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社史で見る日本経済史 第5期 第4回 全5巻

社史で見る日本経済史 第5期 第4回 全5巻

揃定価90,200円(揃本体82,000円) 
ISBN 978-4-8433-4595-5
刊行年月 2014年09月

本書の内容

社史で見る日本経済史 第5期 第74巻 輝く大阪三越 開設三十周年記念 (大橋富一郎編、日本百貨店通信社刊 1937年)

刊行年月 2014年09月 定価11,000円 (本体10,000円) IISBN978-4-8433-4596-2

[解説]末田智樹

三越東京本店のため一時閉鎖された大阪三越の再開(明治40年)と盛況時代、昭和恐慌時の緊縮経営下での苦悩、大阪の新しいターミナルデパート阪急百貨店や老舗百貨店大丸・そごう、売り場面積大拡張の髙島屋との熾烈な販売競争のなか、更生した大阪三越の足跡をコンパクトに叙述している好著。大正の好景気時代の「さかえ日」(特売日)の盛況振りなど風俗史的にも興味が尽きない。

社史で見る日本経済史 第5期 第75巻 そごう(百貨店叢書 第1巻) (村上静人編、百貨店新聞社出版部刊 1942年) 

刊行年月 2014年09月 定価11,000円 (本体10,000円) IISBN978-4-8433-4597-9

[解説]末田智樹

十合(そごう)百貨店(現・そごう株式会社)は、天保元年、十合伊兵衛が大阪に開業した古着屋「大和屋」に始まる。明治39(1906)年に百貨店へ移行。昭和6年に大阪心斎橋に本店ビルを建設、同8年には阪神三宮駅ビルに出店。演芸場や屋上遊戯場を設け「お遊びに、お買い物に」をモットーに関西屈指の百貨店となる。本書は、同店の沿革・職制に加え、当時の店内構成、幹部が創業期を語る座談会を収録。また、当時の統制経済下、百貨店が「自由主義経済の花形」から「配給」機関に転ずる旨を述べるなど、小部ながら百貨店の置かれた環境の変遷を読み取ることが出来る。

社史で見る日本経済史 第5期 第76巻 新聞広告四十年史 博報堂四十年記念 (内外通信社著・刊 1935年)

刊行年月 2014年09月 定価19,800円 (本体18,000円) IISBN978-4-8433-4598-6

[解説]浜田幸絵

博報堂は、明治43(1910)年に博文館から内外通信を譲り受け、かつて「内外通信社博報堂」を社名とした。本書は「博報堂四十年記念」として出版され、第一部で自社の歴史を日本の新聞広告史と重ねて叙述し、第二部でその将来を展望し、第三部で新聞、出版業界人の「広告と出版についての感想」を掲げる。創業者でもある同社社長瀬木博尚の創立以来の回想も収録し、会社史に止まらず、近代日本の広告の発展を描く稀覯書。

社史で見る日本経済史 第5期 第77巻 博文館五十年史 (坪谷善四郎著、博文館刊 1937年)

刊行年月 2014年09月 定価27,500円 (本体25,000円) IISBN978-4-8433-4599-3

[解説]佐藤哲彦

博文館(明治20年創業)は、帝国文庫、温知叢書等の古典全集や、総合誌「太陽」、「新青年」をはじめとする先駆的な雑誌を数多く発刊。さらに、取次店や印刷所の併設、私設図書館(大橋図書館)を運営するなど、明治・大正期の出版界を牽引した。本書は、同社が創業以来刊行した主要書籍を年度別に紹介。また、社主大橋佐平・同新太郎の略伝に加えて、招聘した作家や、社内記者、印刷技士の入・退社など、割愛されがちな点に言及されている点が特色である。巻末には、同社の出版年表が附載されており、時代をリードした出版社の簡にして要を得た社史。

社史で見る日本経済史 第5期 第78巻 中日実業株式会社三十年史 (中日実業株式会社編・刊 1934年)

刊行年月 2014年09月 定価20,900円 (本体19,000円) IISBN978-4-8433-4600-6

[解説]須永徳武

中日実業株式会社(初め「中国興業株式会社」)は、中国の鉱山開発を日華合弁で行うことを目的として、大正2(1913)年3月に設立された。設立発起人には、渋沢栄一、安田善三郎、益田孝、孫文等が名を連ねたが、袁世凱の介入により、大正3年4月「中日実業株式会社」へ改組される。本書前半では、会社存続を巡る、渋沢と中国政府との交渉が詳細に述べられる。本書後半では、同社の事業内容の他、借款先企業の解散や「現地不安」により、同社が本書刊行時点で整理縮小に向かっていたことが示される。業績の誇示を旨とする社史にあって、本書は企業の、特に戦前の外地における経営実態を記録した点で貴重であり、戦前期の日中関係を側面から映し出す好史料といえる。