が設置される。竹中の設計部は建築界の新しい動向を取り入れることに一貫して積極的であった。革新的な気風と多士済々の陣容によって、竹中工務店は日本のモダン・ムーブメントの一翼を担う存在となる。  
 竹中工務店は施工を手がけた建築作品の写真集を大正一三年から四年ごとに刊行している。『承業弐拾五年記念帖』『建築写真帖(第一輯・第二輯)』『建築写真集(第三輯・第四輯)』の五冊である。これらには明治末年から戦時体制に入る直前までのおおよそ四半世紀のあいだに建った建築物六三七件が収められる。設計者の欄をたどれば、辰野片岡事務所、河合浩蔵といった建築家第一世代から、伊東忠太、武田五一らの第二世代、さらにはヴォーリズ、レイモンドを代表とする外国人建築家、そして安井武雄、村野藤吾など戦後につながる人々の名を見出す。  
 頁を繰ると、意匠・技術の変容やビルディングタイプの拡散など、この時期の建築に何が起きていたか、手に取るように伝わってくる。さらに眼を凝らせば、建築物の奥から、第一次大戦時の好況、関東大震災からの復興、昭和の不況を経て、戦時体制化が強まるまでの日本社会の動向が浮かび上がるであろう。  
 この五冊は、一企業の活動記録をはるかに超えて、建築とその時代の変貌を伝える物語、それも読み手の数だけ違うストーリーを紡ぎ出す物語である。

【本書の特色】

●明治〜昭和戦前期の代表的建築物を網羅。
●現存しない建物も多数収録し、写真資料としても貴重。
●建築物を用途別に区分し、所在地、設計者名等を記録。
●各巻末に「収録建物一覧」、最終巻末に解説、「収録建物解題」「竹中工務店施工主要建物地図」を附す。

<特におすすめしたい方>
建築史、技術史、都市学、日本近現代美術史の研究者、研究機関、建築事務所、公共図書館、建築に関心のある方など。