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日本戦前映画論集―映画理論の再発見―

日本戦前映画論集―映画理論の再発見―
Rediscovering Classical Japanese Film Theory-An Anthology

[監修] アーロン・ジェロー [監修] 岩本憲児 [監修] マーク・ノーネス

定価5,280円(本体4,800円) 
ISBN 978-4-8433-5365-3 C1074 NDC:778
A5判/カバー装/本文9ポ・約770頁
刊行年月 2018年11月

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本書の内容

日本の重要な「映画理論」を 初めて体系的に編纂・翻刻。映画関係者必携のレファレンス。

批評、評論、エッセイ等々、さまざまな言説をテーマ別に集成。 不在とされてきた戦前「映画理論」の全容を初めて体系的に構築する。

【本書の特色】
◆戦前に日本で発表された重要な映画論を厳選、テーマ別に集成。
◆精選された論文・記事を通して、気鋭研究者が日本の「映画理論」を再検討。
◆各論文に解題や註を附すほか、各章テーマごとの解説、参考文献等も収録。

◆……………………解説・解題執筆者……………………◆
アーロン・ジェロー(イェール大学教授)/岩本憲児(早稲田大学名誉教授)/マーク・ノーネス(ミシガン大学教授)/古賀太(日本大学教授)/斉藤綾子(明治学院大学教授)/角田拓也(コロンビア大学助教)/洞ケ瀬真人(中部大学非常勤講師)/山本直樹(カリフォルニア大学サンタバーバラ校助教)/渡邉大輔(跡見学園女子大学講師)

目次

●序説● 日本と理論のコンプレックス
●第1章●活動写真の現在と将来 同塵市隠「活動写真の前途」/中川重麗「非芸術の幻想」/権田保之助「活動写真の哲学と文明」/坪内逍遥「活動写真と我が劇の過去」
●第2章●活動写真の諸相 帰山教正「活動写真劇の創作と撮影法」/覆面隠士「弁士評論」/橘高広「映画の破壊力と建設力」/江戸川乱歩「映画の恐怖」/川添利基「映画劇の本質」 
●第3章●マルクス主義とプロレタリア映画運動 村山知義「映画人と近代味」/大森義太郎「芸術の階級性に関する断片」/佐々元十「玩具・武器—撮影機」/岩崎昶「宣伝・煽動手段としての映画」/ほか
●第4章●リズム・前衛映画・モンタージュ 飯島正「映画のリズム」/内田岐三雄「前衛映画 総論」/高原富士郎「モンタージュ論の発生と展開」/中井正一「春のコンティニュイティー」
●第5章●機械時代の芸術 清水光「映画と機械」/中井正一「機械美の構造」/平林初之輔「芸術の形式としての小説と映画」/寺田寅彦「映画の世界像」/ほか
●第6章●トーキー論 関野嘉雄「トオキイ…シネマの甦生」/森岩雄「日本映画転変録」/筈見恒夫「トーキー演劇論」/佐々木能理男「同時性、非同時性及び対位法」
●第7章●批評家と批評論 稲垣足穂「形式及内容としての活動写真」/飯島正「映画と批評」/栗原章子「映画批評の現実性」/谷川徹三「映画の内容」/ほか
●第8章●風俗・文化・観客 尾崎翠「映画漫想」/宇野千代「現代もの多難」/深尾須磨子「鑑賞の心理」/中條百合子「映画の恋愛」/戸坂潤「映画の認識論的価値と風俗描写」/ほか
●第9章●漫画映画論 双葉十三郎「ベティ・ブープの論理」/滋野辰彦「シリイ・シンフォニイ」/今村太平「トーキー漫画論」/高木場務「漫画映画論序説」
●第10章●日本映画の水準と国際性 大宅壮一「映画の娯楽性と芸術性」/青野季吉「映画と文化」/谷川徹三「日本映画の国際性」/岩崎昶「日本映画の様式」/大槻憲二「日本映画の性格」
●第11章●リアリズム・文化映画・記録の時代 筈見恒夫「映画リアリズムの提唱」/辻久一「映画のリアリズム」/今村太平「映画記録論」/高木場務「文化映画論批判」/ほか
●第12章●枠・画面・時間 村山知義「映画の限界性」/瀧口修造「映画の知的役割」/杉山平一「枠・ 画面」/沢村勉「変貌する映画」/大槻憲二「夢の映画的表現法」/ほか
●第13章●映画と国家:戦争と統制 長谷川如是閑「映画法と映画の芸術性」/館林三喜男「映画統制の精神」/岩崎昶「映画法案を検討する」/津村秀夫「宣伝技術としての映画」

NDC:778