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香港都市案内集成 第1回配本 全6巻

シリーズ・近代アジアの都市と日本
香港都市案内集成 第1回配本 全6巻

揃定価106,700円(揃本体97,000円) 
ISBN 978-4-8433-4393-7
刊行年月 2013年11月

本書の内容

シリーズ・近代アジアの都市と日本 香港都市案内集成 第1巻 香港事情概要/台湾、南支那、香港及海峡植民地ニ於ケル 欧洲戦乱ノ影響/香港要覧/香港概観(三井物産株式会社香港支店著)

刊行年月 2013年11月 定価16,500円 (本体15,000円) IISBN978-4-8433-4395-1

 ●香港事情概要(南支那及南洋調査 第五) 
 根本台湾銀行書記調査(1916年・台湾総督府)
香港の沿革、港湾設備、貿易、特殊税金等についての簡潔な報告。第一次世界大戦の時代状況を反映し、イギリスの地位の不動、ポルトガルの優柔不断、ドイツの興隆等、アジアにおけるヨーロッパの対立に注目するなど、興味深い視点を示している。
 ●台湾、南支那、香港及海峡植民地ニ於ケル
 欧洲戦乱ノ影響(南支那及南洋調査 第八)
 台湾銀行調査(1916年・台湾総督府)
第一次世界大戦が台湾経済に大きく影響したため、実態の解明に資すべく編纂された。台湾本島の状況及び、香港を含む中国各都市との貿易統計、石炭、綿糸等の商品取引の状況を詳説する。香港については「敵艦の来襲を告げるデマがあり、マカオ・広東に避難する者は数千に達した」と、混乱した様子を伝えている。
 ●香港要覧(南支那及南洋調査 第五十五) 
 台湾総督官房調査課(1922年・台湾総督官房調査課)
台湾総督府の参考資料である「南支那及南洋調査」の1冊。香港の通商に注目する類書が多いのに対して、本書では特に行政や監獄を中心とする統治機構、伝染病を予防する衛生機関、人種別の教育政策に説明を割いており、植民地経営のモデルとして香港を意識していた観点が興味深い。
 ●香港概観 
 三井物産株式会社香港支店(1939年・三井物産株式会社香港支店)
日中戦争期、三井物産香港支店による調査報告。同時期の交通や財政に関する統計や現地日本人の情報を多く含み、上海・広東が陥落したが故に香港の地位が爾後益々重要になると展望する。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 香港都市案内集成 第2巻 香港事情 

刊行年月 2013年11月 定価15,400円 (本体14,000円) IISBN978-4-8433-4396-8

 ●香港事情
 外務省通商局(1917年・外務省通商局)
在香港領事館書記生野田実之助による調査報告。香港の百科事典ともいうべき全般的な説明をしているが、特に同業組合や海運に関する情報の他、香港独特の商習慣や海運に関して、類書には見られない説明を加えている。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 香港都市案内集成 第3巻 香港概観(前田宝治郎著)

刊行年月 2013年11月 定価25,300円 (本体23,000円) IISBN978-4-8433-4397-5

 ●香港概観 
 前田宝治郎(1919年・前田宝治郎)
著者は三井物産香港支店の社員。香港は中国・東南アジア間の貿易拠点であるにも関わらず、日本人向けの情報が少なかったため、商客の便を図って執筆された。社内の調査資料や官庁の発表、香港の英字紙等に基づいた貿易や船舶に関する情報が主であるが、娯楽施設や日本人の状況も含んでおり、第一次大戦期の香港に関する格好の資料である。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 香港都市案内集成 第4巻 香港通過商業調査報告書ほか

刊行年月 2013年11月 定価23,100円 (本体21,000円) IISBN978-4-8433-4398-2

 ●香港通過商業調査報告書 
 伊藤武男(1909年・東京高等商業学校)
本書は、東京高等商業学校の「修学旅行制度」により作成された香港の現地調査報告書である。当時、日本では英語資料しか利用できなかったことに鑑み、現地企業や香港政庁、商工会議所等に赴き、貿易、商習慣、殖民政策等について信頼すべき情報を収集している。
 ●神戸華商ノ香港広東貿易事情
 満鉄経済調査会編(1936年・満鉄経済調査会)
調査にあたったのは満鉄嘱託の岡崎弘文。日貨排斥の傾向が強まる中で、対華南貿易に重要な地位を占める神戸華僑について、日本商人との関係、売買契約・決済の方式、香港広東間の交通状態等を示す他、神戸華商団体の定款等、重要資料を採録する。
 ●香港華僑概説 
 下條義克(1939年・東亜研究所)
著者は東亜同文書院の学生であり、夏季旅行の調査報告として本書をまとめた。本書の主眼は、抗戦経済に重要な地位を占めた香港華僑の実力把握にあり、居住地、有力華僑の職業、資産、経歴の紹介や、彼等の経営する企業・新聞の統計等のデータを多く含み、現在から見ても援蒋ルートの研究資料として有効である。
 ●香港と海南島 附澳門・広東・広州湾
 (朝日東亜リポート 1) 
 朝日新聞社東亜問題調査会編(1939年・朝日新聞社)
日中戦争の動向に伴い、華南地域への注目が高まったことに鑑み発行されたレポート。経済や交通等に関する当時最新の情報を集めていることに加え、英米の言説を紹介しつつ、極東における香港の政治的地位を強調する。太平洋戦争が勃発するまで数年の、日本の香港に対する見方を示す恰好の書である。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 香港都市案内集成 第5巻 南 洋 前編

刊行年月 2013年11月 定価12,100円 (本体11,000円) IISBN978-4-8433-4399-9

 ●南 洋 前 編 
 林金五郎編述(1917年・桐生屋出版部)
本書の目的は、「植民地主義に出遅れた日本が、南洋での発展を図るためにはまず南洋を知悉することにある」と著者は説く。香港の歴史や産業等に加えて、特に現地日本人についてページを多く割いており、大正時代に日本人社会が香港で形成されてきたことを示す希有な一冊。マレー半島について記した後半部分及びインドネシアについて記した後編は割愛した。

シリーズ・近代アジアの都市と日本 香港都市案内集成 第6巻 香港の港勢と貿易

刊行年月 2013年11月 定価14,300円 (本体13,000円) IISBN978-4-8433-4400-2

 ●香港の港勢と貿易
 井出季和太(1922年・台湾総督官房調査課)
台湾総督府税関事務官であった著者が、1921年3月から4月にかけて香港を視察調査した際の報告書。港湾設備、行政機関、船舶・貨物の取締、手数料等、施設・制度に関する記述は詳細を極め、対香港貿易に関わる者にとっての実用書に徹した作りとなっている。