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近代未刊史料叢書4 明治三十七八年戦役 満洲軍政史 全19巻

近代未刊史料叢書4 明治三十七八年戦役 満洲軍政史 全19巻

[監修・解題] 小林英夫

揃定価418,000円(揃本体380,000円) 
ISBN 978-4-89714-806-9 C3321
A5判上製/函入

本書の内容

旧日本軍が行なった満州における「軍政」の詳細な記録。当時の最高機密文書を復刻。

※第2回配本はオンデマンド商品につき、書店様からのご注文より約2~3週間ほど製作期間をいただいております。

【本書の特色】
●日本の満州支配の端緒を示す史料
日本の満州支配の端緒は日露戦争にあり、日本軍が20の都市・地域で行なった「軍政」は後の満州支配の布石としてとらえられる。本書の復刻は、今後の「満州」研究に不可欠な基本史料として研究者に利用されるであろう。

●日本人の流入
戦火が収まる前から、日本の商工業者が新たな商機を求めてつぎつぎとこの地域に流入していった。軍政の担当者が、これらの日本人を保護し、また取り締まるために講じた諸施策が記録されており、当時の「満州」における日本の民間人の動向を知ることができる。

●「軍政」の実態
軍事史研究において「軍政」はひとつの大きな分野である。軍事史研究上、詳細に記述された本書は貴重な史料である。

●興味深い地域ごとのテーマ
地域によって「馬賊対策」や「鴨緑江の水運」など個別のテーマについても記述があり、当時のこの地域のありさまを生き生きと伝える。

明治三十七八年戦役 満洲軍政史』について
日露戦争時、日本軍が、占領した中国東北部の20の都市・地域において行った「軍政」を詳細に記録した貴重資料。全体を概説する第一巻のほかは、各地域ごとに、沿革(地勢、人口、清国の統治機構等を含む)、警務、衛生、教育、運輸、産業、商業・金融などの項目を掲げ、またそれぞれの地域特有の問題も含めて、極めて詳細に記述している。
 日露戦争はのちの日本による「満州支配」の端緒と言われ、本書は「満州」研究の展開と深化に必須の史料といえる。また、特に当時多く流入していった日本人商工業者の人数、業種などその動向を示す統計をはじめ、貴重なデータを多く含んでいる。
 近代中国史研究においても、1900年代の満州が活写された詳細な地誌としての活用が期待される。
 各地の「軍政」は、戦争遂行と同時に行われ、当時の戦況と密接に結びついており、軍事史研究上も見逃せない分野である。
 底本は全11巻あり、総頁数は約10,000頁。国立公文書館所蔵「単行書」のなかに収録されているが、ほかの機関で所蔵・公開されいるという情報はない。その重要性にも関わらず「知られざる史料」であったといえるだろう。なお、編纂は関東都督府陸軍部、発行は陸軍省で、大正初期に順次刊行された。

明治三十七八年戦役 満洲軍政史 第1回配本

刊行年月 1999年09月 揃定価220,000円 (揃本体200,000円) ※分売不可 ISBN978-4-89714-804-5 C3321
A5判上製/函入

明治三十七八年戦役 満洲軍政史 第2回配本

刊行年月 2002年12月 揃定価198,000円 (揃本体180,000円) ※分売不可 ISBN978-4-89714-805-2 C3321
A5判上製/函入