日本百貨店業発展史
― 会社史で見るデパート経営
定価2,860円(本体2,600円)
ISBN 978-4-8433-6285-3 C3034
A5判/並製/カバー装
刊行年月 2022年03月
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本書の内容
三越、髙島屋、松屋、 大丸、そごう等々。 会社史を軸として 多角的に俯瞰する 日本の呉服店系百貨店の経営の歴史。
電子書籍 同時刊行予定!!
価格等は、KinoDen/Maruzen eBook Library/EBSCO eBooks ほか各サービスにお問い合わせ下さい。
目次
◆まえがき
序 章 先行文献の整理
◆第1部◆三越編
第1章 三井呉服店案内の裏面
第2章 営業部長日比翁助の模索
第3章 三越の成立と発展
第4章 三越大阪支店の再興に集結した優秀な人材と営業方針
◆第2部◆呉服系百貨店編
第5章 松屋の発展とその礎石
第6章 大丸の経営精神と専務取締役里見順吉
第7章 髙島屋の経営発展と飯田家
第8章 十合の創業と百貨店化
終 章 百貨店業史研究の課題と方向性
本書の特色
●江戸時代から始まる呉服店研究がこれまでの定石だった百貨店史研究に、会社史を資料として縦横に使うことを取り入れ、多面的な百貨店史研究を推進させた成果の1冊。
●序章の「先行文献の整理」では、是までの百貨店史研究を商業史、経営史のみならず、美術史を含む文化史やメディア史などの社会学的考察までを網羅した。今後の研究史に十分に益する。
●各百貨店の興隆をになった人々の息吹や企業の歴史の襞までたどれる歴史を描いた論文集。
●終章では、百貨店の地理学的研究(立地・空間と経済・社会との関係)や外商組織の研究を提唱し、新たな百貨店の発展を模索する。
【著者紹介】末田智樹(すえた ともき)
1967年、福岡県生まれ。岡山大学大学院文化科学研究科博士課程修了。現在、中部大学人文学部教授。博士(経済学・岡山大学)、博士(学術・昭和女子大学)。主著『藩際捕鯨業の展開—西海捕鯨と益冨組—』(御茶の水書房、2004年)、『日本百貨店業成立史—企業家の革新と経営組織の確立—』(ミネルヴァ書房、2010年)、『老舗百貨店の接客法—松坂屋の史料が語る店員の“心得”—』(風媒社、2019年)