野上弥生子とその時代
定価4,180円(本体3,800円)
ISBN 978-4-8433-3062-3 C3095
四六判上製/カバー
刊行年月 2009年06月
※品切れ
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本書の内容
作家・野上弥生子の生涯を、その交友関係や作品に沿いつつ丹念に辿った力作評伝。
8月2日付東京新聞にて「野上弥生子とその時代」の書評が掲載されました。
カバー図版:レンブラント『受胎告知』 プラハ国立美術館所蔵
野上弥生子は昭和14年6月29日にパリのルーブル美術館でレンブラントの絵を見て大変感銘を受けた。その日の日記に次のように書いている。「レンブラントの真実性。絵画の哲学書‥‥飽くまで真に徹しようとする懸命の祈念。‥‥」そしてさらに「(自分の)作物もレンブラントの行き方で行き度い」。
[目次から]
● 明治女学校
● 豊一郎と中勘助
● 弥生子と「青鞜」
● 野上夫妻の外遊
● 弥生子と百合子
● 弥生子と林芙美子
● 戦争の時代
● 文学者の戦争責任
● 田辺元と弥生子
●『秀吉と利休』の時代
●『森』の時代
● 弥生子の故郷
● 野上弥生子年譜
● 参考文献
● 索引
狩野美智子(かのう・みちこ)
昭和4(1929)年、東京浅草生まれ。慶応義塾大学文学部史学科卒(西洋史専攻)。公立中学校、定時制高校で社会科教諭を務め、退職後はバスク史の著述・翻訳に専念する傍ら、同人誌「地軸」に野上弥生子論を寄稿する。著書に『バスク物語』『バスクとスペイン内戦』(ともに彩流社)、訳書にルイス・デ・カストレサナ『もうひとつのゲルニカの木』(平凡社)、『ナバラ王国の歴史』(彩流社)など。