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天皇皇族実録 第1期 全37巻

天皇皇族実録 第1期 全37巻

[監修・解説] 藤井譲治 [監修・解説] 吉岡眞之

揃定価752,950円(揃本体684,500円) 
ISBN 978-4-8433-2021-1 C3321
A5判上製/クロス装/函入
刊行年月 2006年09月

関連情報

本書の内容

宮内省図書寮が総力を挙げて編纂した戦前期最高水準の天皇皇族研究。『大日本史料』未編纂の近世期天皇の様々な事蹟を総覧。底本:宮内庁書陵部所蔵。

刊行のことば     藤井讓治・吉岡眞之

 今回、宮内庁書陵部のご許可を得て、『天皇皇族実録』を復刻することになった。
 『天皇皇族実録』は各天皇・皇族ごとに編年体で編修され、『大日本史料』と同様に綱文を立てるとともに根拠となる史料を掲げる体裁である。綱文の記述の根拠となる史料は、宮内省図書寮(現宮内庁書陵部)を筆頭に内閣文庫(現国立公文書館内閣文庫)・東京帝国大学史料編纂所(現東京大学史料編纂所)など多くの機関や寺社、民間の所蔵者などから広く収集され提示されている。また検討を要する問題があればそのつど案文を付して注意を喚起するなどの配慮もなされている。当時としては高い実証性を保っており、史料集としての価値は今日でも失われていない。
 『天皇皇族実録』の編修は、一九一五年(大正四)、明治維新後に死去もしくは臣籍降下した皇族の実録編修に着手したことから出発しており、やがては神武天皇より孝明天皇までの間の天皇・皇族の実録を完成することを目標としていた。しかしこの事業には明確な編修方針を欠いており、また編修の体制も十分でなかったらしいことなどの事情により、以後四年間に編修を完了したのはわずか四名の皇族に止まった。
 一九一九年(大正八)、図書頭森林太郎(鴎外)は事業の前途を見通し、困難な状況を打開するため新たに編修計画を立案した。この計画はきわめて周到なもので、編修規程と凡例を定め、実録全体の史料の数量を予測するとともに編修の功程を示し、また編修体制についてもスタッフを大幅に増員し、その服務規程を定め、これにもとづいて八年間で編修を完了するというものであった。この計画は同年の内に宮内大臣の決裁を受け、翌二〇年から図書寮編修課で事業が開始された。
 しかしその後、宮内省の定員削減の影響を受け、また実録の体様を紀事本末体から編年体に変更するという編修方針の大きな転換を行う必要に迫られるなど、さまざまな問題が相次いで生じた。このため事業は必ずしも当初の計画通りには進まず、再三にわたって期限を延長し、一九三六年(昭和一一)にいたって一二九三冊の実録を脱稿した。この間、一九三一年からは編修が成った実録を逐次印刷に付し、これが完了したのは一九四四年七月であった。収録した天皇・皇族は三〇五〇名であり、これを本文二八五冊にまとめ、総目録一冊を付している。
 この度の刊行にあたっては、天皇関係の活字史料がなお少ない、近世前期に属する正親町天皇実録・後陽成天皇実録・後水尾天皇実録・明正天皇実録・後光明天皇実録・後西天皇実録・霊元天皇実録を第一回配本として選んだ。多くの方々に利用されんことを切に願っている。なお、他の巻については、順次刊行することにしている。

『天皇皇族実録』とは

神武天皇より第一二一代孝明天皇に至る歴代天皇並びに光厳・光明・崇光・後光厳・後円融の北朝五天皇と、皇后以下後宮、皇親、皇親妃、(但し、伏見宮・桂宮・有栖川宮・閑院宮の四親王家を除く)に関する事蹟を、あらゆる文書・記録より渉猟し、編年体に載録した戦前期最高水準の実録。

【本書の成立】
大正九年五月より宮内省図書寮において編修に着手し、昭和十一年十二月脱稿した。本文二八五冊(総頁六九、一九四頁)と総目録一冊より成り、昭和十九年七月すべての印刷が完了した。作成された数はごく少部数で、天皇をはじめ関係者のみに上呈された。以後、近年まで斯界研究者の利用に供されることなく幻の史料として存在した。原本はB5判和装、袋綴、和紙上質紙にタイプ印刷。

【本書の特色】
◆『天皇皇族実録』は、編年体の史料集である『大日本史料』とほぼ同じ形式で、歴代天皇および后妃・皇族ごとにその事績を生涯にわたり編纂するものであり、皇室史ならびに宮廷社会の研究に必須の史料集である。ことに各時代の宮中の儀礼や年中行事のあり方を知るためにも利用価値は大きい。
◆『天皇皇族実録』には、歴代天皇の后妃および皇子・皇女以下、系譜関係の明らかな皇孫・皇曽孫・皇玄孫までの事績も収録しており、后妃・皇族の研究に資する点が多大である。
◆事績の典拠として公家の日記や古文書のような一等史料を用いているが、また和歌集や歴史物語などの古典文学作品も数多く引用して王朝文化の実相を豊かに示しており、文学史的にも、また思想史的にも貴重な史料集となっている。

天皇皇族実録 第1期 第1回配本 全13巻

刊行年月 2005年12月 揃定価264,550円 (揃本体240,500円) ISBN978-4-8433-2022-8 C3321
A5判上製/クロス装/函入

天皇皇族実録 vol.99・100 正親町天皇実録 全2巻

刊行年月 2005年12月 揃定価40,700円 (揃本体37,000円) ISBN978-4-8433-2025-9 C3321

天皇皇族実録 vol.101・102 後陽成天皇実録 全2巻

刊行年月 2005年12月 揃定価40,700円 (揃本体37,000円) ISBN978-4-8433-2026-6 C3321

天皇皇族実録 vol.103-105 後水尾天皇実録 全3巻

刊行年月 2005年12月 揃定価61,050円 (揃本体55,500円) ISBN978-4-8433-2027-3 C3321

※分売不可

天皇皇族実録 vol.106 明正天皇実録 全1巻

刊行年月 2005年12月 定価20,350円 (本体18,500円) ISBN978-4-8433-2028-0 C3321

天皇皇族実録 vol.107 後光明天皇実録 全1巻

刊行年月 2005年12月 定価20,350円 (本体18,500円) ISBN978-4-8433-2029-7 C3321

天皇皇族実録 vol.108 後西天皇実録 全1巻

刊行年月 2005年12月 定価20,350円 (本体18,500円) ISBN978-4-8433-2030-3 C3321

天皇皇族実録 vol.109-111 霊元天皇実録 全3巻

刊行年月 2005年12月 揃定価61,050円 (揃本体55,500円) ISBN978-4-8433-2031-0 C3321

天皇皇族実録 第1期 第2回配本 全12巻

刊行年月 2006年04月 揃定価244,200円 (揃本体222,000円) ISBN978-4-8433-2023-5 C3321
A5判上製/クロス装/函入

天皇皇族実録 vol.112 東山天皇実録 全1巻

刊行年月 2006年04月 定価20,350円 (本体18,500円) ISBN978-4-8433-2032-7 C3321

天皇皇族実録 vol.113・114 中御門天皇実録 全2巻

刊行年月 2006年04月 揃定価40,700円 (揃本体37,000円) ISBN978-4-8433-2033-4 C3321

天皇皇族実録 vol.115・116 桜町天皇実録 全2巻

刊行年月 2006年04月 揃定価40,700円 (揃本体37,000円) ISBN978-4-8433-2034-1 C3321

天皇皇族実録 vol.117-119 桃園天皇実録 全3巻

刊行年月 2006年04月 揃定価61,050円 (揃本体55,500円) ISBN978-4-8433-2035-8 C3321

天皇皇族実録 vol.120-123 後桜町天皇実録 全4巻

刊行年月 2006年04月 揃定価81,400円 (揃本体74,000円) ISBN978-4-8433-2036-5 C3321

天皇皇族実録 第1期 第3回配本 全12巻

刊行年月 2006年09月 揃定価244,200円 (揃本体222,000円) ISBN978-4-8433-2288-8 C3321
A5判上製/クロス装/函入

天皇皇族実録 vol.124・125 後桃園天皇実録 全2巻

刊行年月 2006年09月 揃定価40,700円 (揃本体37,000円) ISBN978-4-8433-2037-2 C3321

天皇皇族実録 vol.126-130 光格天皇実録 全5巻

刊行年月 2006年09月 揃定価101,750円 (揃本体92,500円) ISBN978-4-8433-2038-9 C3321

天皇皇族実録 vol.131-133 仁孝天皇実録 全3巻

刊行年月 2006年09月 揃定価61,050円 (揃本体55,500円) ISBN978-4-8433-2039-6 C3321

天皇皇族実録 vol.134・135 孝明天皇実録 全2巻

刊行年月 2006年09月 揃定価40,700円 (揃本体37,000円) ISBN978-4-8433-2040-2 C3321