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日本書紀関連目録 —小山田与清『群書捜索目録』Ⅳ— 全11巻【new!】

書誌書目シリーズ124
日本書紀関連目録 —小山田与清『群書捜索目録』Ⅳ— 全11巻【new!】

[監修・解題] 梅田 径(帝京大学文学部日本文化学科講師/博士(文学))

揃定価242,000円(揃本体220,000円) 
ISBN 978-4-8433-6683-7 C3300
A5判/上製/カバー
刊行年月 2024年05月

関連情報

本書の内容

上古の実相を探究しようとした和学者たちは、『日本書紀』をどのように理解し、どのような関心を抱いていたのか。江戸時代における和学達成の一つの形を示す索引群。

監修の言葉     梅田 径(帝京大学文学部日本文化学科講師/博士(文学))

 国立国会図書館蔵『群書捜索目録』のうち、『日本書紀』に関わる索引類を復刻する。小山田与清の実父である田中本孝は『日本書紀』の書入版本を持っていたらしく、もりおか歴史文化館蔵小山田与清旧蔵の書入版本にもその本が校合に加えられたことが知られている。そもそも与清自身も村田春海門下として歌書や上代の文献調査を学問の入口にしたらしい。与清の書入本と索引が揃う珍しい例でもあり、江戸時代後期の和学の研究水準をうかがう上でも重要な索引群である。
 また、『日本書紀』において、検索方法と範囲が異なる二種の索引を作成していたことも興味深い。同時代には多種の『日本書紀』、『万葉集』などの索引が作られていたことも知られている。これら同時代の索引との比較研究も興味深いテーマとなるだろう。また、『日本紀通証目録』の索引も『日本書紀』の研究水準を知る上で重要であろう。小山田与清の索引類は一次史料として使われることを想定してのものが多いが、谷川士清への評価とあわせて注意される。
 小山田与清は『日本書記』を多数の伝本と校合して書写していることが、彰考館文庫本小山田与清旧蔵『日本書紀』の記載から知ることができる。与清は『日本書紀』、『万葉集』といった古代の文献の刊本に校合・注釈を施して研究している。上代文学研究者としての与清の評価は十分に定まっておらず、考証、書入などとの比較検討が求められている。
 これは、江戸後期において上古の実相を探究しようとした和学者たちにとって、その根幹資料となる『日本書紀』がどの程度理解されていたのか、どのような関心に基づいて被注していたのかを具体的に示す資料でもある。江戸時代における和学の達成のひとつの形を、この索引と検索対象に見出すことができるだろう。

書誌書目シリーズ124 日本書紀関連目録 —小山田与清『群書捜索目録』Ⅳ 第1回配本 全5巻

刊行年月 2024年05月 定価110,000円 (本体100,000円) ISBN978-4-8433-6684-4 C3300

書誌書目シリーズ124 日本書紀関連目録 —小山田与清『群書捜索目録』Ⅳ 第1巻 日本紀類語 一

刊行年月 2024年05月 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-6685-1

書誌書目シリーズ124 日本書紀関連目録 —小山田与清『群書捜索目録』Ⅳ 第2巻 日本紀類語 二

刊行年月 2024年05月 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-6686-8

書誌書目シリーズ124 日本書紀関連目録 —小山田与清『群書捜索目録』Ⅳ 第3巻 日本紀類語 三

刊行年月 2024年05月 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-6687-5

書誌書目シリーズ124 日本書紀関連目録 —小山田与清『群書捜索目録』Ⅳ 第4巻 日本紀類語 四

刊行年月 2024年05月 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-6688-2

書誌書目シリーズ124 日本書紀関連目録 —小山田与清『群書捜索目録』Ⅳ 第2回配本 全6巻

刊行年月 2024年08月 揃定価132,000円 (揃本体120,000円) ISBN978-4-8433-6690-5 C3300

書誌書目シリーズ124 日本書紀関連目録 —小山田与清『群書捜索目録』Ⅳ 第7巻 日本紀類語 九

刊行年月 2024年08月 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-6692-9

日本書紀関連目録 —小山田与清『群書捜索目録』Ⅳ 第10巻 日本紀通証目録 三・四

刊行年月 2024年08月 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-6695-0