HOME書籍検索 > 稀本・艶本・珍本解題 全4巻

稀本・艶本・珍本解題 全4巻

書誌書目シリーズ86
稀本・艶本・珍本解題 全4巻

[著] 河原万吉

揃定価50,600円(揃本体46,000円) 
ISBN 978-4-8433-2858-3 C3300
A5判/上製/函入
刊行年月 2008年04月

本書の内容

昭和初期の古書研究家として知られる河原万吉の著作のうち近世までに刊行された稀書・艶本・珍本についての詳細な解題を収録した単行本4冊を復刻。

【収録書目】(一部) ※順不同
嵯峨本伊勢物語/奈良絵本かさしのひめ/本活字本平家物語/仮名草子よたれかけ/古刊絵入浄瑠璃本遊屋物語/丹緑本百合若大臣/役者評判記役者新化粧/絵本古金襴/俳書宮城野/武鑑御大名武士鑑/虱本絵入太閤記/正平版論語/平井板易林本節用集/勅版四書/閨の友月のしらたま/開談百隠語/まくら文庫/春臠拆甲/風流色八景/阿奈遠加之/逸著聞集/吉原源氏五十四君/甲子夜話/男色大鑑/放屁上人絵巻/好色本目録/ほか


著者略歴 河原万吉 
明治三一(一八九六)年、福島県耶麻郡喜多方町(現・喜多方市)に五十嵐六七八の次男として生れる。会津中学中退。大正七(一九一八)年より二年間軍役に服した後、大正九(一九二〇)年、栃木県那須郡烏山町(現・那須烏 山市)の河原仁三郎の養子となる。大正一二(一九二三)年に上京し、新光社を経て万有文庫刊行会に勤務。万有文庫のルソー『社会契約論』、メーテルリンク 『青い鳥・ペレアスとメリサンド』、ボッカチオ『デカメロン』、クロポトキン 『相互扶助論』等の翻訳を手がける。その一方で、江戸文学・書誌の研究・出版 を精力的に行い、渡辺崋山『つゞれの錦』などの翻刻、『日本艶本解題』『稀籍考』などの書誌解題、『古書通』『趣味の古書叢話』などの古書についての入門書を精力的に刊行する。昭和五(一九三〇)年からは東洋思想学者・宇田尚に師事し、日中文化交渉史・日本精神史の研究に着手する。昭和一三年四月、陸軍省嘱託として中国に渡り、国立北京師範大学助教授に任命される。同年七月、教授に昇進するが、病気により一〇月に退職。帰国後は著述に専念し、『五大革新史 論』『吉野の皇子』『国学の三傑』などを上梓する。戦後はオリオン社通信添削 の国語科担当教員を務めた。没年不詳。