ゆまに学芸選書ＵＬＵＬＡ １
松平定信の生涯と芸術
定価1,980円（本体1,800円）
ISBN 978-4-8433-3468-3 C1023
四六判／上製カバー装
刊行年月 2010年10月
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本書の内容
ゆまに学芸選書 ＵＬＵＬＡ（ウルラ） 第１弾！
【日本図書館協会選定図書】
大改革者にして大趣味人―
新たなる松平定信伝の試み
松平定信は田沼意次の失脚後、三十歳の若さで老中首座に就任して寛政の改革を行い、幕藩体制の強化と維持に努め、老中退職後は随筆『花月草紙』、歌集『三草集』や『集古十種』を著すなど、和歌、画道、学問、庭園などにも精通した。
本書は、政治面ばかりではなく、定信の多才な芸術面にも焦点を合わせた、新しい松平定信像を描き出した著者渾身の書。
磯崎康彦
１９４１年神奈川県生まれ。美術史。東京芸術大学大学院修了。オランダ政府給費生としてアムステルダム自由大学留学、ハイデルベルク大学客員教授、ベルリン大学客員研究員、福島大学教授を経て、同大学名誉教授。博士（美術・東京芸術大学）
目次
はじめに
第一章 松平定信の人物史観
第二章 田沼意次の時代
第三章 誕生と父田安宗武からの影響
第四章 襲封・老中首座前夜
第五章 老中首座・寛政の改革
改革の政綱／農業政策／商業政策／奢侈と倹約／異学の禁
第六章 尊号事件
第七章 外交と蘭学
アイヌ騒乱／西洋天文学／西洋地理書／定信に禄仕した蘭学者／ラクスマン
の来航と対応
第八章 老中、将軍補佐の解任
第九章 好古癖と美術
『好古十種』の刊行／「石山寺縁起絵巻」の補完
第一〇章 定信の収集した蘭書と銅版画
蘭書『ニューウェ・アトラス』と亜欧堂田善／リーディンガーの銅版画と近
藤重蔵、亜欧堂田善
第一一章 庭園芸術
三郭四園、南湖の作庭／浴恩園、六園、海荘の作庭
おわりに