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サムライ異文化交渉史

サムライ異文化交渉史

[著] 御手洗昭治

定価2,200円(本体2,000円) 
ISBN 978-4-8433-2299-4
A5判並製/カバー装
刊行年月 2007年04月

本書の内容

◆2010年7月28日にテレビ朝日で放送された「スーパーモーニング」 で、本書が紹介されました。

江戸時代、ペリーの「黒船」以前に、ロシア、アメリカ、フランス、イギリスなどの船が、日本の門戸を開こうと来航していた歴史と、その後のペリーやハリスの活動を著者の専門の「交渉学」の視点から分析。欧米列強は各国の外交戦略に基づき使節を派遣したが、各国の使節がどんなねらいをたずさえて来たかを各国の事情や外交戦略を考察しながら解明。

【目次より】
序 章◆異文化戦略交渉の諸類型
第1章◆ケンペルは互恵型戦略交渉の達人
第2章◆北太平洋と山丹交易の諸民族関係史
第3章◆レディ・ワシントン号の出発から対日交渉
   ―ペリー以前の日米交渉―
第4章◆フランスとイギリスの対日接近
第5章◆ロシアの「露米会社」と日露関係
第6章◆ペリー初来航は沖縄 ―大琉球との交渉―
第7章◆幕末の食卓外交
   ―ペリーの異文化戦略コミュニケーション―
第8章◆ペリーと箱館 ―米・露・中・琉・日と羅森―
第9章◆ハリスと江戸幕府 ―日米通商条約交渉の謎―
   ◆関係年表

【本書の特色】
●「山丹交易」、「露米会社」など、北太平洋を中
心とした活発な経済活動や、フランス人ラ・ペルーズによる宗谷海峡の発見など、世界史における北太平洋史の存在を知ることができる。

●琉球や箱館におけるペリーの交渉についても分析する。

●ペリー以前の米国使節として苦難の末に紀州樫野に来航したケンドリック、「露米会社」の経営で豪腕をふるったシェリーホフやレザノフ、ロシア海軍で活躍したデンマーク人ベーリング、フィンランド人ラクスマン、そして、立役者ペリー、ハリス、また、日本側の有名無名の人々など、さまざまな魅力的な人物が登場する。