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外務省戦後執務報告 アジア局 編 全18巻

外務省戦後執務報告 アジア局 編 全18巻

[監修・解説] 大澤武司

定価445,500円(本体405,000円) 
ISBN 978-4-8433-5614-2 C3321 NDC:319
A5判/上製/クロス装/カバー

関連情報

本書の内容

1952年平和条約発効後における、対アジア外交の動向をリアルタイムで示す外務省内部資料を初公刊。

刊行にあたって         大澤武司(福岡大学教授)

 第二次大戦後、敗戦国となった日本は、東西冷戦という国際環境のなか、アメリカの庇護のもと、自由主義陣営の一員として国際社会に復帰した。戦後の日本外交は、時に対米「従属」外交と揶揄されるようにアメリカ重視であったが、その一方で、新たに独立を果たしたアジア諸国との関係を構築するため、戦前の日本によるアジア侵略という「負の遺産」を背負いながらも、これらの国々と直接に向き合う「アジア外交」にも取り組まねばならなかった。
 本資料集『外務省戦後執務報告 アジア局編』は、戦後日本の「アジア外交」を立体的・体系的に理解するために不可欠な、外務省各局編纂の内部資料「業務進捗状況」及びアジア局編纂の「執務月報」を収録する。今回、利用請求ならびに審査、利用決定を経て復刻の対象とするのは、日本独立直後の一九五二年五月から一九六四年四月までの一二年間、吉田茂内閣から池田勇人内閣までを網羅するまさに戦後日本の「アジア外交」の創成期ともいえる時期のものである。
 いうまでもなく、戦後の日本は、アジア諸国との戦後処理を先送りする「片面講和」の枠組みのなかで独立した。その日本がまず着手すべきは、アジア諸国との平和条約や賠償協定の締結など、戦前の「負の遺産」を処理するための「アジア外交」であった。また、これに加えて、東西冷戦という対立構造のなか、政府間交渉が困難な国家も数多くあり、これらの国々との非公式な外交懸案の解決も「アジア外交」の重要な構成要素であった。アジア局は、まさにその主管局として「アジア外交」の現場にあり、そこで編まれた「執務月報」には、そのアジア認識や業務実態、さらには外交案件の経緯や交渉の進捗状況、その見透しなどが克明に記されている。
 本資料集の中核を構成する「執務月報」では、まず冒頭の「執務概観」の項で前月分の日本の「アジア外交」の全体像が俯瞰され、これに続く「一般問題」の項で主にアジア諸国との平和条約や国交樹立、賠償協定などの外交交渉の進捗状況、経済協力の進展状況、個別の外交案件の展開状況などが整理される。そして、これに続いて「執務月報」の本体部分として、個別の国家・地域ごとの外交案件について、アジア局各担当課から報告された詳細な関係情報が整理・列記される。
 ちなみに「執務月報」の分量は毎号平均五〇ページから七〇ページというなかなかの読み応えである。当初、本「執務月報」は、アジア地域の在外公館の執務参考に資するために作成されたが、一九五四年春には、当時六〇近くあったほぼすべての在外公館に発送されるようになり、国内外の外務省関係機関で「アジア外交」に関する豊富な情報が共有されるに至った。
 最後に本資料集『外務省戦後執務報告 アジア局編』の意義だが、それは、アジア局が「アジア外交」の全体像をいかに認識し、それぞれの外交案件の優先順位をいかにして定め、いかなる見透しを持ちつつ、膨大な日常業務を同時並行して展開していたのかが一目瞭然となることであろう。本資料を利用することで、アジア局あるいは担当課という政策立案者の視点から「アジア外交」を理解することができ、よりリアルな戦後日本の「アジア外交」研究を生み出すことが可能となろう。このような研究成果の積み重ねが、戦後日本外交史研究、あるいは戦後東アジア国際政治史研究のさらなる進展につながると考える。

◆本書の特色◆

◎外務省内で回覧された、アジア局「執務報告」月報(1952〜1964年)を影印復刻。
◎国府、中共、南北朝鮮、南西諸島、東南アジア等に対する外交の動向が、月単位で把握可能。
◎重要会談、経済、要人の往来、引揚、領土等に関する情報を豊富に含む。
◎和平協定の締結によるアジア各国との関係確立や、経済計画・多国間会議への参加による日本の国際社会への復帰の経緯を詳細に示す。
◎第1回は、外務省各局の「業務進捗状況」資料を収録。
◎第2回は、東西冷戦が激化した、昭和30年4月から昭和34年10月にかけて発行された第5巻から第12巻を収録。


収録内容の一例

▼「執務年報 昭和二十七年度」

アジア局、欧米局、経済局、条約局、情報文化局による執務状況報告(在日朝鮮人送還、アメリカからの援助、国連加盟問題、日米行政協定の実施状況等)
▼「業務進捗状況」

右記各局の所管する「案件名、現状・予定、終了時期の見通し、交渉又は処理に関する問題点」の一覧表
▼「アジア局執務報告」の主な収録内容

【第一回配本】
※アジア各国との国交を回復した昭和二十七年五月〜昭和三十年四月を収録。
【第二回配本】
※東西冷戦が激化した昭和三十年四月〜昭和三十四年十月を収録。
【第三回配本】
※東南アジアへの経済進出が本格化した、昭和三十年十一月〜昭和三十九年三月を収録。

●特におすすめしたい方● 
大学図書館、日本近現代史・アジア各国史・国際関係史・外交史の研究者、関係研究機関など。

NDC:319

外務省戦後執務報告 アジア局 編 第1回配本 全6巻

刊行年月 2019年10月 揃定価136,400円 (揃本体124,000円) ISBN978-4-8433-5615-9 C3321

※アジア各国との国交を回復した昭和二十七年五月〜昭和三十年四月を収録。
・中国(国府)、インド、ビルマ等との平和条約交渉
・アジア各国における大使館・領事館の開設
・中共、韓国による日本漁船拿捕
・アジア各国との航空協定締結交渉
・竹島問題
・在外日本資産処理問題
・不法入国者の送還、大村収容所に収容中の外国人
 の釈放問題
・アジア諸国に対する経済協力
・コロンボ計画加入問題
・賠償打合会
・戦犯遺骨の送還
・第五福竜丸事件
・沖縄・奄美大島・小笠原諸島の日本復帰陳情
・専門家・技術者の派遣・受入
・各国高官、政治家の来日 ほか

外務省戦後執務報告 アジア局 編 01 「執務報告」綴(業務進捗状況を含む)上巻

刊行年月 2019年10月 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-5618-0 C3321

執務年報 昭和二十七年度(昭和28年4月)/(追加)業務進捗状況(昭和27年12月)/業務進捗状況 第二号(昭和28年10月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 02 「執務報告」綴(業務進捗状況を含む)下巻

刊行年月 2019年10月 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-5619-7 C3321

業務進ちょく状況 第三号(昭和29年1月)/昭和二十八年四月一日現在 業務進捗状況(昭和28年4月)/ほか

外務省戦後執務報告 アジア局 編 03 「執務報告」綴 アジア局の部 第1巻

刊行年月 2019年10月 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-5620-3 C3321

アジア局執務月報 第1号〜第9号(昭和27年5月〜昭和28年1月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 04 「執務報告」綴 アジア局の部 第2巻 

刊行年月 2019年10月 定価24,200円 (本体22,000円) ISBN978-4-8433-5621-0 C3321

アジア局執務月報 第10号〜第18号(昭和28年2月〜昭和28年10月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 05 「執務報告」綴 アジア局の部 第3巻

刊行年月 2019年10月 定価26,400円 (本体24,000円) ISBN978-4-8433-5622-7 C3321

アジア局執務月報 第19号〜第27号(昭和28年11月〜昭和29年7月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 06 「執務報告」綴 アジア局の部 第4巻

刊行年月 2019年10月 定価24,200円 (本体22,000円) ISBN978-4-8433-5623-4 C3321

アジア局執務月報 第28号〜第36号(昭和29年8月〜昭和30年4月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 第2回配本 全6巻

刊行年月 2020年12月 揃定価143,000円 (揃本体130,000円) ISBN978-4-8433-5616-6 C3321

※東西冷戦が激化した、昭和30年4月から昭和34年10月にかけて発行された第5巻から第12巻を収録。
・日韓全面会談の実施
・東南アジアに対する経済協力
・アジア・太平洋地域公館長会議開催
・民間航空のシンガポール線開設
・バンダラナイケ・セイロン首相の訪日
・在日朝鮮人の北朝鮮帰還
・東南アジアでの未帰還日本人調査
・沖縄軍用地問題/旧日本軍発行の軍票交換
・商船・漁船の緊急入港通知
・在日ビルマ大使館の土地・建物問題
・インドネシアにおける日本人墓地問題
・防衛庁機のフィリピン乗り入れ ほか

外務省戦後執務報告 アジア局 編 07 「執務報告」綴 アジア局の部 第5巻

刊行年月 2020年12月 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-5624-1 C3321

アジア局執務月報 第37号〜第43号(昭和30年4月〜昭和30年10月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 08 「執務報告」綴 アジア局の部 第6巻

刊行年月 2020年12月 定価24,200円 (本体22,000円) ISBN978-4-8433-5625-8 C3321

アジア局執務月報 第44号〜第50号(昭和30年11月〜昭和31年5月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 09 「執務報告」綴 アジア局の部 第7巻

刊行年月 2020年12月 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-5626-5 C3321

アジア局執務月報 第51号〜第58号(昭和31年6月〜昭和32年1月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 10 「執務報告」綴 アジア局の部 第8巻

刊行年月 2020年12月 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-5627-2 C3321

アジア局執務月報 第59号〜第70号(昭和32年2月〜昭和33年1月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 11 「執務報告」綴 アジア局の部 第9巻

刊行年月 2020年12月 定価26,400円 (本体24,000円) ISBN978-4-8433-5628-9 C3321

アジア局執務月報 第71号〜第81号(昭和33年2月〜昭和33年12月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 12 「執務報告」綴 アジア局の部 第10巻

刊行年月 2020年12月 定価264,000円 (本体24,000円) ISBN978-4-8433-5629-6 C3321

アジア局執務月報 第82号〜第91号(昭和34年1月〜昭和34年10月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 第3回配本 全6巻

刊行年月 2021年09月 揃定価166,100円 (揃本体151,000円) ISBN978-4-8433-5617-3 C3321

13〜18 
※東南アジアへの経済進出が本格化した、昭和30年11月〜昭和39年3月第11巻〜第16巻を収録。
・東南アジアでの残留日本人調査
・沖縄平和慰霊像の霊石収集
・東南アジア各国との租税条約交渉
・竹島問題
・北朝鮮帰還問題
・フィリピンへの円資金引渡し
・門司平和パゴダ設置運動
・中華民国との司法共助
・日韓全面会談
・各国からの伊勢湾台風被害への見舞い
・石川ジェット機事件の補償問題
・南大東島における高層気象観測所設置
・各国でのコレラ流行への対応 ほか

外務省戦後執務報告 アジア局 編 13 「執務報告」綴 アジア局の部 第11巻

刊行年月 2021年09月 定価24,200円 (本体22,000円) ISBN978-4-8433-5630-2 C3321 

アジア局執務月報 第92号〜第98号(昭和34年11月〜昭和35年5月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 14 「執務報告」綴 アジア局の部 第12巻

刊行年月 2021年09月 定価24,200円 (本体22,000円) ISBN978-4-8433-5631-9 C3321

アジア局執務月報 第99号〜第105号(昭和35年6月〜昭和35年12月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 15 「執務報告」綴 アジア局の部 第13巻

刊行年月 2021年09月 定価24,200円 (本体22,000円) ISBN978-4-8433-5632-6 C3321

アジア局執務月報 第106号〜第113号(昭和36年1月〜昭和36年8月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 16 「執務報告」綴 アジア局の部 第14巻

刊行年月 2021年09月 定価33,000円 (本体30,000円) ISBN978-4-8433-5633-3 C3321

アジア局執務月報 第114号〜第123号(昭和36年9月〜昭和37年6月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 17 「執務報告」綴 アジア局の部 第15巻

刊行年月 2021年09月 定価30,800円 (本体28,000円) ISBN978-4-8433-5634-0 C3321

アジア局執務月報 第124号〜第135号(昭和37年7月〜昭和38年6月)

外務省戦後執務報告 アジア局 編 18 「執務報告」綴 アジア局の部 第16巻

刊行年月 2021年09月 定価29,700円 (本体27,000円) ISBN978-4-8433-5635-7 C3321

アジア局執務月報 第136号〜第144号(昭和38年7月〜昭和39年3月)/総目次/解説