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DVD版 ものがたり日本文学史 3 近代篇Ⅰ・近代篇Ⅱ・現代篇

DVD版 ものがたり日本文学史 3 近代篇Ⅰ・近代篇Ⅱ・現代篇

定価19,800円(本体18,000円) 
ISBN 978-4-8433-3718-9 C1891
刊行年月 2012年02月

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本書の内容

「近代篇Ⅰ」
明治五年十二月二日。その翌日は明治六年一月一日……!? 明治政府は太陽暦を採用。この時期日本には急速な欧化目近代化の嵐が吹いていた。この欧化の波を受け、数多くの翻訳がなされ、やがて《写実主義》が提唱されるあたりから、日本の近代文学は始まります。案内役は、二葉亭四迷と森鴎外。何もない野原に突然出現する畳にそれぞれの主義主張を代表する人物が鎮座。この各文学派を表す畳を使って、一見複雑にみえる近代文学を整理します。また、当時の文学雑誌や初版本が実物で登場するため、教科書よりも強いインパクトで生徒さんの知的好奇心を刺激することでしょう。
約23分

「近代篇Ⅱ」
何もない野原の上に、畳で作られた文壇の見取図が広がっています。そう、これは、「近代篇Ⅰ」で出来上ったものです。続きの畳を置いてみましょう。この巻は、自然主義と反自然主義各派の相克という構図で展開していきます。案内役は、前回にひき続き、森鴎外と二葉亭四迷。そして後半、宮沢賢治へ引き継ぎます。大逆事件(明治四十三年)、関東大震災(大正十二年)などの歴史的大事件と文壇の変化を関連づけ、文学史の流れをつかみ易いよう配慮いたしました。このようなかたちで時代背景がわかると、作家や作品の特質も頭に入りやすいと思います。
約23分

「現代篇」
その天の川の水を、見きわめようとしましたが、はじめはどうしてもそれが、はっきりしませんでした。けれどもだんだん気をつけていると、そのきれいな水は、ガラスよりも水素よりもすきとおって……、 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の一部です。『ものがたり日本文学史』最終巻は賢治が、その透きとおった眼で、日本文学の大河を案内します。革命の文学であるプロレタリア文学と、文学の革命を目指した新感覚派の二項対立から始まり、第二次世界大戦をへて、無頼派、戦後派、第三の新人、そして、文壇の組織性がなくなり、大江健三郎をはじめ、みな個人的な文学活動へと移ってゆくまで。野原に広がった文壇見取図はいよいよ完成です。
約24分