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復刻 臺灣日報 全78冊

復刻 臺灣日報 全78冊

[発行] 漢珍數位圖書股份有限公司 [発売] ゆまに書房

揃定価2,145,000円(揃本体1,950,000円) 
ISBN 978-4-8433-7127-5 C3300
A3/上製
刊行年月 2026年01月(予定)

関連情報

本書の内容

日中戦争・太平洋戦争期に、台湾南部の地域社会をきめ細かく報道した「臺灣日報」(1937年4月―1944年2月)・「臺灣新報(南部版)」(1944年4月―1945年8月)。国内では入手困難な紙面を台湾の図書館の協力を得て復刻。

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発行=漢珍數位圖書股份有限公司 発売=ゆまに書房

本書の特色

●「臺灣日報」は「臺灣日日新報」に次ぐ発行数を誇った新聞であり、台湾中央の政治経済についても、「臺灣日日」とは異なる視点での報道を読むことができる。

●「臺灣日報」は台湾南部を中心に発行されていたため、日中戦争・太平洋戦争期における現地日本人の発言、台湾人向けの施策に関する報道、映画・文芸・家庭記事などから、台湾南部の地域社会の動向が把握可能。

刊行にあたって          ゆまに書房編集部

 この度、台南市立図書館及び国立台湾図書館からの提供により、「復刻
臺灣日報」及び「復刻 臺灣新報【南部】」が刊行されることとなった。いずれも、日本国内でのまとまった所蔵は確認されていない、極めて貴重なものである。
 台湾において近代的な新聞が創刊されたのは、日本による統治が始まった十九世紀末のことである。敗戦までに台湾では、日刊、双日刊(偶数日の発行)、週刊を含め、数多くの新聞が発行されていたが、代表的なものは台北で発行され、台湾の全国紙とも言える「臺灣日日新報」、台中の「臺灣新聞」、台南の「臺灣日報」の三紙であった。後に、戦争の激化に伴い、この三紙を含む主な新聞は「臺灣新報」として統合されることになる。
 「臺灣日報」について、やや詳しく見てみよう。同紙は、一八九九年、日本人富地近思が創刊した「臺彭日報」を始祖としていた。その後、経営上の改組を経て、一九〇三年に「臺南新報」と改題した。臺南新報社は、設備面では最新式の印刷機器を備え、また、報道面では米、砂糖等、市況の正確な報道に力を入れたことから、台湾の経済界に多くの読者を得ていた。
 一九三七年、「臺南新報」は再度改題し、「臺灣日報」となった。この頃、同紙は台南本社を中心に、台北、台中、基隆、高雄、屏東などの島内の主要都市、及び東京、大阪にも支社を設置していた。また、一九四〇年の紹介によれば、記者二四名中一一名が台湾出身者であり、地理的には台湾内外から、言語的には日本語、中国語を通して、幅広く情報を集め、報道を充実させようとしていた姿勢が窺える。台湾中央の政治経済に関する記事でも、「臺灣日報」は「臺灣日日新報」とは異なる視点で報道し、独自色を出している。一九四〇年の統計によれば、「臺灣日報」の発行部数は約三万八千部であった。「臺灣日日新報」が約五万九千部、「臺灣新聞」が約三万一千部であったのと比較すれば、台湾第二の有力紙であったと言える。
 一九四四年、「臺灣日報」は他紙とともに「臺灣新報」へと統合された。今回刊行するのは同紙「南部」版であり、「臺灣日報」がカバーしていた地域を継承したものと考えられる。
 「臺灣新報」の経営には、日本政府の依頼により毎日新聞社からの出向者が当たり、第一~二面ではアジア・太平洋各地の戦況を伝える内地と同様の誌面作りが行われた。一方で、第三~四面の地方面に当たるページでは、現地日本人による節約・増産の呼びかけ、島民青年の出征を伝える記事、文化・家庭欄など、戦時下における台湾南部の地域社会の動向をきめ細かく報道している。戦争末期の台湾が如何なる情報を受け入れ、また発信していたか、「臺灣新報」は貴重な手掛かりを提供してくれるだろう。
 さらに、日本の敗戦後「臺灣新報」は国民党に接収され、「臺灣新生報」として、新たに中国語新聞として発行された。「臺灣新報」で勤務していた職員の一部は、新紙に移り、業務を継続した。こうした面から見ても、「臺灣新報」は日本統治末期から国民党統治への過渡としての役割を果たしたと言える。
 「臺灣日日新報」がすでに復刻版として刊行されていることもあり、戦前の台湾に関する研究が台北中心に傾いているきらいはある。こうした視点を脱却し、より立体的に台湾の地域社会を理解する意味においても、「復刻 臺灣日報」・「復刻 臺灣新報【南部】」を利用した研究の進展が望まれる。

復刻 臺灣日報 第1集 全8冊(第1冊〜第8冊)

刊行年月 2026年01月(予定) 揃定価220,000円 (揃本体200,000円) ※分売不可 ISBN978-4-8433-7128-2

収録=1937年4月1日〜4月30日╱1937年6月1日〜6月30日╱1937年8月1日〜8月31日╱1937年11月1日〜11月30日
(全8冊分売不可)

復刻 臺灣日報 第2集 全8冊(第9冊〜第16冊)

刊行年月 2026年01月(予定) 揃定価220,000円 (揃本体200,000円) ※分売不可 ISBN978-4-8433-7129-9

収録=1938年2月1日〜3月31日╱1938年5月1日〜6月30日
(全8冊分売不可)

復刻 臺灣日報 第3集 全8冊(第17冊〜第24冊)

刊行年月 2026年01月(予定) 揃定価220,000円 (揃本体200,000円) ※分売不可 ISBN978-4-8433-7130-5

収録=1938年7月1日〜7月31日╱1938年8月8日〜9月30日╱1938年11月1日〜11月30日
(全8冊分売不可)

復刻 臺灣日報 第4集 全8冊(第25冊〜第32冊)

刊行年月 2026年01月(予定) 揃定価220,000円 (揃本体200,000円) ※分売不可 ISBN978-4-8433-7131-2

収録=1939年1月1日〜4月30日
(全8冊分売不可)

復刻 臺灣日報 第5集 全8冊(第33冊〜第40冊)

刊行年月 2026年01月(予定) 揃定価220,000円 (揃本体200,000円) ※分売不可 ISBN978-4-8433-7132-9

収録=1939年5月1日〜5月31日╱1939年7月1日〜7月31日╱1939年10月1日〜10月31日╱1939年12月1日〜12月31日
(全8冊分売不可)

復刻 臺灣日報 第6集 全8冊(第41冊〜第48冊)

刊行年月 2026年01月(予定) 揃定価220,000円 (揃本体200,000円) ※分売不可 ISBN978-4-8433-7133-6

収録=1940年2月1日〜2月29日╱ 1940年5月1日〜7月31日
(全8冊分売不可)

復刻 臺灣日報 第7集 全10冊(第49冊〜第58冊)

刊行年月 2026年01月(予定) 揃定価275,000円 (揃本体250,000円) ※分売不可 ISBN978-4-8433-7134-3

収録=1940年8月1日〜12月31日
(全10冊分売不可)

復刻 臺灣日報 第8集 全11冊(第59冊〜第69冊)

刊行年月 2026年01月(予定) 揃定価302,500円 (揃本体275,000円) ※分売不可 ISBN978-4-8433-7135-0

収録=1941年1月1日〜3月31日╱1941年5月1日〜5月31日╱1942年1月1日〜2月28日╱1942年12月1日〜12月31日
(全10冊分売不可)

復刻 臺灣日報 第9集 全9冊(第70冊〜第78冊)

刊行年月 2026年01月(予定) 揃定価247,500円 (揃本体225,000円) ※分売不可 ISBN978-4-8433-7136-7

収録=1943年2月1日〜4月30日╱1943年7月1日〜10月31日╱1944年1月1日〜2月29日
(全9冊分売不可)