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叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第7回 全7巻
揃定価125,400円(揃本体114,000円)
ISBN 978-4-8433-4659-4
刊行年月 2014年11月
本書の内容
叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第57巻
刊行年月 2014年11月
定価19,800円
(本体18,000円)
IISBN978-4-8433-4660-0
A5判/上製
我が家を改良して 木檜恕一著 博文館 昭和五年
木檜は東京高等工芸学校設立準備のため一九二一年四月からアメリカ・ヨーロッパへ留学し、目指すべき社会の姿と人々の暮らしとの関連性をより深く考察するようになる。本書は女性(特に主婦)を読者に想定して自邸の「改良」にかんする講演や著作をまとめたもの。「椅子式生活」を既存の木造和風住宅で実践するための提案書となっている。使用目的や家族構成の変化に対応する「組合せ家具」等にみられるとおり、世界的な「現代の合理主義」に基礎を置きつつも、現状を前提として柔軟に対応しようとする木檜のデザイン哲学が窺われる。
叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第58巻
刊行年月 2014年11月
定価19,800円
(本体18,000円)
IISBN978-4-8433-4661-7
A4判/上製
今日の住宅 朝日新聞社 昭和十年
本書サブタイトル「その健康性と能率化への写真と解説」のとおり、新しいライフスタイルにふさわしい居住空間とはどのようなものかが一目で分かるよう、四百点超の写真図版と建築家の解説によって具体的に提案している。元々は『アサヒグラフ』の連載記事。最終章「今日の住宅とは」として実際的指針ともなる記事五稿を収録。編集に参加した建築家は、岸田日出刀、吉田鉄郎、蔵田周忠、山脇巌、山脇道子、松本政雄、斉藤寅郎、今井謙次、山田守、十代田三郎、杉山豊桔、山越邦彦、土浦信子、櫻井省吾、豊口克平、谷口吉郎、堀口捨巳、市浦健、田辺平学の十九名。
叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第59巻
刊行年月 2014年11月
定価12,100円
(本体11,000円)
IISBN978-4-8433-4662-4
B5判/上製
現代産業美術 長谷川七郎著 東和出版社 昭和十六年
著者の長谷川七郎(一九一三〜二〇〇五)は詩人で建築家。本書は一九四〇年前後に雑誌『美術』『アトリヱ』『広告界』に寄稿した論考を柱としてまとめたもの。当時の前衛芸術運動との関連性とともに、バウハウスやニュー・バウハウスの動向に拠りつつ日本の「産業美術」の諸問題と進むべき方向性を分析している。写真、博覧会展示技術、ポスター等の宣伝広告技術、機械関係雑誌の表紙やレイアウト、機械メーカーのカタログなどについても豊富な図版を添えて言及。
叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第60巻
刊行年月 2014年11月
定価19,800円
(本体18,000円)
IISBN978-4-8433-4663-1
A5判/上製
工芸美術を語る アトリエ社 昭和五年
雑誌『工芸時代』『アトリヱ』に掲載された工芸美術にかんする多様な三十九の論考をまとめた一書。「思潮・講話・感想」の三部から成る。執筆者は田辺孝次、大島隆一、宮下孝雄、畑正吉、仲田定之助、上野伊三郎、尾瀬敬止、ウエトロフ、御木本隆三、大槻憲二、青山民吉、山本鼎、明石染人、木檜恕一、大隅爲三、沼田一雅、小川三樹、渡辺進、香取秀真、前田公篤、宮田三郎、木村和一、恩地孝(四郎)、高木長葉、津田信夫、高村豊周、広川松五郎、斉藤佳三、今和次郎、渡辺素舟、富本憲吉、石川確治、間部時雄、藤井浩祐。
叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第61巻
刊行年月 2014年11月
定価19,800円
(本体18,000円)
IISBN978-4-8433-4664-8
A5判/上製
左翼劇場 ピスカトール著 村山知義訳 中央公論社 昭和六年
ドイツの演出家エルウィン・ピスカトールが一九二〇年代の活動をまとめた著作で、原書は一九二九年刊行。自身の演劇・戯曲論、劇場論、作品解釈から上演の様子までを豊富な写真資料とともに紹介。賛否分かれる劇評等を引用するなど自身の社会的・政治的・芸術的環境を明らかにしようとする姿勢に貫かれ、本書はヴァイマル共和国時代におけるプロレタリア演劇運動の一側面を伝える証言として重要な価値を持つ。日本でのピスカトール紹介は一九二八年以降に本格化。翻訳を手がけた村山知義は映画の応用と、バウハウスのヴァルター・グロピウス設計の「総体的劇場」(das Totaltheater 本書第一六章)を高く評価している。
叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第62巻
刊行年月 2014年11月
定価15,400円
(本体14,000円)
IISBN978-4-8433-4665-5
B5判/上製
舞台美術 田中良著 西川書店 昭和十九年
舞台美術家の田中良(一八八四〜一九七四)は東京美術学校洋画科を卒業後、画業のかたわら和田英作の助手として帝国劇場背景部に参加、舞台美術の道を歩み始める。大正八年に欧米の舞台美術を視察し、帰国後は歌舞伎、新舞踊、新劇、宝塚少女歌劇など多様なジャンルで日本舞台美術の発展に寄与した。本書は、昭和十九年三月の決戦非常措置要綱発令に伴い全国の大劇場が閉鎖された数か月後に刊行。戦時下における舞台設計の基礎文献、また舞台芸術全般の教科書として意義は大きい。巻頭に舞台装置の図版三十六点、巻末には著者が舞台装置を手がけた七八八件の上演記録を収める。
叢書・近代日本のデザイン 昭和篇 第63巻
刊行年月 2014年11月
定価18,700円
(本体17,000円)
IISBN978-4-8433-4666-2
A5判/上製
舞台照明五十年 遠山静雄著 相模書房 昭和四十一年
遠山静雄(一八九五〜一九八六)は日本の舞台照明の草分けである。東京高等工業学校で電気工学を学び、横浜電気工業に勤めるが、大正期には未開拓だった舞台照明を志して退職、数多の先駆的業績を残す。遠山照明研究所の創設、東宝の舞台課長、文芸部長、帝劇支配人等を歴任するなど第一線で活躍を続け、舞台照明の確立と普及、後進の教育に尽力した。本書は、著者が設立に関わった国立劇場の竣工(昭和四十一年十月)直前までの、半世紀にわたる仕事に基づく日本初の舞台照明史であり、現場から見た貴重な近代日本演劇史料でもある。巻末には一三三編の既発表論文・随筆リストを収録。