HOME書籍検索 > 戦後中国引揚者聴取資料 全23巻【new!】

戦後中国引揚者聴取資料 全23巻【new!】

戦後中国引揚者聴取資料 全23巻【new!】
—外交史料館所蔵「中共事情」—

[監修・解説] 大澤 武司(福岡大学人文学部教授)

揃定価460,900円(揃本体419,000円) 
ISBN 978-4-8433-6359-1 C3331
A4判/上製/カバー

関連情報

本書の内容

戦後、中国からの引揚者に対して行われた、 膨大な聴き取り調査の記録。 留用・革命の実態を克明に証言し、 日中間の知られざる歴史に光を当てる重要資料。

第一回配本・全5巻 揃定価:本体85,000円+税 ISBN978-4-8433-6360-7 C3331 2022年7月刊行予定
第二回配本・全5巻 揃定価:本体97,000円+税 ISBN978-4-8433-6366-9 C3331 2022年12月刊行予定
第三回配本・全6巻 揃定価:本体117,000円+税 ISBN978-4-8433-6372-0 C3331 2023年7月刊行予定
第四回配本・全7巻 揃定価:本体120,000円+税 ISBN978-4-8433-6379-9 C3331 2023年12月刊行予定


電子書籍 同時刊行予定!!
価格等は、KinoDen/Maruzen eBook Library/EBSCO eBooks ほか各サービスにお問い合わせ下さい。

刊行にあたって   大澤 武司

 本資料集『中国引揚者聴取資料 —外交史料館所蔵「中共事情」—』全二三巻は、一九五〇年代半ばに実現した後期集団引揚で中華人民共和国(いわゆる「中共地域」とされた)から「帰国(帰還)」した引揚者たちを対象とした聴取調書「中共事情」を影印復刻したものである。当時、中国政府は、これらの日本人が自ら望んで戦後の中国に残留したとし、その日本への帰還はあくまで「本人の希望に基づく〈帰国〉」であると強弁し、中国側による強制的な抑留とは認めなかった。
 これらの引揚者たちは、中国共産党・軍・政府による留用技術者やその家族が大部分を占め、国共内戦や朝鮮戦争に参加したものなどを含んでいた。留用技術者には、旧満鉄の鉄道関係技術者をはじめ、地質学者を含む地下資源採鉱技術者、医者や看護士などの医療関係者、さらには戦争には不可欠な自動車運転手や修理工など幅広い日本人が含まれた。そして、国共内戦が旧「満洲国」地域から華北や華中、さらには華南などに拡大するのに伴い、その行動範囲も次第に広がり、その見聞は中国全土をカバーするものとなった。つまり、これらの引揚者たちは、戦後初期の日本とは国交がなかった中華人民共和国、すなわち「竹のカーテン」のかなたの〈革命中国〉の生の情報を保持する極めて貴重な情報源となった。
 本「中共事情」は、内閣官房調査室に関係を持ったとされる「陸隣会」(睦隣会とする説もあり)と呼ばれる機関が作成したといわれる。同会は連合国総司令部(GHQ)のG2(参謀第二部)と関係が深かった情報収集グループ「河辺機関」に源流を持ち、帰還したシベリア抑留将兵への尋問調査を通じたソ連情報の収集・分析の経験を有する旧日本軍幹部なども加わって組織されたといわれる。
 近年、アメリカでの『CIAファイル』などの関係文書の機密解除を受け、占領下日本における旧軍関係者の対GHQ・対アメリカ協力の実態の解明が進みつつある。そこでは有末精三や河辺虎四郎、服部卓四郎、辰巳栄一ら元高級将校が中心となり、旧軍関係者を組織し、対共産圏情報収集を担ったことが明らかにされている。本資料集が収める一連の「中共情報」は、戦前から脈々と続く防共諜報のスペシャリストたちの手によるものといえる。なお、この「陸隣会(睦隣会)」の系譜は、世界政経調査会に受け継がれて今日に至っているともいわれる。
 一九五三年七月から一九五六年末まで刊行されたと目される「中共事情」は、外務省外交史料館ならびに公益財団法人東洋文庫にまとまったかたちで所蔵される。先行研究は、通算一〇〇〇号程度が存在するとするが、本資料集ではそのうち体系的に把握が可能な外交史料館所蔵分を採録する。その内容は、朝鮮戦争やインドシナ戦争に対する中国の協力・介入の状況や中国共産党軍の編成や整備、戦法などの軍事関連情報を中心に、中国各地の資源開発の状況、各種重工業の実態、各主要都市の軍事・政治関連施設の状況など多岐にわたる。
 本資料集はタイトルを「聴取資料」としたが、調書そのものは、引揚者からの聴取情報を基礎としながらも、かつて日本が蓄積してきた中国に関連する各種資料との比較検討を通じ、作成者である「調査員」が高度な分析・評価を付したものとなっている。また、調書を彩る詳細な地図や挿絵の精密さは、「調査員」の専門性の高さを示すものとなっている。すなわち、そこには対共産圏インテリジェンスのスペシャリストによる史料批判を経た良質な中国情報が数多く含まれており、建国初期の中国の実態を理解するために不可欠かつ貴重な体系的資料群であるといえる。
(福岡大学人文学部教授)

【本書の特色】

●一九五三年から一九五六年まで、日本の情報機関「陸隣会」が、中国からの帰国者を対象に行った聴取の記録「中共事情」(全八十一巻、外務省外交史料館蔵) を、影印形式で刊行。
●証言者には、日本の敗戦後も中国に留まり、中国共産党に協力した日本人=留用者が多く、彼らが鉄道・医療・鉱工業などの分野で如何に中国の再建に努力したかを伝える。
●留用者が勤務した工場、病院、交通・行政機関等について、その規模、生産設備、労働者の勤務状況等、具体的な数値や詳細な地図とともに、機関の実態を明らかにする。
●国共内戦、共産革命、朝鮮戦争の時期において、証言者が外国人として見聞きした中国社会の実態を克明に記録しており、地方志や文史資料を補完する資料となる。
●最終巻に「解説」及び総目次、被聴取者の経歴要約を掲載する。
●収録資料の一例(『中共事情』第一巻、昭和二十八年より)鶴崗炭坑関係/東北の空軍教育及び西北鉄道関係/中央政府の治水機構/中国政府の指導精神と人民の思想/ハルピンの抑留関係 他

戦後中国引揚者聴取資料 第1回配本 全5巻 —外交史料館所蔵「中共事情」—

刊行年月 2022年07月(予定) 揃定価93,500円 (揃本体85,000円) ISBN978-4-8433-6360-7 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第1巻 「中共事情」綴  第1〜4巻

刊行年月 2022年07月(予定) 定価23,100円 (本体21,000円) ISBN978-4-8433-6361-4 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第2巻 「中共事情」綴  第5〜7巻

刊行年月 2022年07月(予定) 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-6362-1 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第3巻 「中共事情」綴  第8〜10巻

刊行年月 2022年07月(予定) 定価17,600円 (本体16,000円) ISBN978-4-8433-6363-8 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第4巻 「中共事情」綴  第11〜13巻

刊行年月 2022年07月(予定) 定価17,600円 (本体16,000円) ISBN978-4-8433-6364-5 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第5巻 「中共事情」綴  第14〜16巻

刊行年月 2022年07月(予定) 定価15,400円 (本体14,000円) ISBN978-4-8433-6365-2 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第2回配本 全5巻 —外交史料館所蔵「中共事情」—

刊行年月 2022年12月(予定) 揃定価106,700円 (揃本体97,000円) ISBN978-4-8433-6366-9 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第6巻 「中共事情」綴  第17〜19巻

刊行年月 2022年12月(予定) 定価18,700円 (本体17,000円) ISBN978-4-8433-6367-6 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第7巻 「中共事情」綴  第20〜22巻

刊行年月 2022年12月(予定) 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-6368-3 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第8巻 「中共事情」綴  第23〜25巻

刊行年月 2022年12月(予定) 定価16,500円 (本体15,000円) ISBN978-4-8433-6369-0 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第9巻 「中共事情」綴  第26〜29巻

刊行年月 2022年12月(予定) 定価26,400円 (本体24,000円) ISBN978-4-8433-6370-6 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第10巻 「中共事情」綴  第30〜33巻

刊行年月 2022年12月(予定) 定価25,300円 (本体23,000円) ISBN978-4-8433-6371-3 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第3回配本 全6巻 —外交史料館所蔵「中共事情」—

刊行年月 2023年07月(予定) 揃定価128,700円 (揃本体117,000円) ISBN978-4-8433-6372-0 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第11巻 「中共事情」綴  第34〜36巻

刊行年月 2023年07月(予定) 定価26,400円 (本体24,000円) ISBN978-4-8433-6373-7 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第12巻 「中共事情」綴  第37〜39巻

刊行年月 2023年07月(予定) 定価28,600円 (本体26,000円) ISBN978-4-8433-6374-4 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第13巻 「中共事情」綴  第40〜42巻

刊行年月 2023年07月(予定) 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-6375-1 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第14巻 「中共事情」綴  第43〜45巻

刊行年月 2023年07月(予定) 定価16,500円 (本体15,000円) ISBN978-4-8433-6376-8 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第15巻 「中共事情」綴  第46〜48巻

刊行年月 2023年07月(予定) 定価15,400円 (本体14,000円) ISBN978-4-8433-6377-5 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第16巻 「中共事情」綴  第49〜52巻

刊行年月 2023年07月(予定) 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-6378-2 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第4回配本 全7巻 —外交史料館所蔵「中共事情」—

刊行年月 2023年12月(予定) 揃定価132,000円 (揃本体120,000円) ISBN978-4-8433-6379-9 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第17巻 「中共事情」綴  第53〜56巻

刊行年月 2023年12月(予定) 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-6380-5 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第18巻 「中共事情」綴  第57〜60巻

刊行年月 2023年12月(予定) 定価22,000円 (本体20,000円) ISBN978-4-8433-6381-2 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第19巻 「中共事情」綴  第61〜63巻

刊行年月 2023年12月(予定) 定価17,600円 (本体16,000円) ISBN978-4-8433-6382-9 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第20巻 「中共事情」綴  第64〜67巻

刊行年月 2022年12月(予定) 定価19,800円 (本体18,000円) ISBN978-4-8433-6383-6 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第21巻 「中共事情」綴  第68〜77巻

刊行年月 2022年12月(予定) 定価18,700円 (本体17,000円) ISBN978-4-8433-6384-3 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第22巻 「中共事情」綴  第78〜81巻

刊行年月 2022年12月(予定) 定価18,700円 (本体17,000円) ISBN978-4-8433-6385-0 C3331

戦後中国引揚者聴取資料 第23巻 総目次・解説

刊行年月 2023年12月(予定) 定価15,400円 (本体14,000円) ISBN978-4-8433-6386-7 C3331