HOME > 書籍検索 > 先生、いまちょっと相談いいですか?【new!】

先生、いまちょっと相談いいですか?【new!】

せんせいスイッチ 2
先生、いまちょっと相談いいですか?【new!】
教室と職員室を支える言語化の技術

[著] 谷澤久美子 秋保彩織 坂本喜代子

定価2,420円(本体2,200円) 
ISBN 978-4-8433-7380-4 C3337
四六判/並製╱カバー装/288頁
刊行年月 2026年10月(予定)

関連情報

オンライン書店

オンライン書店で『せんせいスイッチ 2 先生、いまちょっと相談いいですか?【new!】 教室と職員室を支える言語化の技術』の情報をチェックする

本書の内容

同僚、児童生徒、保護者の多様化に対応しながら児童生徒たちのモデルとして、働き続けるために。

学校のカウンセリングルームで児童生徒や保護者、教職員から受ける相談には、集団学習の難点や、思春期特有の悩み、世代間の価値観のずれ、脳・神経由来の特性、愛着の課題、コミュニケーションの問題などがあります。さまざまな背景が複雑にからみあって、解決に時間がかかることもあります。そのなかで、コミュニケーションは、だれでも改善に向けて挑戦できることなのです。本書は、「アサーティブ」がクラスの共通言語となった4つの実例で、子どもが、そして教室がどのように変化していったのかを紹介します。

【アサーティブ】
自分の考えと感情を、相手を尊重しつつ伝えるコミュニケーションの考え方と方法。

<<27の具体的な会話例>>
● 書類の提出期限を守らない同僚
● 同僚からのセミナーのお誘い
● 残業が常態化している後輩
● ICT活用に消極的な同僚
● 他の教員の噂話をする保護者
● 生徒の意見と違う要望をする保護者
● 採点ミスの謝罪
● 授業中、目配せをする児童......etc.

●著者紹介●

谷澤久美子 たにざわ・くみこ(第1章〜第3章・第6章) 1998 年9月「心の教室相談員」から学校の中での相談のキャリアをスタート。その後、21の小学校と11の中学校、2つの小中一貫校、4つの高等学校で活動。公認心理師。特定非営利活動法人アサーティジャパン理事、認定講師。

秋保彩織 あきほ・さおり(第4章・第5章) 公立小学校教員。民間企業での勤務を経て現職。本書では、アサーティブの考え方を土台に、日々の子どもたちとの関わりの中で実践してきたことや、そこで得た気づきをまとめている。

坂本喜代子 さかもと・きよこ(第7章) 帝京大学教育学部初等教育学科教授、専門は国語科教育・コミュニケーション教育。著書『対話的コミュニケーションが生まれる国語』溪水社。東京学芸大学教育文化賞奨励賞(2003) 受賞。

目次

●はじめに 社会の変化に対応するための心の拠り所

●第1章 しっかり整え、しっかり働く
人と合わない、ことと合わない
自分に必要なことに気づく
自分見える化メモ
自分を回復させるメニュー
休まないことの3つのリスク

●第2章 日常で積み重ねるアサーティブ
自分からスタート
コミュニケーションのパターン
自分のコミュニケーションのパターンを知る
アサーティブのマインド
アサーティブのスキル
伝える前の技術
【事例1】同僚に、書類の提出期限を守るよう伝えたい
伝えるときのスキル

●第3章 事例で学ぶアサーティブ
【事例2】先輩に「話し合い活動」について率直に相談したい
【事例3】担任に「健康診断問診票を出席番号順に揃えて提出してほしい」と伝えたい
【事例4】問題を抱え込む担任に「相談してほしい」と誠実に伝えたい
【事例5】同僚からのセミナーのお誘いを断りたい
【事例6】管理職からの思わぬ指摘へ冷静に対応したい
【事例7】指導方針の違いを乗り越えたい
【事例8】保護者対応に対する温度差を乗り越えたい
【事例9】残業に対するスタンスの違いを乗り越えたい
【事例10】ICT活用の姿勢の違いを乗り越えたい
【事例11】指導方針についての引っかかりを、話し合いながら解きほぐす
保護者との関係づくり
【事例12】保護者からの席替えの要求へ冷静に対応したい
【事例13】保護者へ席替えの話し合いについて報告をしたい
【事例14】保護者に学校での現れを報告し、相談につなげたい
【事例15】保護者からのほかの教員への批判を相談につなげたい
【事例16】児童・生徒と保護者の考えの違いを伝え、対話を促したい
【事例17】保護者に問題を示唆され、ともに解決に向かいたい
保護者から聞いた担任の自慢話
【事例18】子どもの発言を待たずに話す保護者に対応したい

●第4章 対等なひとりの人間として子どもと向き合う
自分自身と誠実に向き合う
子どもと対等に向き合う
関係を温める、日々の関わり
アサーティブで在ろうとすること
子どもとの関わりにアサーティブを
【事例19】授業に遅れてくる子どもと、どうしたら間に合うか一緒に考えたい
【事例20】忘れ物が続いている子どもと、できる工夫を一緒に考えたい
【事例21】言い合いになっている子どもたちの話を聴きたい。でも授業も進めたい
【事例22】友達との関係に悩む子どもと、これからどうするかを一緒に考えたい
【事例23】思いを言葉にすることが難しい子どもの声を聴き、互いの理解を支えたい
【事例24】教師自身の間違いを認め、誠実に向き合いたい
【事例25】掃除に戻るきっかけをつくりたい
【事例26】子どもの思いを聴いたうえで、考えを伝えたい
【事例27】授業中の視線のやりとりに、違和感を伝えたい
【事例28】繰り返される視線のやり取りに、改めて向き合いたい
【事例29】ルールへの疑問の声を受け止めたい
【事例30】子どもの声を大切にし、ルールのあり方を考える
学校に行きづらさを感じている子どもと向き合うとき
完璧な先生でなくていい

●第5章 「選択」する力を子どもたちへ
「アサーティブ」をクラスの共通言語に
【事例31】「音楽がうるさくていや」の奥にあったもの
【事例32】「言いにくいのですが」が言えるクラスへ
【事例33】友達との関係を変えるために、自分の思いを言葉にして伝える
【事例34】言葉を超える
子どもに伝える際の注意
日常にあらわれるアサーティブ
話し合いが大好きなクラスに・
子どもたちの声

●第6章 自己表現の権利
コミュニケーションの12の権利
1.私には、日常的な役割にとらわれることなく、ひとりの⼈間として自分の要求をはっきりと伝え、自分のための優先順位を決める権利がある
2.私には、賢くて能力のある対等な人間として、敬意をもって扱われる権利がある
3.私には、自分の感情を認め、それを表現する権利がある
4.私には、自分の意見と価値観を表明する権利がある
5.私には、自分のために「イエス」「ノー」を決めて言う権利がある
6.私には、間違う権利がある
7.私には、考えを変える権利がある
8.私には、「よくわかりません」と言う権利がある
9.私には、自分のほしいものやしたいことを、求める権利がある
10.私には、人の悩みの種を自分の責任にしなくてもよい権利がある
11.私には、まわりの人からの評価に頼ることなく、人と接する権利がある
12.私には、アサーティブではない自分を選ぶ権利がある

●第7章 国語科とアサーティブの交差点
感情の言葉を学ぶ
同じ事実でも問題や感情は違う
感情リテラシーを育む
アサーティブな学校づくり

●おわりに アサーティブを道しるべに