
書誌書目シリーズ127
松㝢日記Ⅱ 全7巻
―西野宣明日記 明治期編―
揃定価184,800円(揃本体168,000円)
ISBN 978-4-8433-7153-4 C3300
A5判/上製/カバー装
刊行年月 2025年12月(予定)
本書の内容
江戸期に続く第二弾、明治期編と『雑録』を刊行。
明治新政府に仕えた西野宣明が、山陵の調査に携わり、また、水戸藩ゆかりの人々や国学者たちと交流する日々の中で、書物とどのように関わっていたのか。
刊行にあたって 梅田 径
『松㝢日記』の(慶応3年11月から明治15年に至る)巻71から巻111(巻93〜巻101を除く)までの32冊と、『松㝢雑録』と題された23冊の各書の抜書やメモを復刻する。今回の復刻で、江戸後期から明治中期にかけて生きた知識人の足跡をたどる第一級の史料の全貌が明らかになる。
底本は東京大学史料編纂所に現存する文部省維新史料編纂事務局旧蔵書である。第Ⅰ期の国会図書館蔵『松㝢日記』に続く、西野宣明の手になる日記であり、しばしば日記本文中にも記される『雑録』の現存部分まで復刻する。
廃藩置県の後は神祇官として陵墓の研究に邁進し、水戸に住居を移して晩年を過ごした。晩年にもスマイルズの『気概論』の抜書を記す他、多くの詩友との交流が窺えるのみならず、徳川斉昭の没後にも水戸彰考館にまつわる仕事についていたことが分かって居る。
『雑録』中には、景山公徳川斉昭の伝記に関わると思われる資料が存する他、水戸彰考館および小山田与清旧蔵書との関係を疑わせる多種多様な史資料の抜書は、斉昭の小納戸役として諸事の諮問に応じていた時期の知識形成のあり方を示すものだろう。精査の必要はあるものの、斉昭の清書の草稿と思われるものもある。
江戸と水戸との政治・文化的背景を知る上でも、重要な資料である。本復刻を通じて、江戸から明治に生きた知識人の実像と、西野を通じてみた当時の歴史、政治、文化ついて一層の研究が進むことを願ってやまない。
(帝京大学文学部日本文化学科講師/博士(文学))
書誌書目シリーズ127 松㝢日記Ⅱ 第1回配本・全5巻 ―西野宣明日記 明治期編―
刊行年月 2025年12月(予定)
定価132,000円
(本体120,000円)
978-4-8433-7154-1
書誌書目シリーズ127 松㝢日記Ⅱ 第1巻 松㝢日記 71~74(慶応3年~明治2年)
刊行年月 2025年12月(予定)
定価26,400円
(本体24,000円)
ISBN978-4-8433-7155-8
書誌書目シリーズ127 松㝢日記Ⅱ 第2巻 松㝢日記 75~79(明治2年~明治3年)
刊行年月 2025年12月(予定)
定価26,400円
(本体24,000円)
ISBN978-4-8433-7156-5
書誌書目シリーズ127 松㝢日記Ⅱ 第3巻 松㝢日記 80~84(明治3年~明治4年)
刊行年月 2025年12月(予定)
定価26,400円
(本体24,000円)
ISBN978-4-8433-7157-2
書誌書目シリーズ127 松㝢日記Ⅱ 第4巻 松㝢日記 85~88・91(明治4年~明治7年)
刊行年月 2025年12月(予定)
定価26,400円
(本体24,000円)
ISBN978-4-8433-7158-9
書誌書目シリーズ127 松㝢日記Ⅱ 第5巻 松㝢日記 92・102・104~111(明治7年~明治15年)
刊行年月 2025年12月(予定)
定価26,400円
(本体24,000円)
ISBN978-4-8433-7159-6
書誌書目シリーズ127 松㝢日記Ⅱ 第2回配本・全2巻 ―西野宣明日記 明治期編―
刊行年月 2026年08月(予定)
定価52,800円
(本体48,000円)
ISBN978-4-8433-7160-2 C3300
書誌書目シリーズ127 松㝢日記Ⅱ 第6巻 松㝢雑録 1~14
刊行年月 2026年08月(予定)
定価26,400円
(本体24,000円)
ISBN978-4-8433-7161-9
書誌書目シリーズ127 松㝢日記Ⅱ 第6巻 松㝢雑録 15~23(明治2年~明治3年) ╱書目索引・解題
刊行年月 2026年08月(予定)
定価26,400円
(本体24,000円)
ISBN978-4-8433-7162-6
