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植民地帝国人物叢書 満洲編 第3回 全8巻

植民地帝国人物叢書 満洲編 第3回 全8巻

揃定価113,300円(揃本体103,000円) 
ISBN 978-4-8433-4139-1 C3321
刊行年月 2012年10月

本書の内容

植民地帝国人物叢書 第57巻 満洲編18 会津士魂風雲録 ―町野武馬翁とその週辺― (会津士魂風雲録刊行会著・刊1961年)

刊行年月 2012年10月 定価12,100円 (本体11,000円) IISBN978-4-8433-3673-1

町野武馬〔まちの・たけま〕一八七五〜一九六八
昭和前期の陸軍軍人。張作霖の顧問。陸軍士官学校を卒業し、一八九九年に歩兵少尉に任官した。日露戦争に出征後、一九〇六年に北京警務学堂総教習となり清国警察幹部の教育に従事した。一九一二年の辛亥革命に際して張作霖らと満蒙独立運動を謀り失敗するも、一九一四(大正三)年に参謀本部付を命ぜられ、奉天督軍顧問となった。張作霖と結んで満洲に於ける日本の影響力増大に努めた。歩兵中佐、歩兵大佐と進み、予備役となった後も張作霖の顧問を続けたが、張が爆殺されたため帰国した。

植民地帝国人物叢書 第58巻 満洲編19 東宮大佐と加藤完治(石原文雄著・潮文閣刊1944年)

刊行年月 2012年10月 定価15,400円 (本体14,000円) IISBN978-4-8433-3674-8

東宮鉄男〔とうみや・かねお〕一八九二〜一九三七
陸軍軍人。群馬県に生まれる。満洲開拓移民推進の中心的人物。また、張作霖爆死事件の実行犯ともされている。一九一五年に陸軍士官学校卒業後、陸軍歩兵少尉に任官。中尉に昇進した後、一九二〇年にシベリア出兵に参加する。一九二六年、独立守備歩兵第二大隊中隊長として奉天へ赴任。張作霖爆死事件の後、岡山第十連隊へ赴任となり帰国するも、一九三一年に吉林鉄道守備隊司令部応聘武官として再び満洲へ赴任。その後関東軍司令部付満洲国軍政部顧問となり、この頃より満洲への移民計画を推進する。日中戦争勃発後、特設師団の大隊長として杭州に赴き、戦死する。死後、特進し大佐となった。

加藤完治〔かとう・かんじ〕一八八四〜一九六七
教育者。農本主義者。満蒙開拓移民の指導者。東京に生まれる。一九一一年、東京帝国大学農学科を卒業後、帝国農会の嘱託として中小農保護政策に従事する。一九一三年、山崎延吉に招かれ愛知県立安城農林学校教諭となり、二年後、山形県立自治講習所所長となる。欧州視察を経て、一九二五年、茨城県に日本国民高等学校を創立し、校長として子弟の教育をする。満洲事変後、拓務省に招聘されると、東宮鉄男と共に満洲移民を推進させる。また、満洲開拓青少年義勇軍訓練所の所長として、多くの義勇軍を満洲へ送った。敗戦後は教職追放となるが、追放解除の後、日本国民高等学校校長に復帰する。

植民地帝国人物叢書 第59巻 満洲編20 辺見勇彦馬賊奮闘史(辺見勇彦著・先進社刊1931年)

刊行年月 2012年10月 定価22,000円 (本体20,000円) IISBN978-4-8433-3675-5

辺見勇彦〔へんみ・たけひこ〕一八七七〜?
別称江崙波。馬賊の頭目。西南戦争で西郷軍幹部であった辺見十郎太の長男。作新社に創設社員として赴任。日清戦争の終わり頃、中国に渡り満洲・モンゴルを放浪した後、馬賊の頭目になる。日露戦争時には東亜義勇軍所属の馬賊部隊として偵察や戦闘などを繰り広げ露軍を散々に悩ませた。その後東亜義勇軍を離れたが、満洲事変の際には関東軍司令部の嘱託として従事した。

植民地帝国人物叢書 第60巻 満洲編21 日本人こゝにあり(相田由太郎著・東京愛媛県人会1935年)

刊行年月 2012年10月 定価15,400円 (本体14,000円) IISBN978-4-8433-3676-2

村上久米太郎〔むらかみ・くめたろう〕一八八八〜一九三四
義民。愛媛県に生まれる。徴兵として歩兵第二二連隊へ入隊後、一九一二年に満洲、一九一九年に露国などに派遣される。予備役となった後、関東庁・内務局地方課に勤務し、一九三四年に吉林省公署事務官に任命される。同年に満洲で起きた列車襲撃事件に巻き込まれ、人質として犯人らに連れ去られる。この時、自らの命を引き替えに他の人質を救い、注目を集めた。『日本人こゝにあり』は、匪賊によるこの列車襲撃事件を描く。事件の内容の他、村上久米太郎の手記、村上と共に人質になった人の証言などを同時に集録している。

植民地帝国人物叢書 第61巻 満洲編22 大陸への悲願(駒井徳三著・大日本雄弁会講談社刊1952年)

刊行年月 2012年10月 定価14,300円 (本体13,000円) IISBN978-4-8433-3677-9

駒井徳三〔こまい・とくぞう〕一八八五〜一九六一
滋賀県に生まれる。上京後、正則英語学校で学び、札幌農学校に入学。大豆に関する研究を行い、卒業後『満洲大豆論』を出版する。これをきっかけに、南満洲鉄道会社に入社し地方部地方課に配属され、公主嶺農事試験場の建設に携わる。蒙古調査団に参加後、外務省に移り東亜勧業株式会社を設立に関与。その後、関東軍統治部長、満洲国総務長官を経て、満洲国参与に就任する。一九三三年に職を辞し帰国し、兵庫県で私塾の康徳学院を設立。一九四三年に学院を閉鎖し、群馬県の農村へ移り敗戦を迎えた。

植民地帝国人物叢書 第62巻 満洲編23 夢破れたり(半田敏晴著・ジープ社刊1950年)

刊行年月 2012年10月 定価9,900円 (本体9,000円) IISBN978-4-8433-3678-6

半田敏晴〔はんだ・としはる〕一八九二〜一九六七
福岡県に生まれる。一九一二年に陸軍士官学校を卒業後、哲学を志す。一九二九年に九州大学哲学科を卒業すると、二年後には同大学法学部講師となり、一九三四年、満洲国大同学院教授として満洲に赴く。満洲国政府勤労部次長、在満洲東北日本居留民救済総会役員などを歴任。敗戦後はソ連領内において約二年間の抑留生活を送った。

植民地帝国人物叢書 第63巻 満洲編24 戦後の満洲四星霜(梅震著・私家版1958年)

刊行年月 2012年10月 定価8,800円 (本体8,000円) IISBN978-4-8433-3679-3

『戦後の満洲四星霜』
敗戦後の満洲において日本人が置かれた状況を、著者が経験、見聞したことを元に記されたもの。著者の梅震は、満洲中央銀行(以下中銀)員。日本銀行出身で、敗戦時には中銀理事を務めていた。また、中銀清処理員として、敗戦後の処理にもあたっている。

植民地帝国人物叢書 第64巻 満洲編25 苦難に耐えて(秦彦三郎著・私家版1958年)

刊行年月 2012年10月 定価15,400円 (本体14,000円) IISBN978-4-8433-3680-9

秦彦三郎〔はた・ひこさぶろう〕一八九〇〜一九五九
陸軍軍人。三重県に生まれる。一九一二年、陸軍士官学校卒業。一九一九年、陸軍大学校卒業。ロシア語に長け、参謀本部ロシア班員、ソ連大使館付武官を歴任するなど、ロシア通としても知られる。一九四一年に陸軍中将、翌年に第三十四師団長、翌々年に参謀次長、大本営兵站総監となる。陸軍大学校校長も務めた。終戦時には関東軍総参謀長として、終戦の処理にあたった。ソ連領内において抑留され、一九五六年に復員する。