江戸幕府の役職就任と文書管理
定価9,680円(本体8,800円)
ISBN 978-4-8433-6286-0 C3021
A5判/上製/カバー装
刊行年月 2022年04月
※在庫僅少
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本書の内容
幕政期の大名・旗本は官職を得るためにいかに奔走したか—。 彼等の昇進活動と仲介する文書から読み解く新たなる幕藩政治史。
第15回 徳川奨励賞受賞
★電子書籍版も刊行しています★
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目次
●序 章 研究史の整理と本論の課題
●第一章 『九冊物』からみた奏者番と記録作成
●第二章 奏者番の師弟関係と文書継承
●第三章 寛政改革期の文書政策と寺社奉行
●第四章 寺社奉行吟味物調役の成立過程と昇進活動
●第五章 天保期老中における文書管理と幕府人事
—『御覚之控』を中心に—
●第六章 天保期老中における手留の収集と文書管理
—水野家・真田家を事例に—
●第七章 慶応期奏者番における師弟関係と手留管理
●終 章
本書の特色
●幕府人事の決定過程における老中の役割を明らかにする。
●老中・寺社奉行・奏者番といった大名役への昇進過程にはたした文書とその管理の重要性を解明する。
●松平定信による幕府文書の徹底管理政策を考察し、実務レベルでの対応にも注目する。
●水野忠邦旧蔵の秘蔵文書や収納簞笥から、幕府人事の決定過程や水野家による文書の徹底管理の形跡をひもとく。