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書誌書目シリーズ80
蔵書目録にみる仙台藩の出版文化 全４巻
揃定価83,600円（揃本体76,000円） ※分売不可
ISBN 978-4-8433-2183-6 C3300
Ａ５判／上製／函入
刊行年月 2006年08月
本書の内容
藩主家から庶民までの蔵書目録十五点を収録。仙台藩の文化活動の広がりと深さ。蔵書目録を使った新たな出版文化研究。
仙台には、「五文庫」といわれる五つの名高い蔵書群があった。藩主家の伊達家の蔵書から、公事師として成功し財をなし、買い求めた蔵書を庶民に公開した青柳文蔵の青柳文庫まで五つ挙げられる。今回収録する目録は、藩主家の伊達家の蔵書目録から藩内の種々の階層が残した蔵書目録迄15点。いずれも近世から明治期に必要があって作られた蔵書目録ではあるが、江戸時代に作成された原本が伝わらない目録も多い現状下では江戸時代の蔵書内容を伺うことの出来る貴重な写本である。
また、今回新たに発掘し収録した鹽竃神社に残る「献納書目」や、藩内地主家の「甘柿舎叢書」からは、蔵書の集積過程を探ることができ、総体として近世以降の伊達家を中心とした仙台藩の文化活動の広がりと奥の深さを伺うことのできる蔵書目録となっている。