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東海道神奈川宿本陣石井順孝日記 全3巻

東海道神奈川宿本陣石井順孝日記 全3巻

[監修] 青木美智男 [校訂] 小林風 [校訂] 石綿豊大

C3021
A5判製/函入/平均450頁

本書の内容

神奈川県立公文書館所蔵・石井家文書のうち、神奈川宿本陣の名主代理となった父・石井弥十郎の代理を勤めた順孝の日記を翻刻。時代が正に激動期へと入りかける、文政6(1823)年半ばから天保4(1833)年までの11年間、神奈川宿本陣や宿場業務だけではなく日常生活も克明に記されており、日本近世史や近世交通史などの研究者たちの間では注目されてきた日記である。地域からみた時代の流れと複雑な立場にある順孝の気持ちの吐露―。民衆史の一級史料でもある。本書の刊行にあたり、巻末には用語解説と神奈川宿及び石井順孝日記に関する概説を付し、史料を利用する上で参考となるようにした。

●東海道神奈川宿
東海道の宿駅の一つで、品川・川崎についで3番目。川崎宿へは2里半、次の保土ヶ谷宿へは1里9丁隔てる。江戸日本橋から歩き始めて7里の距離に位置するため、参勤交代で江戸と国許を往復する大名行列、琉球の謝恩使・慶賀使など公用で東海道を行き来する人々の出入りが多かったが、海陸の要衝に位置したため、物資や情報の出入りも多かった。また、庶民にとっては、江戸から近いので、とくに足弱な老人や女子供が最初に泊まる宿場であり、鎌倉・江の島への物見遊山や箱根大山への参詣人が多かったことから当時は大変賑わった。天保14(1843)年の家数1341軒、旅籠屋58軒、人口5793人。

【本書の特色】
1.神奈川県立公文書館所蔵、神奈川宿本陣石井家文書の日記を翻刻したものである。
2.東海道の江戸に近い神奈川宿の名主も兼ねる本陣石井家の記録であり、交通史の第一級史料である。
3.宿駅の公的業務のみでなく、名主一家及び宿内の人びとの日常生活まで浮かび上がらせる庶民生活史の貴重な第一級史料である。
4.巻末に、用語解説と神奈川宿及び石井順孝日記に関する概説を付し、史料を利用するうえで参考となるようにした。
 
 

東海道神奈川宿本陣石井順孝日記 第1巻 文政6年~文政8年

刊行年月 2001年05月 定価8,800円 (本体8,000円) ISBN978-4-8433-0302-3 C3021
A5判製/函入/平均450頁

東海道神奈川宿本陣石井順孝日記 第2巻 文政9年~文政13年  

刊行年月 2002年06月 定価8,800円 (本体8,000円) ISBN978-4-8433-0303-0 C3021
A5判製/函入/平均450頁

東海道神奈川宿本陣石井順孝日記 第3巻 文政14年~天保4年  

刊行年月 2003年05月 定価13,200円 (本体12,000円) ISBN978-4-8433-0304-7 C3021
A5判製/函入/平均450頁