HOME書籍検索 > 『日刊美術通信』『美術文化新聞』(1932年〜1949年) 全25巻【new!】

『日刊美術通信』『美術文化新聞』(1932年〜1949年) 全25巻【new!】

『日刊美術通信』『美術文化新聞』(1932年〜1949年) 全25巻【new!】

[監修] 大谷省吾(東京国立近代美術館副館長) [解説] 大谷省吾 橘川英規

揃定価687,500円(揃本体625,000円) 
ISBN 978-4-8433-6640-0 C3370
A4判/上製

関連情報

本書の内容

主要美術雑誌からはこぼれてしまうような情報を満載。 1930年代〜40年代の日本のアートシーンのナマな息遣い。

電子書籍 同時刊行予定!!
価格等は、KinoDen/Maruzen eBook Library/EBSCO eBooks ほか各サービスにお問い合わせ下さい。

監修のことば      大谷省吾(東京国立近代美術館副館長)

 『日刊美術通信』をご存じだろうか。数年の助走期間を経て1934(昭和9)年5月に創刊し、1941年9月に『美術文化新聞』と改題、さらに戦時中の休刊もはさんで1949年6月まで続いた、いわゆる美術業界紙である。(*)
 B5サイズ表裏のみの2ページ(増ページの時期もあり)という実にささやかな体裁のため、所蔵する機関がほとんどない。そのため、これまでごく限られた人にしか知られていない、半ば忘れられた文献であった。しかしここには、『アトリヱ』や『みづゑ』といった主要美術雑誌からはこぼれてしまうような情報が満載なのである。
 例えば美術団体やさらに小さなグループ展の離合集散やその背後の人間関係、1935年の帝国美術院改組をめぐる画壇の混乱、戦時下の美術統制に対する様々な反応、文献の少ない戦後まもない時期の貴重な情報など。なかにはゴシップや、事実と異なる憶測や下馬評(このパンフレットの表紙に掲出したのがまさにそれ)も含まれており玉石混交ではあるけれども、1930年代・40年代の日本のアートシーンのナマな息遣いを伝えてくれる。
 今後、この文献を多くの研究者が活用できるようになれば、この時代の美術に関する研究が飛躍的に進み、厚みを増すことになるだろう。そしてまた、ここで伝えられている人間模様が理屈抜きに面白いのである。研究目的で読み始めた者も、きっと研究そっちのけで読みふけってしまうにちがいない。

本書の特色

●1934(昭和9)年5月に「日本美術通信社」(現在の美術新聞社)より発行された『日刊美術通信』(後に『美術文化新聞』に改称)をプリント版と電子書籍の双方で復刻刊行。
●本資料は、ほぼ日刊というスタイルにより、美術界の動向をリアルタイムで知ることのできる貴重な当時の業界紙。
●当時の様々な展覧会の開催日程や内容、作家などの消息・動向などが把握可能。
●興隆期は、大阪、金沢はじめ、北京、新京にも支局を設置。
●主要記事および、展覧会の告知、「美通消息」などの作家の動向にかかわる「作家名」などを各巻「目次」として抽出。電子書籍では、この一連のデータの検索が可能。
※主な抽出例は、パンフレットの見本「B」を参照下さい。このほか記事本文中からも適宜抽出しています。
●記事見出しの人名が名字等だけの場合、目次データではフルネームで収録(例=「藤田〔藤田嗣治〕」。

『日刊美術通信』『美術文化新聞』(1932年〜1949年) 第1回配本 全6巻

刊行年月 2024年06月 揃定価165,000円 (揃本体150,000円) ISBN978-4-8433-6641-7 C3370

『日刊美術通信』『美術文化新聞』(1932年〜1949年) 第2回配本 全6巻

刊行年月 2024年12月 揃定価165,000円 (揃本体150,000円) ISBN978-4-8433-6648-6 C3370

『日刊美術通信』『美術文化新聞』(1932年〜1949年) 第3回配本 全6巻

刊行年月 2025年06月(予定) 定価165,000円 (本体150,000円) ISBN978-4-8433-6655-4 C3370

『日刊美術通信』『美術文化新聞』(1932年〜1949年) 第4回配本 全5巻

刊行年月 2025年11月(予定) 定価137,500円 (本体125,000円) ISBN978-4-8433-6662-2 C3370

『日刊美術通信』『美術文化新聞』(1932年〜1949年) 第5回配本 全2巻