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東京満蒙開拓団

ゆまに学芸選書ULULA 5
東京満蒙開拓団

[著] 東京の満蒙開拓団を知る会 (代表・今井英男) [解説] 加藤聖文

定価1,980円(本体1,800円) 
ISBN 978-4-8433-3940-4 C1321
四六判/上製カバー装
刊行年月 2012年09月

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本書の内容

満蒙開拓団のさきがけは、1932年の 東京のルンペン開拓団であり、最後の開拓団も 1945年東京の疎開開拓団であった……。

多くの悲劇を生んだ満蒙開拓団のなかで、その史実が空白となっていた東京からの開拓団を追った本格的研究。5年の歳月をかけ、書籍、新聞はもちろん公文書まで調査し、また聞き書きを加え、東京からの満蒙開拓団の全貌をあきらかにする。

社会福祉団体が牽引した「天照園移民」、エリート養成を目指した「満洲鏡泊学園」、宗教団体が関わった「多摩川農民訓練所」、大量移民期に対応する「東京府拓務訓練所」、新島の「分村」、女性の立場から見た「大陸の花嫁」、戦時体制の被害者である「転業開拓団」、戦争末期に現れた「青少年義勇軍」、「報国農場」、空襲被災者の「疎開開拓団」、幻の「小河内村開拓団伝説」など、多くの事実を発掘。

[著者]東京の満蒙開拓団を知る会(代表・今井英男)
[解説]加藤聖文 国文学研究資料館助教

目次

*東京からの満蒙開拓団入植図

はじめに

第一章 天照園移民
 第一節 「ルンペン移民団」の成立          
 第二節 牙剥く大地、奈落の底へ           
 第三節 天照園からの自立と経営の安定        
 第四節 破綻、逃避行、戦後入植           

第二章 満洲鏡泊学園
 第一節 満洲鏡泊学園誕生の背景           
 第二節 鏡泊学園の全体像 
 第三節 最初で最後の卒業式と解散、その後      
 第四節 鏡泊学園の意味

第三章 多摩川農民訓練所
 第一節 多摩川農民訓練所とは           
 第二節 訓練生の生活と修了生の送出
 第三節 多摩川農民訓練所出身者の行方
第四節 多摩川農民訓練所とは何だったのか

第四章 大量移民期への対応
 第一節 試験移民期から大量移民期へ         
 第二節 東京府拓務訓練所              
 第三節 東京市の訓練所               
 第四節 東京府初の集団開拓団            

第五章 東京からの大陸の花嫁
 第一節 早く嫁が欲しい
第二節 多摩川女子拓務訓練所            
 第三節 東京都女子拓務訓練所            
 第四節 「大陸の花嫁」に課せられた役割       
 第五節 女性たちはなぜ大陸の花嫁になったのか    
第六節 海を渡った少女たちのその後         

第六章 転業開拓団
 第一節 その背景                  
 第二節 押しつぶされる平和産業         
 第三節 政府の転業対策と始動した国策転業移民    
 第四節 さまざまな転業開拓団            

第七章 末期の開拓団
 第一節 東京からの青少年義勇軍           
第二節 報国農場                  
 第三節 満洲疎開                  
 第四節 日本最後の開拓団              

おわりに 東京の満蒙開拓団とは何だったのか      

*東京からの満蒙開拓団一覧表

あとがき                       

解 説 満蒙開拓団の歴史的背景    (加藤聖文)