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近代日本アート・カタログ・コレクション 第4回配本 二科会/春陽会 全16巻

近代日本アート・カタログ・コレクション 第4回配本 二科会/春陽会 全16巻

揃定価255,200円(揃本体232,000円) 
ISBN 978-4-8433-0746-5 C3371
A5・B5判上製/函入
刊行年月 2002年11月

関連情報

本書の内容

■二科会・・・一部品切れ
大正3(1914)年創立の美術団体。文部省美術展覧会第二部(洋画部門)を、第一部(日本画)と同じように新旧二科に分ける運動が、大正3年に起こったが、当局に受け入れられず、在野団体として設立された。同年10月第一回展を開催。石井柏亭、津田清楓、梅原龍三郎、山下新太郎、小杉未醒、有島生馬、斉藤豊作、坂本繁二郎、湯浅一郎、安井曽太郎、森田恒友、政宗得三郎、熊谷守一、中川紀元、小出樽重、黒田重太郎、古賀春江、児島善三郎、里見勝蔵、東郷青児、国吉康雄、藤田嗣治、北川民次らが参加し、新傾向作家を擁する代表的美術団体として活動した。
 しかし、会員の出入りが多く、昭和5(1930)年の独立美術協会、昭和11(1936)年の一水会、昭和13(1938年)の九室会、昭和20(1945)年の行動美術協会、昭和20(1947)年の第二紀会(後に、二紀会と改称)、昭和30(1955)年の一陽会などが分離独立することになる。
 大正8(1919)年に彫刻部、昭和20(1945)年に工芸部・理論部、昭和26(1951)年に漫画部・商業美術部、昭和28(1953)年に写真部を新設し活動範囲を拡大。現在は、絵画部・彫刻部・商業美術部・写真部の四部からなり、毎年秋に公募展を開催している。

■春陽会
大正11(1922)年創設の美術団体。日本美術院洋画部を退会した小杉放庵、森田恒友、山本鼎らが、梅原龍三郎、岸田劉生、木村荘八、中川一政、さらに石井鶴三、萬鉄五郎らを迎えて結成された。翌年5月、第一回展を上野公園竹之台陳列館で開催。のち、斉藤与里、山脇信徳、小山敬三、林倭衛、長谷川潔、鳥海清児、岡鹿之助らも加わった。昭和3(1928)年の第6回展からは、山本鼎が日本創作版画協会の設立に関わったことから版画室を設置し、長谷川潔を会員に迎えた。昭和4(1929)年には、春陽会洋画研究所を開設、全国各地で夏季洋画講習会を開催し、機関誌『イーゼル』を発行するなど後進の育成にあたった。研究所は昭和12(1937)年に閉鎖するが、昭和18(1943)年に春陽会教場を発足して活動を再開した。
 二科会に次ぐ歴史を持つ団体であり、現在は絵画部・版画部の二部制をとり、毎年春に公募展を開催している。