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日本人と動物の歴史② 野生動物

日本人と動物の歴史② 野生動物

定価3,080円(本体2,800円) 
ISBN 978-4-8433-5223-6
刊行年月 2017年11月

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本書の内容

 第2巻では、日本人と野生動物のつき合いの歴史をたどります。縄文時代の人々は身近な動植物を利用して、1万年以上の長い期間にわたり生活を持続してきました。野生動物の肉は食料であり、毛や皮は衣料にし、骨や角で道具をつくりました。野生動物は神からの授かりものとしてまつり、感謝の気持ちで利用してきたのです。弥生時代以降も野生動物をはじめとする自然の恵みに対する感謝の気持ちを持ち続け、日本各地でいろいろな行事がおこなわれてきました。  
 日本に生息し、日本人の生活を支えてきた野生動物、とくに哺乳類が中心ですが、昔から未知なる不思議な動物として日本人を熱狂させた外国産の代表的な動物についても触れました。ゾウ、ライオン、キリンの3種は「動物園の三種の神器」といって、動物園になくてはならないスター動物とされていました。1882(明治15)年に上野動物園が開園してから25年後の1907(明治40)年に上野動物園ではこの三種の神器がそろったのです。その後、各地に動物園ができ、多くの動物園でこの3種が飼われ動物園を支えてきました。1972(昭和47)年に上野動物園はジャイアントパンダを迎え、一躍人気者になりました。国民を熱狂させた野生動物としてトラを含めて紹介します。(本書『はじめに』より抜粋)