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マッカーサーと戦った日本軍 ― ニューギニア戦の記録 ―

マッカーサーと戦った日本軍 ― ニューギニア戦の記録 ―

[著] 田中宏巳

定価4,104円(本体3,800円) 
ISBN 978-4-8433-3229-0 C3031
A5判上製/カバー
刊行年月 2009年08月

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本書の内容

膨大な日米豪の資料・文献を渉猟。海戦中心の視点に一石を投じる画期的戦史。

目次

まえがき                  
第一章 なぜニューギニア戦を取り上げるのか               
 ―ニューギニア戦の歴史的意義を語るに当たって―
第二章 なぜニューギニア戦は起こったのか                 
 (一)日本軍の攻勢                             
 (二)マッカーサー軍の反攻                          
第三章 第一期ニューギニア戦
 ―日本軍の攻勢と豪軍主力の連合軍の反撃―
 (一)米豪連携の遮断と珊瑚海海戦                   
 (二)ポートモレスビー陸路攻勢決定に至る経緯          
 (三)ミルン湾の戦い                         
 (四)ポートモレスビー攻略作戦とガダルカナル島戦      
 (五)二正面作戦とポートモレスビー攻略作戦        
 (六)凄惨なブナ・パサブア戦                     
第四章 第二期ニューギニア戦 その一                  
 ―日・米豪軍の激闘と日本軍の難関越え―
 (一)ニューギニア戦線の拡大                     
 (二)再び糧食切れのワウ攻略戦                    
 (三)遠ざかるニューギニアーダンピール
    (ビティアズ)海峡の悲劇      
 (四)マダン・ラエ間道路建設とサラモア戦                
 (五)ラエ攻防戦                           
 (六)第五十一師団のサラワケット越え                 
 (七)中井支隊のカイアピット進出作戦
 (八)フィンシュハーヘン戦の開始                   
 (九)フィンシュハーヘン・サテルベルグの攻防戦        
 (十)フィンシュハーヘンからシオへの道                  
 (十一)机上の空論「絶対国防圏」と遅滞作戦              
 (十二)「絶対国防圏」と第二方面軍・第二軍の南方派遣  
 (十三)米軍のグンビ(サイドル)上陸と二十師団のガリ撤退 
 (十四)松本支隊の歓喜嶺をめぐる戦い                   
第五章 第二期ニューギニア戦 その二                     
 ―島嶼戦と航空戦―
 (一)島嶼戦と三位一体の立体戦                    
 (二)陸軍航空隊の南方派遣                        
 (三)島嶼戦における航空隊の役割  
 (四)島嶼戦と飛行場建設                    
 (五)陸軍航空隊の進出と敗北                     
第六章 第三期ニューギニア戦                      
 ―昭和十八年の空白 唯一の戦場―
 (一)戦線を離脱した連合艦隊―活動の場がない主力艦
 (二)連合艦隊の不振と小型艦艇の活動              
 (三)マダン防禦作戦の破棄                       
 (四)アドミラリティー諸島の失陥と三N線の崩壊    
 (五)第十八軍の新しい上部機関                    
 (六)セピックを越えてウェワクへ                  
第七章 第四期ニューギニア戦  その一
 ―第十八軍の最終的抵抗と戦線の西進―  
 (一)ウェワクを拠点とするニューギニアの補給体制        
 (二)ホーランディア戦と日本軍の壊滅               
 (三)ビアク島の陥落                         
 (四)米軍のヌンホル・サンサポール上陸                 
 (五)第十八軍の最後の大反攻―アイタペ戦               
 (六)ニューギニア戦の勝敗確定                    
第八章 第四期ニューギニア戦  その二
 ―豪軍の掃討戦と米軍のフィリピン進攻―   
 (一)豪軍の追撃と山南地区戦                     
 (二)米軍のモロタイ島上陸と飛行場建設                 
 (三)米軍のフィリピン進攻                      
第九章 第四期ニューギニア戦  その三
 ―自給自足付き降伏と復員―                       
 (一)ラバウルの自給自活                       
 (二)東部ニューギニアの自活                     
 (三)西部ニューギニアの自活  
 (四)カイリル・ムッシュ島の海軍部隊の自活
 (五)収容所生活と故国帰還                         
おわりに
あとがき    
資料紹介

【本書の特色】

●昭和17(1942)年3月のラエ・サラモア上陸にはじまり、同19(1944)年8月のアイタペの戦いに決した二年半、さらに同20(1945)年8月15日まで続く生存のための戦いをあわせ、三年半にわたるニューギニアの戦いの全貌を描いた一冊。

●太平洋戦争史におけるニューギニア戦の重要性を論じ、その新たな位置付けを試みて、海戦中心の戦史に一石を投じる。

●歴史学者である著者は、日米豪の資料文献を渉猟し、また現地ニューギニアをたびたび訪れ、本書を完成させた。

●ニューギニア戦を語りながら、そのむこうに見える日本と米豪の、軍の機構、政治体制、産業発展度合い、さらには教育や価値観の違いをも論じる。

●ニューギニア戦では、東西ニューギニアで日本軍18万人以上、豪軍8千人、米軍1万4千人の戦死者、戦病死者を出し、また現地人にも多くの犠牲者を出した。さらに、日本軍の中には、台湾、朝鮮、インドの兵のほか、漁船ととも徴用され戦死した本土の漁師がいたことも忘れてはならない。

【著者紹介】

田中宏巳(たなか・ひろみ)
1943年、長野県松本市生まれ。1968年、早稲田大学文学部史学科卒。1974年、同大学大学院博士課程満期退学。1977年防衛大学校専任講師。 1993年同大学校教授。2008年、同大学校定年退職。著書『オーストラリア国立戦争記念館所蔵旧陸海軍資料目録』(緑蔭書房)、『東郷平八郎』(ちくま新書)、『BC級戦犯』(同)、『秋山真之』(吉川公文館)などがある。