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愛国婦人会台湾本部沿革誌 全2巻

愛国婦人会台湾本部沿革誌 全2巻

[解説] 洪郁如

定価61,600円(本体56,000円) ※分売不可
ISBN 978-4-8433-2758-6 C3321
A5判上製/函入
刊行年月 2007年10月

本書の内容

全2巻揃 発足(1904年)から1940年までの愛国婦人会台湾本部の活動を、詳細な資料やデータとともに記した大著。愛国婦人会が、日本の台湾支配の歴史にどのように関わってきたかを知るための好史料。

【本書の特色】
●近代日本における最大の婦人団体である愛国婦人会の、植民地台湾における活動の全貌を詳細なデータとともに示す。

●植民地における婦人団体の活動記録として、近代日本女性史研究に有益な史料。

●台湾総督府の非公式機関として、人事・制度・資金面で植民地統治を補完した愛国婦人会の活動は、台湾原住民族の統治や霧社事件、戦時体制など、台湾の政治史の上でも重要。

一九四一(昭和十六)年に刊行された『愛国婦人会台湾本部沿革誌』(愛国婦人会台湾本部発行)を二分冊にして復刻。愛国婦人会は一九〇一(明治三十四)年に奥村五百子の主唱のもと、軍部や近衛篤麿の支援を得て発足した日本初の全国規模の婦人団体であり、傷痍軍人や戦死者遺族の救護を目的とした。一九〇四(明治三十七)年には台湾支部が結成された(一九三三年に「台湾本部」となる)。台湾における愛国婦人会は、救護の対象が台湾原住民族に対する弾圧の任にあたった警察官・役人にまで拡大される。台湾総督府の非公式機関として「理蕃政策」を支援し、のちには植民地における女性統合の役割を担う、日本の台湾統治を補完した存在であった。本書は、発足から一九四〇(昭和十五)年までの愛国婦人会台湾本部の活動を、詳細な資料やデータとともに記した大著で、愛国婦人会が、日本の台湾支配の歴史にどのように関わってきたかを知るための好史料である。