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丹鶴城旧蔵幕府史料 第2回配本 全9巻

学習院大学図書館所蔵
丹鶴城旧蔵幕府史料 第2回配本 全9巻

揃定価216,700円(揃本体197,000円) 
ISBN 978-4-8433-3065-4 C3321
B5判上製/函入
刊行年月 2008年12月

本書の内容

【主な収録史料】
「寺社・参詣・立寄・墓参届伺之部」
主に寺社・信仰・祭祀に係わる事例、約一四〇件を書き留めたもの。弘化・嘉永期を中心に収録されている。諸大名が老中・寺社奉行へ提出した伺書・問合書・願書・届書が大半を占め、内容は寺社およびそこに属する者の取り扱いに関するもの、寺社参詣および大名家の祭祀に関するもの、公家との交際に関するもの等が見られる。

「呈書・勤方・参勤・御暇」
御用番等に対して大名から提出された、表題の案件に関する内慮伺い等の文書の控えである。天保十四年頃から安政三年頃までのものを所収する。願書類には例書なども引かれ、事務的な経過も大まかではあるが記録している。また、付札や書取・挨拶などによる回答も記載されている。なお、願書などの提出に関しては「頼」の先手などの役人の情報も記す。

「出奔・久離・追放」
大名・旗本から町奉行所に提出された届出、あるいは問い合わせの記録。内容は、家来やその親族の出奔・久離・追放の扱いについての報告や伺い、久離帳への記載または帳消といった処理に関するものである。記事は寛政四年から安政三年のものが記載されているが、とくに弘化・嘉永期のものが中心となっており、町奉行所からの返答を記した付札や下札も書き写されている。  

「江戸絵図新規出来御用諸達届留」
文化六年に作成した江戸絵図が四十年たって老朽化したため、新規に江戸絵図を作成したときの関連書類をまとめたもの。嘉永五年、「掛り下奉行」の作成。内容は、新規江戸絵図の制作のために居屋敷周辺の状況を取り調べるよう諸大名・諸役人に達したものの写や、調書の取り方に関する諸大名・諸役人から作事奉行への伺が主となっている。幕府による江戸絵図作成の内容を詳細に記す史料で、絵図作成にかかった費用の内訳も含む。

「礼献式」
諸大名が、家督・隠居・元服・初而御目見・任官・婚姻などのライフイベントに際して、幕府に対して行った御礼献上の品目・数量を、大名家ごとに記し、あわせて先例の年月日を網羅的にまとめた典礼書。御礼献上という儀礼を通して、それぞれの大名・大名家の家格と幕藩体制における位置づけが一覧できると同時に、幕府が大名をどのように序列づけて統制していたかを物語る。天保期の写本と推定。

「官省便覧」
寺社奉行が各機関に宛て発給した文書と、それに対する回答をまとめた記録。江戸町奉行・勘定奉行との間で交わされた裁判・評定所に関する記録のほか、寺社奉行が管轄していた寺院僧侶・神社神職や紅葉山役人の動向など多岐にわたる内容を含む。寛政四年から文政七年の文書を収録。 

「縁組問合」
婚姻・養子などの縁組に関する問い合わせや報告、およびその回答の記録で、目付や御用番等に宛てて提出されたものが大半を占めている。寛政五年から嘉永五年の約百三十件について所収している。縁組だけでなく、離縁・再縁の事例も見受けられ、幕府の縁組規定の細部がうかがわれる史料である。                 

「忌服・服穢」
目付や御用番等に宛て、主に大名から提出された忌服や病欠に関する伺いや届出の記録。弘化・嘉永期を中心に、文化二年から安政四年のものを所収する。過去の事例を引いているものもあり、また、その後の経過を記録しているものもある。幕府における穢意識とそれへの対処などが垣間見られる史料と言えよう。

「自火在府類焼有無之部」
大名の上・下屋敷、抱屋敷から発生した火事の記録。延焼の有無により分類されている。火事の報告はただちに火元の大名から幕府老中になされたが、類焼が無ければその旨を明記し、類焼があれば差控の伺いを同時に提出することになっていた。伺いに対する幕府の回答は付札をもってなされた。その一連の経過がこの史料から判明する。内容年代は享保期より文化・文政期に及ぶ。             

「屋鋪之部」
大名の上・中・下屋敷・抱屋敷に関する願いや届とその回答を記録したもの。四巻の内三巻目を欠く。一・二は弘化年間、四は嘉永・安政年間が中心。内容は多岐にわたるが、相対替願いをはじめ、屋敷内の火の見櫓や長屋、表(裏)門・番所の設置、修復に関する記事が豊富。また自家が覗かれるとして、隣接する町家の二階の窓を塞がせた次第や花火が屋敷内に落下した報告も見え、江戸の武家屋敷の生活空間をかいまみることができる。

「天保七申年十月諸御用留并諸願」
大名や幕府の役人などが幕府へ提出した願・届を到着順にまとめたもの。「天保七申年諸御用留十月上之部」と「天保七申年十月諸御用向留下」の2冊からなる。「上之部」には願、「下」には届がそれぞれ収録されているが、「下」の巻末には「縁組願」など届以外のものも含まれる。その内容は職務にかかる経費を願うものや、洪水被害の届出など多岐にわたる。

丹鶴城旧蔵幕府史料 第9巻 天保七申六月奉書留/雑々集/出奔・久離・追放/雑・人別証文

刊行年月 2008年12月 定価22,000円 (本体20,000円) IISBN978-4-8433-3068-5

丹鶴城旧蔵幕府史料 第10巻 年表/江戸絵図新規出来御用諸達届留

刊行年月 2008年12月 定価25,300円 (本体23,000円) IISBN978-4-8433-3069-2

丹鶴城旧蔵幕府史料 第11巻 礼献式(1~4)

刊行年月 2008年12月 定価18,700円 (本体17,000円) IISBN978-4-8433-3070-8

丹鶴城旧蔵幕府史料 第12巻 礼献式(5~8)/官省便覧

刊行年月 2008年12月 定価27,500円 (本体25,000円) IISBN978-4-8433-3071-5