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映画科学研究 全5巻【new!】

映画科学研究 全5巻【new!】

[監修・解説] アーロン・ジェロー

揃定価137,500円(揃本体125,000円) 
ISBN 978-4-8433-5577-0 C3374
A5/上製/クロス装/カバー
刊行年月 2019年09月

関連情報

本書の内容

トーキー、経営、検閲、配給、シナリオ作法、映画技法……。実践から理論まで、昭和初期における映画界の根本的な問題を研究。日本における映画学の原点の一つ、『映画科学研究』全巻を収録。

刊行にあたって         アーロン・ジェロー

 世界的な傑作を数多く生み出した日本映画における豊かな歴史は、地道な努力と土台作りの成果によるものであった。映画作家は撮影所などで先輩を見習い、訓練されることで実践的に映画芸術を身につけるだけにとどまらなかった。多くの場合、映画芸術家は映画を研究・分析し、またその成果を撮影所内外に発表した。『映画科学研究』はその歴史の画期的な試み——現場人による本格的な映画の「科学的」研究誌であった。昭和初期、当時の最先端を走っていた映画監督の村田実と牛原虚彦の監修のもと、溝口健二、小津安二郎、依田義賢、伊丹万作、夏川静江、碧川道夫、鈴木伝明、根岸耕一や森岩雄などといった監督から俳優まで映画製作に携わった豪華な面々のほか、田中三郎、石巻良夫、池田寿夫、岸松雄、双葉十三郎などの評論家が加わり、当時の映画界の根本的な問題を研究。それらはトーキーの導入、撮影所や映画館の経営、検閲、映画配給、シナリオの作法、映画技法の活用方法、映画と他芸術の関係に至るまで、実践から理論的な問題までが取り上げられた。注目すべきは、各号において当時公開された映画まるごと一本について詳細に分析されている点である。『映画科学研究』は、まさに日本における映画学の原点の一つである。
                                         (イェール大学教授)

【本書の特色】

●現場人による最初の科学的研究の試み
昭和初期、当時の最先端を走っていた映画監督・村田実と牛原虚彦監修のもと、1928年から1932年まで、全10号が刊行された、現場人による本格的な映画の「科学的」研究誌。
●錚々たる執筆陣
溝口健二、小津安二郎、依田義賢、伊丹万作、夏川静江、碧川道夫や森岩雄等々、豪華な監督・俳優、さらには田中三郎、石巻良夫、双葉十三郎などの評論家に至るまで、錚々たる執筆陣。
●海外の映画理論も紹介
アメリカ、フランス、ドイツ、ソビエト等々、最新理論を紹介。
●当時の映画界の根本的な問題を研究
各号において、当時公開された映画まるごと一本について詳細に分析するとともに、撮影所や映画館経営、検閲、映画配給、シナリオの作法、映画技法の活用方法等々、実践から理論的な問題まで幅広く取り上げる。
●最終巻末に監修者による詳細な解題を附す

★特にお薦めしたい方  
映画史、メディア史、歴史学、思想史、社会史、政治史、近代史、文化史、風俗史などの研究者・研究機関。大学図書館。映像・メディア関係専門学校。海外の日本学関連研究施設など。

映画科学研究 1 映画科学研究 第1巻(1928年6月)/第2巻(1928年12月)

刊行年月 2019年09月 定価27,500円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-5578-7

映画科学研究 第1巻 映画科学研究会(発行人・村田実)一九二八年六月発行
映画科学研究とは何か(村田実)/仏蘭西シネアストへの手紙(森岩雄)/映画経済政策(石巻良夫)/投資事業として見たる活動写真(根岸耕一)/映画事業片々録(池永浩久)/新聞紙に対する映画宣伝の方法に就て(松本憲逸)/映画誌上宣伝考(白石凡)/製作配給の分離への前提(服部泰三)/映画興行組織の研究(本間賢治)/映画検閲のABC(立花高四郎)/一喜劇の分解的小論(溝口健二)/科学的映画の重要性(碧川道夫)/一筆しめしまいらせ候(岡田時彦)/笑売往来(アル・クリスティ/長倉祐孝 訳)/FADEの研究に就て(牛原虚彦)/内面的生活に就て(市川百々之助)/映画俳優の内的生活(夏川静江)/シナリオ 地球は廻る(全)(村田実)/第一回研究座談会 現行撮影所組織の合理化

映画科学研究 第2巻 映画科学研究会(発行人・岡部龍)一九二八年十二月発行
現在の映画事業組織に於ける欠陥及び将来への指導方針 本邦映画事業の将来(根岸耕一)/映画興業の先決問題(西本聿造)/映画興業に於ける選定部の仕事(松井弥太郎)/視界角度(伊佐山三郎)/一カメラマンとして(松沢又男)/調査部設置の急務(長倉祐孝) 研究 映画脚本の書き方(一)(村田実)/児童映画研究(竹内俊一)/シナリオの研究(清水龍之助)/映画興業組織の研究(二)(本間賢治)/手術映画製作に就て(碧川道夫)/FADEの研究(一)(牛原虚彦) 現行撮影所組織に於ける監督助手の立場 本欄に就て(田中三郎)/監督助手私見(日活 山下元)/へちまのそれから(同 八木保太郎)/監督助手とは(同 XYZ)/監督助手の仕事(松竹 永富映次郎)/監督助手(同 二四男) 第二回座談会 映画時事雑談の夕 シナリオ 砂の塔(原作 鈴木伝明/脚色 佐藤雪夫)

映画科学研究 2 映画科学研究 映画科学研究 第3巻(1929年9月)/第4巻(1929年12月)

刊行年月 2019年09月 定価27,500円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-5579-4

映画科学研究 第3巻 映画科学研究会(発行人・岡部龍)一九二九年九月発行
現像液の研究(増谷麟)/発音映画の自由撮影法(山村冷笑)/撮影予定表の研究(永富映次郎)/スティルワークに対する私見(堀野正雄)/Panchromatic film(中島仁)/「紐育の波止場」及び「サンライズ」の数字的解剖表(村田実)/児童映画製作組織の一考察(竹内俊一)/映画脚本の話(村田実)/映画脚本作法(エリナ・グリン/石本統吉 訳)/カメラマンへ(伊佐山三郎)/ドイツ映画法の紹介(佐々木能理男)/紐育の波止場(シナリオ)/暗黒街(シナリオ)/映画製作進行実際(合評)

映画科学研究 第4巻 往来社(発行人・北川冬彦)一九二九年十二月発行
発声映画企業論(石巻良夫)/現像液の研究(増谷麟)/光電池(松村爽)/スティルワークに対する私見(堀野正雄)/映画製作の過程(武田忠哉)/映画の本質と映画美の意義(渡辺周雄)/児童芸術映画(佐藤雪夫)/映画脚本の話(村田実)/シナリオの価値(木村千疋男)/フランス映画会社の話(岡田真吉)/映画劇脚本作法(エリナ・グリン/石本統吉 訳)/曲芸団(コンティニユイティ)/海から来た男(シナリオ)(如月敏)/上山早人氏を環るアメリカ映画通信—牛原虚彦氏への私信—(早川弘二)/『フェードの研究』に関して(牛原虚彦)

映画科学研究 3 映画科学研究 第5巻(1930年4月)/第6輯(1930年10月)

刊行年月 2019年09月 定価27,500円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-5580-0

映画科学研究 第5巻 往来社(発行人・岡崎真雄)一九三〇年四月発行
脚本研究欄 映画脚本の話(村田実)/脚本資料 アスフアルト(コンティニユイティ)/コンティニユイティの研究(大竹二郎)/映画劇脚本作法(エリナ・グリン/石本統吉 訳) 技術研究欄 現像液の研究(増谷麟)/エヂソン効果と光電効果—発音映画に関して石巻良夫氏に教ふ—(山村冷笑)/スティル・ワークに対する私見(堀野正雄) 実際製作研究欄 レストレーンジ・フオーセツトの撮影所論(武田忠哉)/映画製作事務について(永富映次郎)/「ふるさと」撮影日誌(小林勝) 事業研究欄 映画事業は何処に立てるか(中谷義一郎)/フランス映画会社の話(岡田真吉) 評論 断片的プロレタリヤ映画問題(木村一馬)/技術家による日本最初のトーキー批評—「仮名屋小梅」に就いて—(合評)

映画科学研究 第6輯 往来社(発行人・岡崎真雄)一九三〇年十月発行
製作篇 第一部 映画製作に於ける技師の仕事に就いて(峰尾芳男)/赤外線写真用色素の特性(山岡恒雄)/発音映写機の現状(山村冷笑)/現像機に就いて(西国男)/レストレーンジ・フオーセットの撮影所論(武田忠哉) 第二部—脚本研究欄 映画脚本の話(村田実)/肉体の道(脚本研究資料 コンティニュィティ)(渡辺周雄 収録)/映画劇脚本作法(エリナ・グリン/石本統吉 訳) 配給篇 配給会社の組織研究(石川俊彦)/フランス映画会社の話(岡田真吉) 興行篇 興行価値礼讃(渡辺周雄)/外国もの映画興行に就いて(井関種雄) 評論 マルクス主義映画批評の標準(池田寿夫)/教育映画に関する私見(板垣鷹穂)

映画科学研究 4 映画科学研究 第7輯(1930年12月)/第8輯(1931年4月)

刊行年月 2019年09月 定価27,500円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-5581-7

映画科学研究 第7輯 往来社(発行人・山根次郎)一九三〇年十二月発行
製作篇 第一部 映画劇場の音響(佐藤武夫)/白熱電灯応用の活動写真照明(小川昇)/映画舞台設計者の言葉(脇田世根一)/写真現像に於ける減感剤の効果(ダンドン、クラブトリ共述/佐々木太郎 訳)/メーク・アツプの研究(岡田宗太郎) 第二部—脚本研究欄 映画脚本の話(村田実)/「ラヴ・パレード」(脚本研究資料コンティニュィティ)(渡辺周雄・依田義賢 収録)/映画劇脚本作法(エリナ・グリン/石本統吉 訳) 配給篇 配給会社の組織研究(石川俊彦)/配給会社の宣伝研究(武山政信) 興行篇 都市の映画館集中(石巻良夫) 評論篇 モンタージュと形式主義(池田寿夫)

映画科学研究 第8輯 往来社(発行人・山根次郎)一九三一年四月発行
音声映画の諸問題(中根宏)/トーキー音楽の研究(伊藤昇)/発声映画の美学(ボラアジユ/佐々木能理男 訳)/映画に於ける文学的要素(池田寿夫)/新時代映画に関する考察(伊丹万作)/外国もの映画興行に就いて(井関種雄)/神田日活館舞台照明に就いて(小畑敏一)/映画脚本作家になる人々へ(如月敏)/台本 モロツコ(翻訳 田村幸彦/補遺 中根宏/採譜 伊藤昇)/演劇と映画(ヴエ・プドフキン/松崎啓次 訳)

映画科学研究 5 映画科学研究 第9輯(1931年9月)/第10輯(1932年9月)

刊行年月 2019年09月 定価27,500円 (本体25,000円) ISBN978-4-8433-5582-4

映画科学研究 第9輯 往来社(発行人・山根次郎)一九三一年九月発行
音声映画の実際問題(中根宏)/音楽及び音響効果に関する考察(伊藤昇)/シネフィルムの高温度現像(山岡恒雄)/イーストマン・スーパーセンシチブ・パンクロ・フィルムに就いて(河本男正)/映画芸術の弁証法(イ・ソコロフ/飯田昂 訳)/映画と文学との関渉(池田寿夫)/トーキー時代劇のダイアローグ(清瀬英次郎)/広告映画の興行化(石巻良夫)/巴里の屋根の下(コンティニュイティ)(木城篤 収録)/傾向映画興亡史(岸松雄)

映画科学研究 第10輯 往来社(発行人・佐藤丑之助)一九三二年九月発行
トーキー劇芸術論序説(双葉十三郎)/ソヴエート映画の再建設(K・フエルドマン/松崎啓次 訳)/音画・フイルムのプロセス(西村正美)/二十世紀初頭に於ける映画事業(武田晃)/感情の既製品化(映画文化史)(フイリツプ・ミラー/佐々木能理男 訳)/「一人」(ヴヱ・ズウトウイリン/飯田昂 訳)/日本映画の最近段階(岸松雄)/「春と娘」(トーキー・コンテイニユイテイ)