HOME書籍検索 > 近代日本アート・カタログ・コレクション 補遺篇 青龍社 全2巻

近代日本アート・カタログ・コレクション 補遺篇 青龍社 全2巻

近代日本アート・カタログ・コレクション 補遺篇 青龍社 全2巻

[監修] 青木茂 [編纂] 東京文化財研究所 [解説] 川口直宜

揃定価39,600円(揃本体36,000円) 
ISBN 978-4-8433-2505-6 C3371
刊行年月 2007年06月

関連情報

本書の内容

◎明治初期から戦前まで、全国に散逸した美術展資料を集成。
近代日本美術研究に不可欠の資料、展覧会関係文献を復刻集成。
本企画は、明治初年から第二次世界大戦前までに開催された美術展のカタログを集成するものです。アート・カタログには、作品目録・図版・関係論文・作品解説・年譜などが含まれており、これらは美術研究に欠かせない資料といえます。しかし、会期中に会場で販売され、書店などの通常の流通経路にのらないため、図書館・研究機関などでの所蔵が極めて少ないのが現状です。本企画は公共機関・私立の団体・個人等の所蔵者のご厚意のもとに復刻集成の運びとなったものです。
関東大震災や第二次世界大戦の災禍により失われた美術作品や、海外に流出した日本の美術品を辿ることが出来るほか、新たに発掘された作品を固定する材料でもあります。何を創り、集め、どう評価したか、また美術が社会にどのように受け容れられてきたかという視点は、個々の作品・作家からだけでは得られません。開化以来西洋文化の強い影響をうけた日本文化が、伝統の上に近代化されていく過程を探求することが出来る、もっとも基礎的な資料です。

★特 色
●団体・テーマごとに、気鋭の研究者による解説を付す。
●災禍で失われたものや海外に流出したものにあたることが出来ます。
●展覧会会場での限定版売のみのものが多いため、所蔵機関も極めて少なく、これまで閲覧が非常に困難であったものばかりです。

★特にお薦めしたい方
美学・美術史・芸術学・文化史などの研究者・研究室。大学図書館。美術館。公共図書館。アートマネージメント関係者、美術館学芸員、キューレター、ギャラリー経営者など。

■青龍社(せいりゅうしゃ)
大正3年(1914)に再興された日本美術院を活動の舞台としていた川端龍子が、昭和3年日本美術院を脱退し、翌4年(1929)に「床の間芸術ではない堅剛な芸術の創造と会場芸術の樹立」を実践する場として創設した在野団体。画塾御形塾の塾員約20名を加えたメンバーから成る。同年9月上野の東京府美術館で第1回展を開催し、龍子をはじめとして福田豊四郎・阪口一草らが出品。以後毎年展覧会を開催し、昭和6年(1931)第3回展からは招待出品制を取り入れ、同8年(1933)からは一般公募展に改正した。また同年より春季展も開催する(三越)。主な作家に加納三楽輝・阪口一草・落合朗風・福田豊四郎・川口春波・山崎豊・安西啓明・横山操らがいる。昭和41年(1966)龍子の死去により解散。