HOME書籍検索 > 海外神社史

海外神社史

海外神社史

[著] 小笠原省三 [解説] 保坂正康 [編集・解題] 嵯峨井建 [編集・解題] 菅 浩二

定価26,400円(本体24,000円) 
ISBN 978-4-8433-1264-3 C3021
A5判/上製/函入
刊行年月 2004年09月
※品切れ

本書の内容

日本の植民地史、移民史、宗教史研究に必須の著作。

戦前・戦後を通じて、海外の日本人に神道を布教し、また、海外の神社建立活動や研究・評論を行なった神道家である小笠原省三の著作『海外神社史 上巻』を復刻。
 小笠原省三は、戦後の困難な状況のなかであえて本書を刊行したが、残念ながら計画していた「下巻」の刊行には至らなかった。ただし、多くの海外神社関係者の寄稿も含めて、この「上巻」は、1冊でまとまった著作であり、旧植民地研究や移民史研究に多くの研究材料を提供するものとして、基本図書と評価されている。
 なお、小笠原省三の戦前の名著『海外の神社 付ブラジル在留邦人の教育と宗教』の刊行も予定しています。

【本書の特色】
●“海外神社”という日本近代史上の重要な事象についての必須の文献である小笠原省三の著作を復刻出版し、植民地史、移民史、宗教史などの研究に資する。

●“海外神社”を現出させた思想的政治的背景が論じられており、近代日本の一面を知ることができる。

●アジア、南米の神社を踏査した記録は、当時の神社や社会状況、人物まで含めたルポとして貴重である。

『海外神社史』目次
第一輯 祭神篇
 総論
  天照大神を奉斎せる神社
  天皇及皇族を奉斎せる海外の神社
  出雲系の神神を奉斎せる神社
  国魂神を奉斎せる海外の神社
  金刀比羅神を奉斎した神社
  八幡神を奉斎した神社
  特殊な神神
第二輯 海外神社運動の史的展望
 明治より大正まで
 大正より昭和まで
  朝鮮神宮の奉斎
  朝鮮神宮鎮座祭に赴く
  対朝鮮運動の展開
  神社をブラジルに―官大諏訪神社の海外進出―
  鮮満の神社と朝鮮人問題
  東亜民族文化協会
  従軍神職の制度制定運動とその発布
  全国神職会の皇軍慰問慰霊使節
  師範学校大陸科の神祇講座
  全国神職会の主催せる北京に於ける祭典
  全国神職会の中支祭典
  海外神社の祭神
第三輯 諸家の寄稿と回答
 (寄稿)
 神社関係者からの回答(その一)
 回答(その二)