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丹鶴城旧蔵幕府史料 第1回配本 全6巻

学習院大学図書館所蔵
丹鶴城旧蔵幕府史料 第1回配本 全6巻

揃定価201,300円(揃本体183,000円) 
ISBN 978-4-8433-2762-3 C3321
B5判上製/函入
刊行年月 2007年12月

本書の内容

【主な収録内容】
「丹鶴城旧蔵幕府書目録」 
学習院大学図書館所蔵「旧丹鶴城蔵書幕府書類」三〇〇冊の目録。水野家が手放した際に作成されたものと考えられている。

「幕府日記」 
奏者番による幕府日記。享保十八年七月~元文三年十一月まで、いくつかの部分に欠如がみられるが、三九冊が現存する。徳川吉宗時代の江戸城内の儀礼や出来事が、詳細な情報で記されている。加えて、奏者番内における業務記録と思われる記事も多見される。個人の手留ではなく役職での部局日記とみられるが、いわゆる「幕府日記」としての体裁もうかがえる、非常に興味深い史料である。

「例格類聚」 
江戸幕府の老中が政務の参考にした先例集。幕府儀礼に関する問題やその他の事件について、個別具体的な事例ごとに見出しを付けて、発端・経過と最終的な幕府の処断を記す。享保~安永年間にかけての事例を収録。

「類聚録」 
老中同士で申し合わせたことについて、内容別に書き付けたもの。年代は、天明期から天保期のものを所収している。内容は多岐に渡り、「両丸江御入之部」、「御参詣之部」、「御成之部」などの項目を立て内容を分類し、年代順に記載している。老中が職務遂行に際して参照した、先例集の類のものと言えよう。

「類例秘録」 
代官・領主からの問い合わせに対する幕府の回答をまとめたもの。記事内容の年代は安永~天保年間。巻之一~巻之八は、主に幕領代官あるいは預所役人の支配領域内の各種事件の吟味伺いに対する勘定奉行の回答、巻之九・巻之十は、主に大名・旗本領での寺社に関わる問題への寺社奉行の回答を載せる。

「内意留」 
諸大名より老中に出された内意伺いを書き留めたもの。また、その処理についても朱で簡潔に記す。天保五年三月~同十四年九月までのものを所収するが、数ヶ月~一年単位で部分的に欠落部分がある。記録者について明確な記載はないが、記載年代が水野忠邦の本丸老中在職期間とほぼ一致することから、水野家で作成されたものと推測される。

「御用召 御内書 御奉書」 
大名の登城や大名の家来の呼び出しを中心にまとめる。また、それに対する返信も記載している。ここで言う御内書とは、御内書渡しのための呼び出しについて記しているもので、一般的に言う御礼献上に対する返礼そのものは載せていない。御奉書も、呼び出しの奉書である。年代順には配列されていないが、文政十三年から安政四年のものを所収し、嘉永・安政年間の記録が大半である。

「日光御社参之記」 
天保十四年に行なわれた、十二代将軍家慶の日光社参に関する記録。日にちが欠落している部分もあるが、天保十三・十四年の記事を記載する。ただし、社参の期間中は将軍の動静についての記述はなく、留守の記事が掲載されている点が特徴的である。作成者については明記されていない。

「謁差出」 
御三家家老から幕府老中へ差し出された書付をまとめたもので、天保十四年正月から五月までを所収している。後半部分には「天保十四年卯年證文裏判」と題される史料が収められており、一位様(家斉室寔子)等の合力金請取りを中心に書き留めている。また、幕府役人の拝借金請取りの記録も若干ながら含む。

「御規定伺」 
大名家からの質問に対する幕府の回答を書き留めたもの。記事は享保期から安政期に及ぶ。主に御城使(留守居役)から、用頼と思われる幕府役人へ問い合わせている。質問内容は「罪科之心得」、「御小人目付勤方」「妹之跡江姉縁付」「御成之節心得」など、多岐にわたる。

「被仰出留」 
幕府よりの仰出を書き留めたもの。仰出の内容とともに、担当者・伝達場所・列座の者なども記載する。年代は天保八年のみ。内容は多岐に渡り、目次の分類によると「御名代 御使 上使」や「御広鋪」など、計二一項目を立てる。老中の職務遂行上の参考とするために作成されたものであろう。

丹鶴城旧蔵幕府史料 第1巻 丹鶴城旧蔵 幕府書目録/幕府日記1

刊行年月 2007年12月 定価35,200円 (本体32,000円) IISBN978-4-8433-2763-0

丹鶴城旧蔵幕府史料 第2巻 丹鶴城旧蔵 幕府日記2

刊行年月 2007年12月 定価36,300円 (本体33,000円) IISBN978-4-8433-2764-7

丹鶴城旧蔵幕府史料 第3巻 丹鶴城旧蔵 例格類聚/類聚録/類例秘録

刊行年月 2007年12月 定価39,600円 (本体36,000円) IISBN978-4-8433-2765-4

丹鶴城旧蔵幕府史料 第4巻 丹鶴城旧蔵 内意留1

刊行年月 2007年12月 定価30,800円 (本体28,000円) IISBN978-4-8433-2766-1

丹鶴城旧蔵幕府史料 第5巻 丹鶴城旧蔵 内意留2

刊行年月 2007年12月 定価30,800円 (本体28,000円) IISBN978-4-8433-2767-8